Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

小豆島AIRアートプロジェクト Story of IslandⅡ展 その1

2011-08-14 19:56:14 | ローカル


みなさんこんにちは。毎日暑いですね。これがいわゆる芸術の夏ってやつですね。

え、そんなの聞いたことない?まったまたぁ、もうやだなぁ。

…なんてあいさつ代わりのボケはおいといて、今年の夏もまた地元の芸術家村滞在作家と
東京芸大の院生による、現代アートの作品展が行われています。その名も「Story of IslandⅡ展」。
去年はマイカーで見て回りましたが、地元役場の社会教育課がマイクロバス(無料)を出してくれると
いうので、今年はそれを利用させてもらうことにしました。これで楽ちんぷー。

出発地点は池田港。うちから自転車で5分の場所にあります。
ここからバスで作品が展示されている三都半島に向かうのですが、池田港のターミナルにも
作品が展示されていました。



芸術家村滞在作家の島名毅による、「荒神(こうじん)さま」です。荒神さまは21日までの
開催期間中、三都半島のあちこちに出没されるそうです。これから小豆島に行かれる方、荒神さまを
見かけても、かわいいからって持って帰ったりしないでくださいね。荒神さまは土地神なので。



神様に敬意をあらわすべく、下から見上げて撮ってみました。撮ってる姿は変質者みたいでしたが。
居合わせた乗船客のみなさん、どうもすみません。

12時20分にバスは池田港を出発。まずは室生にあるふるさと村へ。
ふるさと村の夢想館には、映像作品が展示されています。



これはそのうちのひとつ、「東京藝術大学第二美術方面本部放射線視覚化機動隊」の作品の一部です。
目に見えない放射線を視覚化した映像が上映されていました。



旧二生講堂でピアノを弾く機動隊員。スクリーンの上にかぶさっている白い帯みたいなのは、
トイレットペーパーです。映像を流している部屋の天井から、だーっと垂れさがっていました。
案内してくれた社会教育課の某課長によると、撮影中防護服を着た機動隊員の人たちはものすごく
暑かったそうです。ならば実際に防護服を着て作業している人たちは…



夢想館の外にあった、片山勝彦さんの「竹庵」。移動式のお茶室です。来場者にお抹茶とお菓子を
ふるまっていました。開催中はほかの場所に移動することもあるそうです。

お次は旧二生幼稚園・旧二生講堂に移動。



講堂の廊下にあった、ロー・サイさんの「家」。はがれた家の壁から、その家の中でおきたさまざまな
出来事、感情が浮かび上がるように、細やかな彫刻がほどこされています。

ちょっと拡大。



木や動物、人の姿が見えます。

さらに拡大。



スカートをはいた女の子の姿がありました。うーん細かい。昔読んだトールキンの絵本を思い出しました。



長谷川彩子さんの「きらきらのなつ」。こちらも切り絵で、小豆島の植物(オリーブ等)を表現しています。



これは「きらきらのなつⅡ」。どちらの絵も結構大きいです。畳一畳分くらいありそうでした。
こういう大きなキャンバスにバランスよく描けるのがすごい。私なんて年賀状サイズですらダメなのに。



旧二生幼稚園の遊び場には、山際恵子さんと地元の子供たちによる作品、「ASOBI-BA -Reuse,Recreation-」が。
古くなった遊具に色を塗って、新たな命を吹き込んでいます。

幼稚園の壁にはこんなメッセージが。ちなみに、手前にある段ボールは、当日の夜に夏祭りがあったために
置かれているもので、作品ではありません。



日の丸と「がんばろう」の文字…子供たちにも、今の日本が大変な状況だということが伝わっているのでしょうか。
私の半径1メートルも大変な状況だけどな!



子供らしいピュアな心で描かれた、著作権をまったく気にしない素敵なイラストもありました。
…まあ、子供のしたことですから。

旧二生講堂・幼稚園を出たら、次は山をひとつ超えて蒲野・南蒲野地区へ。
三都半島をじわじわ南下していきます。

おまけ:二生地区の田んぼ。あおあおと広がる稲の香りを吸い込んで、食欲の秋の訪れに胸を焦がす私…




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