結~つなぐ、ひらく、つむぐ~

身近な自然や社会との関わりを通して、マイペースで、新たな自分探しに挑戦しながら、セカンドライフ、スローライフを楽しむ。

日本に届け、この思い!!……「在りし日のシリア」(16)(2011.04.05)

2015-06-08 | ボランティア

 ここ数週間、東日本大震災やその後の原発事故等の様子を衛星放送で見た、多くのシリア人が心を痛め、声をかけてくれました。職場の職員・生徒にも、いろいろ聞かれました。

写真1

 JICAシリア事務所から募金の依頼があり、その対応をした際、職場でも何かできないかと考えました。経済的にあまり豊かでない彼らに、募金を呼びかけるのは気の毒です。何とかして、彼らの思いを日本の被災者に届けたいと思いました。「メッセージを書いてもらうことに意味があるのだろうか」とも考え、躊躇しました。

 地球上では、多くの国や地域で、さまざまな勢力が、資源の奪い合いをしたり、物質的な豊かさを求めて理不尽な言動をしたりしています。正義の名の下に、価値観を一方的に押しつけたり、大規模な暴力を行使したりすることがあります。

写真2 メッセージを書く

 「日本の被災者へのメッセージを書く」ことを通して、「自分の国のあり方や他との関わり方を見つめ直す」ことができるのではないかと考えました。

 4月4日、A4用紙1/4大の「メッセージ記入用紙」を準備し、マネージャーに説明しました。用紙裏面には、震災情報、東日本大震災-Yahoo! JAPAN、災害に関する情報、English、Resources related to the 2011 Japan Crisisの文章をプリントしてあります。

「学校の職員・生徒に、日本の被災者を勇気づけるメッセージを書いてほしい。そのためにあなたの手助けがほしい」と、言いました。彼は、

「それはいいことだ。わかった。」と、快く了承してくれました。

 その後、機器分析室に行き、授業開始前の、M・F・Hに説明しました。

「日本の被災者を勇気づけるメッセージを書いてほしい。アラビア語でかまわない。マネージャーも了解している。」と言うと、英語のわかるMが即座に、「OK」と言って、メッセージを書き、それを読みながら生徒に説明しました。そして、その場で、職員3・生徒4・計7人のメッセージをもらうことができました。

 しかし、私は、メッセージの意味がわかりません。メッセージのコピーを持参して、Hを訪ねました。

写真3 メッセージを書く

 そして、コピーを手渡し、「メッセージの要約を英語に翻訳してほしい」と頼みました。と同時に、メッセージ記入用紙を50部ほど預け、職員・生徒への配布・記入について、協力依頼をしました。

 訪ねたときは10時半頃で、同室の職員とともにティータイムの最中でした。勧められるままに、砂糖入り紅茶をもらいました。すると、年配の女性が、自分の食べていたパイをちぎって手渡し、若い方の女性も自分のをちぎって手渡しました。断るわけにもいかず、両手に持っていただきました。おいしかったです。ごちそうさま、そして、ありがとう。

 翌5日、9時半にHを訪ね、まだできてなかったので、その場で翻訳してもらいました。途中で、同室の職員と撮影しました(写真1)。

 この日の授業は午後からです。前日と同様に、授業開始前に許可を得て、日本の被災者を勇気づけるメッセージを書いてもらいました(写真2、3)。MとFがアラビア語で説明し、回収も手伝ってくれました。


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