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h26.5.4 大興奮の世界卓球@代々木第一体育館

2014-05-05 16:20:03 | イベント、スポーツ観戦

前日は23時過ぎまで女子準々決勝日本対オランダ戦を見ていたため、その興奮(詳細はこちら)が冷めず、なかなか寝ることが出来なかった。

でも、この日はちゃんと5時半に起床。山に行くときもそうだが、テンションが高い日は少々寝不足でも二度寝しようとは思わずにぱっと起きることが出来るのだ。

日は男女ともに準決勝が行われる。当日券でイイ席を買うには開場前から並ぶしかないだろう。国立施設の開場は大体9時ごろと予想されるため、8時到着を逆算して出発!

原宿駅に7:40頃到着。代々木第一体育館は原宿駅から徒歩5分というステキな立地だ。

体育館前にはフェンスで九十九折に誘導された行列が二つ出来ていた。一つはチケットを持っている人のもの。もう一つは当日券を買う人のもの。それぞれ到着時点で30~40人位だろうか。ジャージを着たそのまんま卓球部といった様子の中高生、家族連れ、カップル、年配者・・・

勿論私は当日券の行列へ並び、podcastで小島慶子 ミッツマングローブのオールナイトニッポンゴールドを聴きながらじっと待った・・・

暑くなるとの天気予報が出ており、すでに日向に長くいるのはきつい感じだったが、ラッキーなことにこの付近は日陰になっていた。また、少し風が吹いていて、気持ち良いくらいのコンディションだった。

8:02 行列の様子。(右手を伸ばした状態でコンデジを構え、適当に撮っている)

段々行列が長くなってきた。すでに100人を超えているだろう。「行列が長くなっています。詰めてください。ご協力をお願いします」と係員がメガホンで繰り返し叫んでいた。

上画像の地点から数m移動すると窓口の前に出た。応援席スタンド・・・テレビで何度も写されていた赤いティーシャツを着た人の席ということだろう。発売前に売り切れってことは、前売りの時点で売れちゃったんだろうね。

8:40頃にようやくチケット発売が始まった。窓口が3つしかないため、手前にいる係員が1人ずつフェンスの中に入れるやり方をしていた。なるほどね、混雑を避けるためにこういう工夫をしているわけか。長~い長~~~い行列は少しずつ進んだ。

8:50時点の行列はこんな感じ。上画像よりも窓口に近い側へ移動していることが分かるだろうか。

15分ほどで窓口へ到着。7000円はちょっと痛いが、せっかくのチャンスなので、スタンド席前方を選択した。少しでも前に行きたいよね。

示されたチケットはJブロック1列目の13番だった。(座席表)お、最前列じゃないか!(^^)!

係員のおねーちゃんが、「チケットの払い戻しや変更はできません」と念を押されたが、それは当たり前だと思っていた。

チケットを持っている人の列に並びなおし、荷物検査を経て体育館の中に入ったのは9:15頃だった。

さて、Jブロックは・・・係員の年配女性(後でわかったが、どうやらボランティアの方)にチケットを見せて、1列目13番へ。

どうやらこの付近の席は誰も居ない。

(@_@)アリーナ席が邪魔して台が見えないじゃないか~

たしかに最前列なのだが、こんなことってあり得るのか?先ほど窓口で聞いた変更できないという話とつながった。そ、そんなぁ・・・

(画像右側には)オーロラビジョンがあるので、試合を見ることはできそう。それに、席にいれば試合会場の雰囲気は味わえる。で、でもぉ・・・

とりあえずハラが減った。観客席で食事を取ることは禁止との表示が有ったので、一旦アリーナの外にあるロビーへ。目の前に売店が有り、フランクフルトやフライドポテトは買えそうだ。でも、こういう店は不味くて値段が高いと相場が決まっている。(偏見?)それを予想して昼食、夕食用にオニギリを5個作り、保冷バッグへ入れてきた。ベンチでオニギリの一つ目をパクリ。どうにか気持ちが落ち着いてきた。

座席へ戻ると、私の席の傍(2列目)にオバチャン(以下☆さんと記す)が座っていた。どちらからともなく話しが始まった。彼女がこの大会を見に来るのは4日目、自由席にも座ったがあまりにも遠いので、昨日は指定席をとり、この近くだったとのこと。

「昨日、1列目にはずっと誰も居なかったのよ。近くの方に聞いたら、見づらいので最初からこの席を売らないのではと話していたわ」

びびっと来た!そうだよ、ここからじゃ見えないよ!

