コツコツ歩き隊!

風景印(137) 「丸井今井百貨店」の名前の由来に迫る<札幌丸井内郵便局>

札幌丸井内郵便局

北海道を代表するデパート「丸井今井百貨店」。
幼いころから北海道に暮らしている方ならば、「丸井今井」というネーミングにいささかの違和感も持たないと思いますが、
北海道以外から来た人にとっては、名字(?)が2つ並んだ名前は大変興味深く、
なぜそのような名前になったのか、ぜひともその由来を知りたいと思うのです。

ちなみに、次の2つが私が考えた由来です。

  1. 最初は「今井百貨店」であったが、ある時、東京を中心に展開している小売店の「丸井グループ」と
    業務提携をすることになり、「丸井今井」となった。
  2. 昔、丸井さんと今井さんが共同出資して設立した会社が、現在の百貨店になった。

しかし、ウィキペディア「丸井今井」を読むと、この由来は明らかに違うことが分かりました。
残念ながら名前の由来は書かれていませんが、創業者の今井藤七が最初、小間物店「今井商店」を創成川沿いに開業し、
さらに2年後、新築・移転し、その時には「丸井今井呉服店」と名前を変えておりました。

ますます由来が知りたくなりました。

今回「丸井今井百貨店」内にある「札幌丸井内郵便局」(札幌市中央区)で風景印をもらうにあたり、
答えを見つけようと粘ってみることにしました。

テーマ : 市木・ライラック、丸井デパート(『新・風景スタンプ集』に記載されている通りに書きました。)
切 手 : 森の贈りものシリーズ第2集 62円
(郵便局は一条館9階にあります。)

検索ワードを思いつく限り入力して、検索してみたところ、遂にヒットしました!
「三越伊勢丹ホールディングス」のHP内の「企業情報」の中に「丸井今井のあゆみ」というページがあり、
そちらに答えがありました。
以下、抜粋です。

店祖今井藤七が、1872(明治5)年5月に創成川畔で雑貨商を開店した後、
1874(明治7)年5月、南一条西一丁目に呉服店を開業したときに、初めて井の屋号が掲げられました。
当時、屋号は大体○(マル) か□(カク)が多く、○(マル)のもつ意味は、
円満・和合のほかに太陽や宇宙のような広大無辺の意味も含まれました。
藤七は、○(マル)は店の今井を取り巻くお客さまの輪であって、○(マル)のなかの「井」は今井の「井」であるとともに、
井戸水のこんこんと湧き出るような発展をあわせて念願したのです。

また「札幌の今昔記」によれば、藤七氏の生家が代々”いげた(井桁)”の家号を用いていたともあります。
ちなみに井桁のマークはこんな感じ。
井桁の紋所

こうした理由から「丸井今井」という名前になったのですね。
「丸井」とは屋号だったのです。

既に明治時代には市民から尊敬と親しみを込めて「まるいさん」と呼ばれていた「丸井今井百貨店」。
低価格と誠実さ、勤勉さが評判であったとのことでした。

ここまで調べるのに、かなりの時間を要しましたが、疑問が解消して、本当に良かったです。
実は時々「今井丸井」と言っていたりしたこともあったのですよ。(すみません。)
でも、もう間違えないと思います。
私も今後の発展を願って「まるいさん」と呼ばせていただきます。

参考資料

追記

風景印をよく見たら、「POST CREO」を表記されています。
調べてみると、「札幌丸井内郵便局」の愛称なのだそうです。
しかし、なぜ愛称が「POST CREO」なのか、その由来が分かりません。
また、知りたいことが出てきました。(笑)


どなたが投票して下さっているのか分かりませんが、本当にありがとうございます。これからも頑張ります!

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