人はなぜ笑うのか、しょむないことに関心をもち、東洋女子短大・東洋学園大ことばを考える会編の「笑い」を読んでいたら、なかなか奥が深く単純思考では解けないようだ。面白いときや楽しいときだけやない。人のすれ違いや食い違い、トンチンカンなんかも笑いの発生源となる。
「桂米朝集成第3巻」にもその手の話が出ている。昭和25・6年ごろのこと。松葉家奴という「夕暮れ」踊りで有名な奇人名人が堺かどっかの刑務所の慰問に行き、余計なこと云わず芸だけして終わるように言われてたのに「待ってました!奴はん、日本一!」とかいわれて嬉しくなり、ポオーッとなってつい余計な前口上をした。「喰うに食なく住むに家なき今日、皆さまがたは幸せなお方です…」ウワアーッ!「…世の中に泥棒があるから警官があるのか…。警官があるから泥棒があるのか。今もし日本国中の泥棒がストライキを起こしたら、警官は失業せねばならん。妻子は路頭に迷わねばならん。ゆえに全国の泥棒よ失業者救済のために奮起せよ…てなことわしが言うてたと警察に行て言うなよォ!」ウワアーッ!となったらしい。
もちろん冗談話だが、ネットのニュースを見ていると、アメリカのどこかの州で、財政難のため、刑期一年未満の泥棒などの受刑者を仮釈放するという。びっくらした。「治安よりカネ」という世になったのかねエ。泥棒からカネを取ったらええやないかという人もいるけど「金払わん奴は出ていけ!」といいそうやしねエ。困ったもんや
曼珠華竹林に燃え移りをり 朱鳥
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