先ほどの係員の所へ戻り、事情を尋ねた。始めは指定席なのでという返事だった。いつもの私ならそれで引き下がるだろう。また、何かのテレビで放送していた店員に難癖をつけ、店長に詰め寄るクレーマーなどを見て、こんなことはしたくないと思っていた。でも、今日は先ほど☆さんの話を聞いていたので、引き下がらなかった。

「上の方と話をさせてください」

数分後彼女は白いポロシャツを着た壮年の男性を呼んできた。彼に話をすると、その対応は迅速だった。一緒に席に行き、様子を見て直ぐに状況を分かってくれた。「これはおかしいですね。申し訳ないことをしました。○○がおかしなことをするんですよ。あいつらは勝手なことばかりするんだ」

後で聞いたが彼もボランティア、一日千円で朝から深夜まで仕事が有り、色んなところから怒られてばかり。彼の本職は△△卓球で、彼らが運営する大会ならこんなことはあり得ないとのこと。

「とりあえずこの付近に座ってください。今、何とかしますから」と同じ列で台に近い側(3番)へ誘導してくれた。確かにここならずっと見やすい!

10時が近づくと照明が暗くなり、DJ風のアナウンスが始まった。

「これからぁ、男子ぃ団体戦準決勝、第一試合のぅ、中華(クワァ)人民(ズィンミィン)共和ヮァ国対チャイニーズトァィペェイが始まりまァす」

※文字で表現するのは無理か。でも、こんな感じだった。ニュアンスは伝わるでしょ?

選手入場!

この頃、先ほどのポロシャツさんが○○の身分証明書を付けた女性と一緒にやってきた。彼女の説明は手違いでこの席を発売した。また、今私が座っている3番と隣の4番はすでに売れているが5,6,7番なら空いているので取り換えることが出来るとのことだった。

クレームが無ければそのままだったのでは?、また、空いていた席を売らずに見えない端の席を売ったのは何故?」と頭の中で悪魔くんが囁いたが、これ以上ことを荒立てるつもりはなかった。勿論5番を選択した。

また、そばに移動していた☆さん、彼女の隣を割り当てられていた白髪の男性(以下★さんと表記)もポロシャツさんに事情を聞いてもらい、私の隣の6番、7番に座ることになった。たまたま見えない座席を割り当てられた者どうしで歳も全然違う3人だったが、妙に意気投合し、午前の2試合を話しながら観戦し、午後の日本戦では一緒に大きな声を出して応援することになった。山で出会った方と一緒に歩いたことはあったが、今回の経験は初めてだった。ホントに楽しい時間を過ごすことが出来た。

上の階には台湾応援団が詰めかけ台湾が点を取るとステック(下に画像)をたたいて盛り上げ、2階席からも加油と大声援を送っていた。★さんに彼らの声援はスゴイと話かけると「一昨日までの北朝鮮の応援団はもっと凄かったよ」とのこと。今大会で日本と北朝鮮、韓国との試合が無く、テレビ放送も無かった。でも、南北朝鮮の応援がスゴイことは有名だ。会場に行くとそれを味わえるのだ。

これは中国の馬龍対台湾の荘智淵

準々決勝で韓国を撃破した台湾だが中国の前には手も足も出ず、3-0で終了。(詳細はこちら)

最前列なので、アリーナ席脇の様子を見ることが出来た。試合終了の直前位から子供たちが色紙とペンを持ち、退場する選手たちを待ち構えていた。卓球をやる子供たちにはスーパースターたちが集結しているわけだからね。

次の試合は13時から。再びロビーのベンチでオニギリを3つ食べた。

ところで、このロビーの直ぐそばに喫煙所が設けられていたが、ガラスドア一枚で仕切れているため、人の出入りがあるたびに煙草の匂いが漂ってきた。これは改善の余地ありだぞ( `ー´)ノ

居場所も無いので、座席に戻った。

オーロラビジョンではAKBの○○さん(どなた?)がコテコテの卓球CMをやっていた。 

今度は女子準決勝第一試合、中国対シンガポール

この試合も中国が3-0で圧勝。(詳細はこちら)実のところ事前の予想通りだったが、あまりに圧倒的過ぎて面白みに欠けた感じがした。

次の試合は16:30。

大分時間が有るので体育館の外に出て、ぶらぶらすることにした。テレビ東京のイベントで大混雑!それに暑い(*_*;

とりあえず代々木公園へ

意識してゆっくり歩いたが、居場所を見つけることはできず、小一時間で体育館へもどることにした。

16時を過ぎると応援リーダーたちの音頭で練習が始まった。「ニ~ッポン」、パンパンパン、(ビニールのステックをたたく音)「ニ~ポン」てな感じた。

いよいよ男子日本対ドイツが始まる。私もステックを膨らまし、応援に参加!

「さ~、みんなでニッポンを応援しましょう!」アナウンスもテンパっていた。

初戦は丹羽孝希と「皇帝」ボル。

丹羽が1点取るたびにステックが大音量で響き、6本ごとのタオルタイムにはリーダーたちの音頭で

「こうき」、パンパンパン、「こうき」

と会場は大盛り上がり。そうだよ、テレビじゃこれは味わえないんだ~!(^^)!

丹羽は第一ゲームを接戦でものに、ひょっとしてと思わせたが、その後3ゲームはボルの横綱相撲を見せつけられた感じだった。(詳細はこちら)

続いて2番は今大会9連勝と絶好調のエース水谷。相手はロンドンオリンピック銅メダリスト、オフチャロフ。一昨年の世界卓球で水谷を吹っ飛ばし、日本の期待を打ち砕いた強敵だ。

この試合も水谷は絶好調でスーパープレイの連続!オフチャロフも負けじとありえないプレイで応戦!

