澄川のふくらや
こちらのお店は存在を知ってから、ぜひとも行かなくては、と思っておりました。
「肉まん」だけでなく、「大根まん」なるものを売ってらっしゃるというのです。
「大根まん」ってどんなお饅頭なのでしょう?
食べてみたくて仕方がありませんでした。
そのお饅頭のために、散策計画を立てて臨んだ3月中旬の某日。
札幌・澄川(南区)の名店、「ふくらや」さんに伺いました。
「ふくらや」さんは、札幌市営地下鉄南北線「澄川」駅からミュンヘン大橋に向かう途中にあります。
蒸し器から出る蒸気で窓ガラスが曇っており、好感を持ちました。
お店に入ると、メニューをチェック。
「大根まん」と「肉まん」の他に「高菜まん」と「あんまん」、「卵蒸しパン」もあるようです。
お腹ペコペコ状態で伺った私、「大根まん」、「高菜まん」、「肉まん」(それぞれ140円)を買いました。
すぐ近くの公園に行くと、早速おやつタイム。
包み紙を広げると、湯気と共に素敵なお饅頭が姿を現しました。
まずは「高菜まん」から。
「ふくらや」さんのお饅頭は皮が薄いので、具がちょこっと顔を出しており、中身がすぐ分かります。
半分に割ってみると、皮の中は具がぎっしり!
なんと、肉餡も入っています。
頬張ると高菜の食感がたまりません。
高菜の塩味に肉餡の旨味が合わさって、美味しいのなんのって!!
実に良い蒸しまん!!
傑作であります!!!
二口で平らげると、次に「大根まん」。
半分に割ると、太目に千切りされた白い大根が現れました。
切り干し大根が入っているのかな、と思っていたので、予想が外れちょっとビックリしましたが、
頬張ると、これまた、実に美味しい!!
程良く固さを残して味付けされた大根は、塩味よろしく、ゴマ油の香り素晴らしく、良い食感で、超美味しいです。
竹の子以外にも食感を楽しめる具材ってあるのですね。
また、干しエビが2つしか入っていないのに、これが風味と旨味をプラスして、
大根の美味しさとランクアップさせるのですから、感心しきり。
こちらも実に素晴らしい蒸しまん。
傑作であります!
最後に「肉まん」。
皮の薄さから小龍包とは違うのかと、一瞬思ったりするのですが、紛れもなく蒸しまんであります。
よく練られた肉餡は私好み。
こちらも非常においしいです。
もしかして、お客さんの中には、こちらをお夕飯のおかずとして購入される方もいらっしゃるのでは。
塩味はちょうど良いのですが、タレをつけていただいたら、ものすごく良いお酒のお供になるのではないかと思いました。
(そう想像しただけで、晩酌したくなってしまった。)
「ふくらや」さんのお饅頭は、「蒸しまん」という定義をきちんと押さえながらも、
オリジナリティにあふれており、そして美味。
こんな蒸しまんは生まれて初めてであります。
もし、肉まん好きでなかったら、札幌に住んでいたとしても出会うことはできなかったでしょう。
ああ、肉まんに特化して食べ歩きをして本当に良かった、と思う程に素晴らしい蒸しまんに出会うことができました。
これはまた行かねば!!
だけど、澄川は自宅からはちょっと行きにくい所にあるのよ・・・(涙)
冬のおやつは「肉まん」だなんて言わず、頑張って足を運ぼうと思います。