“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

20/02/09『社満射岳,タケノコ山BC』

2020-02-09 | バックカントリー

2月に入り、久しぶりに北海道の厳冬期らしい晴れの日に登った

南富良野の山「社満射岳-しゃまんしゃだけ-(1,063m)」と「タケノコ山(1,039m)」からのBC報告です

 

金山湖を一望できて、左に夕張山地、右に十勝連峰を望める秀峰社満射岳

 

昨晩までの予報では、今期一番の寒波の影響で冷え込むことは予想できたけど、

本当にこの日は“凍れ”ました。

朝、5時の札幌の気温がマイナス14℃

Toshiの郷里である夕張を通過時点でマイナス19℃、

穂別ICを越えたあたりで一気に車に表示のある外気温計が下がり始め・・

北海道でも有数の寒冷地である占冠では..、マイナス28℃になっていました。

 

金山湖外周に入ると1月のラーチ宿泊新年会のときと変わらず少ない積雪状態で、

変わっているのは気温だけ。

どうせなら雪の方も2月らしい景色になってほしかったけど、ゼロの山にはまだ

笹が多く1月とそう変わらない風景です。

 

8時前の幾寅、

タケノコ山登山口に向かう林道の気温はなんとマイナス29℃

 

車が装甲車のようなギーギーという鈍い音を立てていたのはフェンダー下に付着した雪が

カチコチに凍って落ちずに蓄えられているからでしょうね

 

■7:55  タケノコ山 BC登山口駐車スペース

 

さ、ここまで来たら青天の下、太陽が直接あたることによる気温上昇を期待する以外になし。

手袋は登りから酷寒仕様で、フェイスマスクも付け、意識的に息が上がって口元が暖かくなる

ぐらいハイペースで頂上を目指したいけれど・・

なかなか標高を上げられません。

 

1年前より倒木が増えていて、それを回避するように前日のスキートレースが

右に行ったり左に行ったりで少しも標高を稼げないし、体も温まらないので、途中から

そのトレースを外れて直登することにしました。

すると今度は沈み込んだスノーシューの下50cmに笹があって滑るため、腿上げ作業に

息が上がり過ぎて咳き込むのは冷気のせいでありましょう。

 

タケノコ山7合目から眺める十勝連峰

 

それでも、ようやっと後ろに高い樹木が無くなったあたりでの眺めは最高で、

これも気温が低く風のない日特有の空気感だからこそと、

気分が高揚します

 

今日の十勝連峰にはさぞかし大勢のBCスキーヤー、ボーダーが繰り出しているでしょう

本日の記念撮影はこの一枚だけ

 

タケノコ山の肩から頂上へ向かう平坦なアプローチに到達しても、

相変わらず風は穏やかで寒さを忘れるぐらいの絶景が望めるので、

ボードはタケノコ山にデポしてすぐさま社満射岳に向うことにしました。

 

9:25 タケノコ山頂上

 

笹が飛び出ているので少雪のほどが伺えます。

 

雪庇はどちらかというと金山湖側(北)から南へ伸びているようですが、

必ずしも一方からではなく、入り組んだ状態のところもありはっきりとはしていません

毎年のようにここまで足を延ばすことになれば、今年の少雪と何か関係が

あるのか、

出来れば観察したい稜線歩きです

 

それにしても北から吹き上げる風は少しであっても寒いわぁ~

 

思ったより短い稜線歩きだったけれど、その間に眺められる金山湖の景色は見る角度に

よって随分違ってくることが実感できました。

 

はい、

社満射岳にとぉ~ちゃこ♪

10:05 社満射岳 頂上

 

夕張岳は肉眼で望む方が迫力あり

 

夕張山地と十勝連峰が左右に広がるロケーションがとにかく素晴らしい

1月に泊まったログホテル“ラーチ”は写真中央あたりで~す

 

ラーチから見上げる景色以上に北斜面は断崖続きで慎重にルートを選ばないと、

金山湖を歩いて渡って入山するルートでは登頂はそうとう難しそうです。

 

■10:20 下山

 

帰路、ここから眺めると雪庇は南から北に延びている

 

ここは比較的平坦ながら雪庇はなだらかに北から南へ..

 

金山湖が外輪の山に及ぼす風の流れは気温にかなり影響を受けてる模様

 

帰りの稜線上でサーモスのコーヒーとパン(珍しく)で体を温めて、

再び上り返すタケノコ山にではそう滞在することなくちゃっちゃと準備して..

後はもう登り返しなく滑って下るだけ~

 

■10:45 タケノコ山(再)

 

タケノコ山からは“人生下り坂最高”気分で

 

今日の雪の状態は多少モナカ状で扱いやすくはないけれど、

ボーダーには十分楽しめる急斜面

斜度と言い、長さと言い、この規模のゲレンデはそう他では味わえない・・

 

今や人気が上がっていってBC人口が増えていくのもある程度は仕方ないことと思いつつ、

本日の駐車スペースのように車両5台程度に収まってくれたらと願います。

 

■11:05  登山口 

 

Goproの自撮り棒(折り曲げ伸ばしできるもの)のネジが取れて短くなっちゃった

なので動画も手振れがヒドク鑑賞に堪えません、

が、

これもルーティンなのでショボショボ発信させていただきます。

 

愛用しているものが最近よく壊れていきます。

昔ほど買い替える楽しみも薄くなってきたのは歳相応でしょうかね。

 

ご機嫌ようまた来週!

200209タケノコ山BC from Toshi.T on Vimeo.[ 2:55]

 

オマケはスマホで撮影した『夕張岳』を絵画風に変換したもの..

東西どちらから眺めても絵になる山です

 


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2 コメント

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手当たり次第じゃぁ〜! (★たぐぴ〜♪)
2020-02-14 03:29:54
 
毎週爽快な画像やら動画やらば
アップしてもろうとるけん、
それに見合う博多の話ばしよかねぇ・・て
思うとばってん、
これといってないっちゃんね。

嫁はんの中学時代の同級生が
例のクルーズ客船に乗っとる・・くらいの
中途半端な話題しかなかけん
申し訳なかばい。

トシクンの画像は目の保養になるばってん
オイラのプロフ写真は目の毒やけんねぇ(笑)

K次回も楽しみにしとるばーい♪

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Unknown (oborozuki89)
2020-02-14 22:20:33
★たぐぴ~♪さん

たぐぴ~さんのプロフ写真は周りを見渡しても類を見ない愉快さです。その足跡はたぐぴ~さんがおなくなりになったとき式場で流されて涙、いや笑いを誘うでしょう。
いずれにしましても癒される・という意味でも大九州からの発信には到底かないません。
あの豪華客船、たまさか乗り合わせたお客さんにはお気の毒ですが、運営する企業の社長さんや乗員が素晴らしいというので、Toshiも福岡行きにはあの船を利用したいと思います。
動画のBGMにはいつも悩んでおります。
今回使用した『SEIMEI(陰陽師)』は羽生結弦君の代名詞となる曲なので、大きなツッコミを期待しましたが誰も何も言ってはくれません。
4回転アクセルは捻りが多過ぎて受けないのだと言うことを学習しました(泣)
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