最終ゲームまでもつれたが、最後は水谷の勝利!

スティックの音はものすごく、隣の人の声が聞こえなくなるほどだった。

「神様、仏様、水谷様ぁ~」とアナウンスもテンパり気味!

日本の貴公子松平健太対若手のフランチスカ。昨年の世界卓球個人戦では北京オリンピックチャンピオンを撃破してベスト8に入った松平だが、この大会の予選リーグは2勝2敗とイマイチ。でも、健太が勝ち、今の水谷ならボルにも勝ちそうだ。

会場、いやテレビの向こうのファンもマツケンの勝利を祈っていたが、2-1とリードしたものの、4,5ゲームは相手のパワーに押し切られ敗戦。

また、4番の神様水谷もボルに完敗(>_<)

(詳細はこちら

こうして男子チームは4大会連続の銅メダル止まりに終わった。

私、☆さん、★さんも含め、周りのお客さんも落胆と同時にどっと疲労が来た感じだった。

 

試合後、子供たちにサインを書く岸川くん、今大会は上手くいかなかったがまだまだ頑張ってほしい。

でも、これから女子の試合だ。とりあえずこの時間にトイレへ行っておくことにした。

(@_@)

男子トイレには十数人のトイレ行列が出来ていた!

もっとも、その原因は午前中に使用したときに気付いていた。ここには小便器が6つしかないのだ。女性よりも男性の方が回転は速いのだが、観客数に対してこれではどうにもならない。既に書いた喫煙所と言い、この体育館には改善しなければならないことが山積みではないか?

ところで、この頃からやや遠方にお住いの☆さんが終了時間を気にしだした。彼女は昨日の女子オランダ戦、石川が勝つ瞬間を見ることが出来なかったことを悔やんでいた。男子の試合が終わったのが19:40頃なので、女子の試合が始まるまでもうしばらくかかりそう。勿論私だって京王線が動いているうちに帰らないといけない。どうなるかな~

なんていうファンの勝手な思いを他所に女子の日本対香港戦も大激戦になった。

1番は昨日のオランダ戦のヒロイン石垣だったが、大事なとこでのスマッシュミスが響き、3-0の敗戦。

2番石川はマッハの打ち合いの連続。石川も見事だったが、相手選手も何かが憑依したのではと思わせる出来だった。結局1-2でリードされたところから大逆転勝利!(詳細はこちら

この調子なら3番の平野が勝てば大丈夫だろう。3番手の世界ランクはそれほど高くないし・・・

ところが平野は0-2でリードを許すキビシイ展開。第3ゲームも4-9まで追い込まれた。私も含め、応援するファンももうだめかと思っていたのではないか。

ここからが平野の真骨頂!

スーパーボールの連続で、一気に追い上げ3ゲーム目を逆転でとった。

最終ゲームも10-8から追い上げられたが、最後は振り切った。前半ではミスが目立っていたが、ここ一番の集中力はさすがだった。(詳細はこちら)

 

4番は石川。もう大丈夫。エースなら圧勝だ!

ところが、そんなに甘くなかった。

石川も1-2とリードを許す展開で第4ゲームも9-9!

「かすみ」、パンパンパン、「かすみ」

応援のボルテージはマックス!!

会場のファン、いやテレビの前のファンの期待に応え、そこから2本を連取!

最終ゲームも攻め切って勝利!会場は3時間前、水谷の勝利以上の大興奮に包まれた!(詳細はこちら

こうして日本女子チーム31年ぶりの決勝進出を決めた。

もっともその頃私は中学生。テレビで放送があったかどうかすら覚えていない。

それより、一昨年のロンドンオリンピックで準決勝シンガポール戦に勝って、決勝進出を決めた時の感動がよみがえってきた。それをテレビではなく、ライブで見ることが出来たのだ。もうこんなこと一生無いかもしれないよね。(大げさ?)

ヒーローインタビュー(女性でもこうだよね。あ、どうでもいいか)を聞きたい気持ちもちょっぴりあったが、速足で出口を目指した。同じことを思った人たちも多く、混雑した中を一目散に原宿駅へ。新宿で乗り換えた京王線は祝日の為か楽勝で座ることが出来た。寝過したら、戻れない。幸いなことに(?)まだ日本女子勝利の興奮が残っていたらしく無事に府中で下車できた。

さて、5日夜はいよいよ中国との決勝。この大会をすべて3-0と圧倒的な力を見せている中国だが、ひょっとしたら奇跡が起きるかもしれない・・・

6日追記 昨晩はテレビの前で応援した。石垣、石川、平野の3人ともすばらしいプレイを見せてくれたが、「中国帝国」の壁を跳ね返すことは出来なかった。(詳細はこちら

来年の世界卓球は中国蘇州で、再来年はリオオリンピックも開催される。いつの日か卓球日本が中国帝国を撃破することを次の楽しみにしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 







 

 


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