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Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

映画「僕のワンダフルライフ」「亜人」(10月1日)

2017-10-02 23:53:54 | 映画


10/1の映画の日に、「僕のワンダフルライフ」と「亜人」を見てきました。どちらも公開されたばかりなので、なるべくネタバレなしで書きたいと思います。なるべく、ですけど…。

“次回は「三度目の殺人」を見に行きます”と、もう何度書いたかわかりませんが、今回も残念ながらスルーしてしまいました。
まだしばらくは上映ありそうなので、次こそは見に行きたいと思います。って次の週末からいきなりレイト扱いになったらどうしよう!?

それでは感想です。さくっと行きましょう。

「僕のワンダフルライフ」
愛するご主人様イーサンに再会するために、何度も生まれ変わる犬ベイリーの話。吹替版のみの上映だったのでどうしようかなーと思ったのですが、主人公の犬の声が高木渉さんだったので、それなら大丈夫と思い、見ることにしました。
何度も生まれ変わるイコール何度も死ぬ場面があるということで、ベイリーが死ぬ場面は絶対泣くだろうなと最初から覚悟していましたが、まさか開始3分でもうだだ泣き状態にされるとは想定外でした。いや、まさかね、油断してましたよ。あまりのことに呆然として、何が起きたのか分かったときにはもう涙腺決壊ですよ。ほんと恐ろしい映画ですよこれは。あと、ベイリーが死ぬたびに客席のあちこちからすすり泣きが聞こえてくるのも、ある意味ホラーっぽかったです。私も泣いてるんだけど。

生まれ変わるたび、ベイリーは警察犬として警官のパートナーと暮らしたり、人付き合いの苦手な女子学生が恋をして幸福な家庭を築くのを見届けたり、それなりに飼い主と有効な関係を築いているので、途中で「イーサンにこだわらなくてもいいんじゃないの?」と思ったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。イーサンと再会する前の飼い主カップル、かわいいと思って買い始めたけど自分たちの生活でいっぱいいっぱいで、ベイリーの世話ができなくなった挙句…という残念な展開が待ってました。このカップルだけでなく、女子学生のマヤはベイリー(この時の名前はティノ)に自分が食べるのと同じハイカロリーな食べ物を与えて医者にやんわり注意されたりと、基本ファンタジーだけど現実的な面もしっかり描いてあるので、好感が持てました。

見る前は、「1つの目的のために何度も生まれ変われるなんていいなー」なんてお気楽なことを考えてたのですが、毎回死ぬたびに悲しい別れを経験して、生まれ変わる場所も犬種も選べないしで、なかなか大変です。当たり前だけど。その点、人間であるイーサンは、一度の人生の中で、挫折しても立ち上がって前に進むことができたのだから、人間もそう悪くないなー、なんて思ったりもして。まあ、前に進むことはできても、最初からやり直すことはできないんだけどね!その点は要注意だね!(←何かを思い出した)

意外だったのは、犬同士で意思の疎通ができるだろうと思ってたのに、そうではなかったこと。動物が主人公の作品はたくさんありますが、これは珍しいのではないでしょうか。「動物のお医者さん」では、チョビとミケは会話が成立してたのに。多分。それと、犬は嗅覚が鋭いから強い臭いは苦手だろうと思ってたのに、ベイリーが臭いの大好きだったので、笑うと同時に怖くなりました。高木さん、「臭いにおいの中でごろごろしたーい!」なんて、かわいく言ってもダメですよ。許しませんよ。

「亜人」
何度死んでもその場で蘇る、新人類「亜人」。交通事故をきっかけに自分が亜人であると知った研修医の永井圭(佐藤健)は、国が管理する研究所に監禁され、非人道的な人体実験のモルモットにされる。そんな圭の前に同じ亜人でテロリストの佐藤(綾野剛)が現れ、圭を仲間に誘うが、圭は佐藤の考えに同調できず、逃亡を図る。病気の妹を守るため、佐藤の計画を阻止するため、圭は自分たち亜人を排除しようとする人類、そして佐藤に立ち向かうことになるが…

何度も生まれ変わる映画の次は、何度も生き返る映画を見ました。似ているようで似ていない…でも、生まれ変わるにしても生き返るにしても、「いま死んでも次があるさ」とか「死なないと次に行けない」といった常識離れした設定は被ってますね。被ってるのはそこだけだけど。

最近の映画にしては珍しく、2時間弱という短い尺ですっきりまとまっているのは、さすが本広克行、職人芸だなと感心しました。2時間弱しかないなら、地上波でノーカット放送が可能ですから。そのために、失ったものもあるような気もしますが…。登場人物の背景がわかりにくいとか、ただの研修医にしては圭の身体能力高過ぎだろとか、妹病気の割には薬とかなくても平気なのかとか、圭はどうやって情報収集してるんだとか…原作を読んでる人は問題ないんだろうけど、さすがにそこまで下調べをする余裕がなかったので、見てる最中「???」になることが多かったです。特に千葉雄大の役。そこはもうちょっと説明が欲しいだろー、と突っ込みたくなりました。

