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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-115 『 家庭教師ヒットマン リボーン 』 parte-1 とりあえず34巻まで

2011-05-22 21:19:16 | 書籍
 
ビクっとしました。
PCで、カチャカチャやってましたら、いきなり電源が落ちたww
「故障!?」 と色めき立ちましたが―― なんのことはない、家の外で、電気工事をやっていて電気が不通だっただけでした。

昼ごろの話です。
どうも、電源ゼロになる30分くらい前から工事が始まっていたようですが、PC以外に電気を使っていなかったので気がつかなかった。
iTunesで、音楽聴いていたので、バッテリーも早く消耗したみたいです。 あと、10分も保っていれば、用事が済んでいたのですが…。

事前に通知はあったのか… やってくれます、●電工。

 ***

さて、それはともかく、今回は コミックについて。
GW前に、お客さんから週刊ジャンプ連載中の 『家庭教師ヒットマン リボーン』 をいただいたんです。

1巻から25巻までと、ノヴェライズ 『隠し弾2 X-炎』。
ただし、6・7・8巻は欠落。 3巻は、ページが数P破れ、5・14・19・21・23・24巻はカバーなし。
お子さんが県外に行かれて、処分しようと思ったら、私が乱読家なのを思い出したとか。
私も、リボーン… というか、ジャンプのコミック自体 久しぶりに読みますもので、「どうせ捨てるならラッキ~」 くらいでいただきました。
それでも、ミスドのドーナッツを1000円分くらい差し上げて、いくらか お代の代わりにはしました。

私はですね、 ジャンプが嫌いなんです。
2007年頃、瞬間的にワンピースとブリーチに ハマりはしましたが…。
次から次へと敵が強くなり、人外アクションの強すぎる世界観や物語が、あまりにウソくさくて。 長期的にハマれない。
ジャンプの、連載作品へのテコ入れ、無理に引っ張りすぎるストーリーの冗長さは、功罪相殺。
長すぎる連載は、設定の矛盾・破綻を招いて、時として醜悪。

ワンピースは、試しに読んだ『エニエス・ロビー篇』 の「世界政府による、過去の歴史の隠蔽」 という要素が、歴史好きな私を刺激して取りあえず当時発売していた全巻を購読。
ブリーチは、バイトさんから薦められ、当時映画公開も近かったので、同じく すべてを購読。
ただ、それでも、どちらも 読み終わったら、コミックにしろ、DVDにしろ、バイトさんにプレゼントした程度にしか、ハマれなかった。

ジャンプが嫌いと言いつつも、例えば、『黒子のバスケ』―― 原作は一回も読んだ事が無いくせに、同人誌だけは ばっちり買っているという、この訳のわからなさ。
… と言っても、過去に読んだことのある作家さんの、『KGMIX』、『PPPパニック!!』 などだけですが。
興味があれば、読んでみるといいんじゃないでしょうか。 わりあい、面白かったですよ、設定は。

 ***

たしか、リボーンも、やはり2007年頃に、一度本誌で「未来篇」を読んだのです。
絵柄は綺麗だった。 けれど、ハマらず、本腰を入れて読むのは 今回が初めて。

…で、どうなったか。

ハマりましたとも!!

欠落巻も買い揃え、原作は34巻までコンプリート。 同人誌も、ばっちり(?)買い揃えております!
ハアハア、ツっくん!! ヒバリと幸せになってね!!

ただ、原作のお味は、いまいち微妙だ。
同人では、叫ぶ私でも、原作を読む時は、微妙な顔になります。
(wikiでも、微妙なあらすじ説明していますが…)

1~5巻までは、絶妙に少年向けのコメディで、読んでいて「笑える」
普通の中学生のツナの所に、ある日突然、「マフィアのボスとして鍛える」 と赤ん坊のようなキャラがやって来る。 ドタバタ・コメディ。

それが、5巻を読み終わって、( 6・7・8巻が欠落していたので ) 9巻を読んだら、いきなり敵キャラ・六道骸 と血しぶき上げるシリアス・バトルが展開していて…、
「欠けた部分で、何があった!?」
―― ストーリィに、ついていけませんでした。 いわゆる、テコ入れだったのですね。

その後、「黒曜中篇」 が終わったあと「ヴァリアー篇」、「未来篇」 と発展し、2011年5月現在「継承篇」。
おもいっきり、人外アクションや 首をひねる矛盾、超展開が…。

 ***

個人的には、 「未来篇」で連載を終了していたほうがよかったのじゃないかと思います。

10年後の未来において、主人公ツナのボンゴレ・ファミリーと 敵役ミルフィオーレ・ファミリーが、「リングと おしゃぶり」を奪い合う。
真六弔花の人外ぶりは、さておき。 敵役の首魁 百蘭 が、すべてのパラレル・ワールドを征服しているという超設定のもとでなら、火を噴く溶岩風呂に平気で浸かったりする、お笑い展開も、まぁ、よいでしょう。
シナリオが、恥ずかしいくらいの青春台詞で進められる。
相手が強ければ、「リングの枷を外してパワーアップ」 という ご都合設定が、伏線無しにいきなり飛び出す。

話が終わってしまうから、出来るわけがないのだけれども、敵が 最初から主人公たちを全力で潰しにかからない。
読んでいて、22巻あたりからは、「違った意味で」 笑いが止まらない。

…それでも、「未来篇」 の最後で「EPILOGUE」 のページがあったので、超展開にもかかわらず、すっきりとした結末ではありました。 絵的には、戦いが終わった静けさを感じさせる。
「男性にしては、とても情緒豊かな場面を描くなぁ…」 と、感動したものです。
( 当時は、男性だと思っていたのです。 女性だとは思わなかった。

ただ、構図をよくみると、ナニかおかしい。
浜辺の波打ち際で、ボンゴレの紋章(?)のついた足枷を付けた百蘭が佇む。監視されながら。
様子から、10年後に悪さをしないように、「現在」の百蘭を、監視しているようだが… いいのか、これ?

因果律から、現在は、未来に影響を及ぼしうる。 しかし、未来が現在に影響を及ぼすことはありえない。 時間は、基本的に不可逆ですから。
「アルコバレーノのおしゃぶり」 というアイテムで、因果律を破壊したのが本作ですが、それでも未来に起きるかもしれない事によって、現在を束縛するというのは、異常です。
未来に、「ナニかをやりうる」から、現在において行動を束縛するというのは、怖ろしいこと。

今現在、ナニもやっていないのに、未来( ツナたちが10年後にタイムトラベルする前 )にやらかした行為から、現在( ツナたちが未来を改変したあと ) の百蘭が咎を受ける、行動を束縛されるというのは―― 傍若無人が過ぎる。
設定が、クレイジーすぎる。 よく、こんなネームが通ったものです。 たとえ、たかがコミックといえど、この設定は珍妙だ。
大丈夫か、集英社。 そんなスタンスだから、育成条例でも曖昧な態度を取ったのか。
( これについては、また 別の機会に…)

あれ、長くなっちゃった。 “ parte-2 そして同人へ ” と続きます。

( 2011/08/26 一部追加 ) 

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