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愛荘出身の古代勇士「秦田来津」描く 東近江の丁野さんが「天智天皇と秦田来津」出版

 古墳時代後期に旧秦荘町蚊野地区(現滋賀県愛荘町)で生まれ、天智天皇に近侍したとされる「秦田来津」(はたたくつ)(生年不詳−663年)にスポットを当てた本「天智天皇と秦田来津」を東近江市建部瓦屋寺町の丁野永正さん(八日市郷土文化研究会会員)が出版した。

↑写真:中日新聞より

 丁野さんによると、「秦田来津」は7世紀前半、交易により豪族に登り詰めて古代の湖東一円を支配した渡来人朴市秦(えちはた)氏の一族に生まれた
戦術にたけ、20歳前後で中央政権の宮廷警固の役職に就き、天智天皇から重用された。白村江の戦いで40歳前後で戦死し、日本書紀に記録がある。

著書は2部構成。
・第1部: 地元の古墳や寺院の紹介を交えながら、古墳時代の湖東、秦荘一帯の歴史を総括。白村江の戦いでの秦田来津の活躍ぶりは、日本書紀の記述に沿って紹介している。
・第2部: 「天智の参謀 朴市秦田来津の生涯」と題した物語。名声を高めて中央に進出し、白村江の戦いで壮絶な死を遂げるまでをドラマチックに描いている。

 丁野さんは「古代最大の国難に立ち向かった勇士の物語。広く滋賀県民の皆さんに楽しんで欲しい」と呼び掛けている。

B6判200頁で1冊1000円。
東近江市内の平和書店アル・プラザ八日市店やヒトミワイナリー、ギャラリーカフェ「エコール」、愛荘町歴史文化博物館で購入できる。
問い合わせ: 丁野(ようの)さん(090ー8980ー8034)

丁野永正さんの著作書
六角氏と八日市庭
北近江の戦国秘話小谷の龍
滋賀の盆踊り 江州音頭 歌は八日市・踊りは豊郷から
湖城は見ていた 天下布武の争乱
北近江の戦国小谷山古城

<中日新聞より>
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