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【身近な昔探訪】第30回・御代参街道(本町通り)にあった「昭和堂時計店」

↑昭和堂の旧店舗
 
 東近江・御代参街道(本町通り)に「昭和堂」時計店があった。
店名は「昭和堂時計店」で、元々は時計店だったが旧八日市市で唯一の「楽器店」でもあった。旧店舗は今も昔の場所に残っている。
 
新店舗は平成4年(1992年)3月に現在の東近江市東浜町(アピア八日市店前)に移転している。東近江市内唯一の楽器店は今も変わらない。
 

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Unknown
蝶の研究やコレクション
蝶の研究やコレクション

昭和堂時計店の方は、蝶の研究やコレクションでは知る人ぞ知る方である。

現在、河辺の森駅も新設された「河辺いきものの森」は、元々は蝶類研究、中でもこの地域のムラサキシジミの研究で全国的に知られた森石雄氏(聖徳中教員、後に八日市市教育長)の積年の思いが結実したものである。

森石雄氏は、旧制八日市中学への通学時代からの自身の研究フィールドであった愛知川河辺林が、特に愛知川左岸道路の五個荘八日市線に沿って、粗大ごみの捨て場になって久しいのを嘆きつつ、なんとか保全しなけばという思いを強くしていた。

それが、保全が第一ではないが、学習の場として整備されて公開されたのが、河辺いきものの森である。

その森石雄氏の薫陶を受けて、蝶類の研究を続けられたのが、昭和堂時計店の方である。

琵琶湖博物館研究調査報告 第 27 号 滋賀県のチョウ類の分布 滋賀県チョウ類分布研究会編

という報告書があるが、その中で森石雄の名前は340箇所を数え、昭和堂時計店の方は1000箇所を超える。両名ともに、当地の蝶類研究では、欠くことのできない人物である。
Unknown
経営は別
店の殆どは時計、メガネ、カメラで、一族の人で時計店とは別の人が楽器部を右端で経営していた。現在はアピア近くの別々の建物に移転している。
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