今回の自動操縦装置の装備は元航空大学校で使用されていた機材です。
計器板はぎっしりと計器が装備されており、アナウンシエーター(自動操縦装置の表示部)を取り付ける場所の選定に頭を痛めました。
検討した末、アナウンシエーターはパイロット席右下部に装着することに決めました。既存するELTのリモートスイッチは右席の右上に位置換えしました。
自動操縦のスイッチ類をパイロット席コントロールホイールに新たに装備します。
ディスコネクトスイッチ(赤色)はいつでも親指で操作できるように位置決めされています。
CWSと記されている(青色)スイッチは、飛行中、このスイッチを押しつづけている間、自動操縦は切り離され、自分で機体の姿勢を決め、スイッチを離した時の姿勢を維持して飛行させるためのものです。
TRIMと記されているスイッチはエレベータートリムを動かすスイッチです。自動操縦装置を使用中(ALTモード使用中)は、このスイッチを使用すると、ディスコネクトします。
ロールサーボ取り付けです。エルロンを動かすサーボです。
配線をきれいに束ねた後、全ての可動部と干渉やこすれが無いことを点検します。
異常が無ければ復旧作業を行います。
試験飛行は自動操縦の各モードについて、詳細に検査します。
ILS(計器着陸システム)は高松空港と岡山空港で実施。機能良好です。
アナウンシエーターも機能良好でした。