亜人が存在する社会、ということで、映画の中の世界観がやや現実離れしているのは当然っちゃ当然なのですが、そんな中でも厚労省のお役人の戸崎(玉山鉄二)が、国のお偉いさんたちから会議室で責任をなすりつけられる場面は、既視感を覚えるほどリアルでした。あのジジイども、上手くいけば手柄は横取りするけど不首尾に終われば下っ端のせいにして、のし上がってきたんだろうなぁ。ああやだやだ。

最初、原作を知らずに見たので、亜人の持つ能力はウルヴァリンのヒーリングファクターみたいなものなのだろうと思い込んでたのですが、ウルヴァリンと違って亜人は死なないと元の状態に戻れないんですね。佐藤もその仲間の田中(城田優)も、ダメージを受けた体を元に戻すためにためらいなく自分の頭を吹っ飛ばしたり喉元掻き切ったりしてましたが、めんどくさそうです。それなりに痛いだろうし。歳を取るのかどうかとか、例えば死に至る病に罹ることはあるのかとか、もし罹って死んだら生き返る時はどの時点の体で生き返るのかとか、いろいろ気になりました。続編作る気満々な終わり方だったので、2作目以降でそのへんの疑問が解決することを願います。

ドラマパートは省略し過ぎてわかりにくかったですが、アクションパートは見ごたえがあって面白かったです。IBM(亜人の出す使い魔みたいなやつ)が出てきたときは「スタンドかよ!」と禁断の言葉で突っ込みそうになりましたが、これはこれでよかったです。下村(川栄李奈)が自分のIBMを「クロちゃん」と呼んでたのはかわいかったし。ぱっと見どれが誰のIBMなのかわからなくなることがままあったのは、残念でしたけど。

佐藤健主演のアクション映画と聞いていたので、佐藤健が縦横無尽にアクションを披露するだろうと期待していたのですが、思っていたほどその場面はありませんでした。どっちかというと頭脳労働のほうが多かったかも。まあ、研修医だし…。そのかわり、最凶のテロリスト佐藤を演じる綾野剛は、もう最初から最後までありとあらゆる手段で殺戮と破壊を繰り返して、時には頭脳プレイも挟んで、なんかもうまさに「綾野剛劇場」でした。綾野剛のファンの人なら、この映画を見るだけで白いご飯をどんぶり3杯はいけると思います。逆に、佐藤健ファンはどうだろう…「るろうに剣心」の時ほど食は進まないんじゃないかな…(そもそも白いご飯で何を測ろうとしているのか)。

でも、続編があるなら次は圭もパワーアップしてもっと戦えるようになってると思うので、佐藤健のアクションは次回に期待しておくのがいいのかな。その時は、今回ちょろっとだけ出たキンコメ今野も再登場してほしいなぁ。自転車でふらっとやってきた綾野剛に「またあなたですか!」って言うだけの役でもいいから。品川祐はもう出なくてもいいけど。

あと、川栄ちゃんのアクションは予想外によかったです。最近は若い女性でもアクション出来る人が増えてるから、そろそろ日本でも女性がメインのアクション映画を作ってもいいんじゃないのかなー。その場合、男がヒロイン役で。ヒロイン役ができる若い男性も増えてるしね。


次回、3連休こそ「三度目の殺人」を見に行くつもりです。いや、行きます。絶対。多分。


2 コメント

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コメントありがとうございます (もちきち)
2017-10-17 18:03:15
>菊さん
こんばんは。コメントありがとうございます。

僕のワンダフルライフは、泣いたり笑ったり怒ったりと、見ていて忙しい映画でした。
映画館で見ると周囲が気になってしまうので、お家でゆっくり鑑賞するのもよさそうですね。タオルは必携で!

私の姉もそうでしたが、小さいお子さんがいらっしゃると時間のやりくりが大変ですよね。
時間ができた時に、見ようかなor読もうかなと思ってもらえるような感想を書けるよう頑張ります。
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私は予告編で泣いていました。 ()
2017-10-16 22:05:23
こんばんはです。

ワンダフルライフ、私は銀魂を観に行ったときに予告編で、泣いていました。
動物もの、特に犬ものにはめっぽう弱いのですが、予告編であんなにボロボロ泣いてたら本編なんて映画館じゃ無理だな…と思ってました。
どうやらその通りみたいですね…

実は今小さい子がいるので、なかなか映画も本も手が出せないのですが、
こちらで映画と本を観た・読んだつもりになったり、
合間にでもやはり読みたいなとかつての意欲を消さないようにさせて頂いています。

ささやかな楽しみのひとつです。ありがとうございます。
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