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コツコツ歩き隊!

メイ元英首相の呼び名となった植物 <お花で一休み(92)>

美しい花の観賞はウォーキングの楽しみ。
花の名前を覚えるというのも立派なウォーキング・テーマであります。
街ならではの花もあり、面白い発見があったりします。



多分、「イタドリ」だと思います。 
雪が解けるとこの植物は、一斉に芽を出して、一気に成長し、空き地を覆いつくします。 
そのスピードに呆気にとられます。 
なのに花が咲くのは秋。
綺麗なのか、そうでないのか、心のどこかで雑草だと思っていたりするので、ずっと迷ってきました。 
しかし、この植物の花は、咲き始めはなかなかに綺麗だなぁと思うのです。
故に取り上げてみました。

(イタドリは雌雄異株。多分こちらは雄花。)

「イタドリ」は東アジア原産で、日本全土、台湾、朝鮮半島、中国に分布しています。 
和名で「イタドリ」と呼ぶのは、傷薬として若葉を揉んでつけると、血が止まって痛みを和らげるのに役立ったことが語源となっているから。
人々の暮らしに役立ってきた植物であります。
(現在も山菜として食されているそうです。) 

しかし、世界に目を向けると「イタドリ」は「世界の侵略的外来種ワースト100」に選定されており、ヨーロッパやアメリカでは強害草となっているそうです。 
19世紀にシーボルトが観賞用としてヨーロッパに持ち帰ったことがきっかけで、外来種となり帰化したとのこと。

イギリスでは「イタドリ」を駆除するため、天敵の「イタドリマダラキジラミ」を輸入しているそうです。
(イギリスでは嫌われ者の代名詞として使われ、メイ元英首相は「イタドリ首相」と呼ばれました。) 

当ブログでは外国から持ち込まれ、帰化した植物をたくさん取り上げてきましたが、日本から行った植物もあるのですね。
シーボルトは観賞用としましたか。

ところで「イタドリ」は漢名では「虎杖」と言います。
「イタドリ」の茎が杖に使われたこと、それから茎の虎斑模様が名の由来です。 
ここまで調べて、ふと疑問がわきました。
先日訪れた白老町の「虎杖浜」の地名の由来は何でしょう?

コトバンクによれば、一体にイタドリが生えていたことが「虎杖浜」の由来となっているとのこと。
てっきり、アイヌ語由来だと思っていた私、大変びっくりしました。
「イタドリ」がたくさん生えていた海岸だったのですね。
そうだと分かっていれば海岸に生えているかチェックして、記念撮影をしましたのに。(笑) 

今度は「イタドリ」の雌花を探してみようと思います。

<参考資料>
  • ウィキペディア「イタドリ」
  • Yahoo!Japanニュース「『日本から持ち込まれたイタドリ』と呼ばれたメイ英首相が6月7日辞任 しかし本当のイタドリは別にいる」
<追記>
先日、幸運にもイタドリの雌花と実を見つけることができました。
ハート形のものが実。
日本では昔、人々の暮らしに役立てられた植物なのに、イギリスでは嫌われ者のイタドリ。
メイ元英首相もイタドリもなんだか気の毒です。


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