携帯電話を忘れてきて、今日は写真が撮れなかったスタッフAです
会社のデジカメを使えば良かったのですけどね。
いつも接客や作業の合間を縫って撮るので、
わざわざ事務所まで行くのがめんどくさかった・・・。(笑)
今日は写真なしで出来る話題にしようかな。何を書こうかな。
などと考えながらテルスターの花がら摘みをしておりますと、
お客様からこんな質問を受けました。
「”多年草”ってどういう意味ですか?」
・・・・・・・・これだ
というわけで、
今日は一年草・多年草・宿根草の区別についてお話しようと思います。
ベテランの方は良くご存知のことと思いますが、
この手の質問は意外と多かったりします。
まずは下の図をご覧ください。(汚い図でごめんなさい)
草花には、一年で枯れるものと何年も生きるものがあります。
どんなに上手に管理しても、一年草(いちねんそう)は一年で枯れます。
そういう性質の植物なんですね。
一方、多年草(たねんそう)は何年も生きます。
こちらは管理が悪いと一年で枯れてしまうこともありますけどね
では、「宿根草」(しゅっこんそう/しゅくねそう/やどねそう等)とは何なのか?
これは、多年草の一部です。
多年草のうち、
冬になると地上部が枯れ、
地中の根が越冬し、
春になるとまた新芽が出てくるもの
を「宿根草」と言います。
本によって説明のしかたはまちまちですが、だいたいこんな理解でよいと思います
だからたとえば、
パンジーは「一年草」
カランコエは「多年草」
ルドベキアは「宿根草」ですね。
たまに「こぼれ種で増えるのが多年草」だと思っておられる方がいらっしゃいますが、
「たね」だから「たねんそう」というわけではありません
一年草にも多年草にも宿根草にも、こぼれ種で増えるものはありますよ
そして、ここからがややこしいのですが
寒さに強いか、弱いかという問題があります。
とても大雑把に説明すると、こんな感じ。
たとえば、
パンジーは「耐寒性一年草」
カランコエは「非耐寒性多年草」
白妙菊は「耐寒性多年草」ですね。
ただ、初めての方が「耐寒性多年草」などといわれても、
「なんのこっちゃ??」となってしまいますよね
なので、ナーセリーでは
一年で枯れるもの=「一年草」
室内に入れれば越冬し、毎年楽しめるもの=「多年草」
屋外で越冬し、毎年楽しめるもの=「宿根草」
という風に説明することが多いです。
そのため、ポップに「宿根草」と書いてあっても、
冬も地上部が残っているものもあります
しかし、ラベルや本に書いてある「耐寒性」は、あくまで目安です
「半耐寒性」と書いてあっても、霜よけなしで越冬できる場合や、
逆に「耐寒性」と書いてあるのに霜よけが必要だったりすることもあります
また植物は生き物なので、植えた場所やその年の気候などにも影響されます
耐寒性とは違った例ですが、今年はいろんなお客様から
「何年も育てたゼラニュームが夏に枯れてしまった。」と言う話を、よく聞きます。
暑かったからでしょうね。ゼラニュームには過酷な年でした。
このように、植物が今年の冬を越せるか?来年も咲くか?
というのは、性質だけで決まるものでもないということですね。
ただ、やっぱり毎年咲くかどうかは、
お客様にとってかなり気になるポイントのようです。
たまにですが、「枯れたら責任を取ってくれるのか」
などと言われて困ってしまうこともあったり・・・。
私は生き物が相手ですから、
「必ず」とか「絶対」とか、「こうでなくてはいけない」などと強く考えず、
「来年も咲くと良いな」というくらいに、ゆったり構えるのがいいと思うのです
みなさんは、どう思われますか?
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ただ、確か宿根草は植物学上の分類には無く園芸用語だったのでは?
ところで私はAさんはきっとこの人だ!と勝手に思っているんですが、ピカピカの新人さんですよね。
どうして北山ナーセリーを選ばれたんですか?
ちょっと気になります、良かったら教えてください。