ノーやん日記パート2

ユッカ蘭

 晴れ。少し寒い。今秋はじめて暖房器を使う。ちょっと早いかな。25度にセット。「日本社会のしくみ」(小熊英二著)と「ポピュリズムとは何か」(j・W・ミュラー著・板橋拓己訳)を代わる代わる飛ばし読みする。ちょっと難しい本だがたまには頭の体操に役立つ。しばらくして暖房止める。

 前書は「日本型雇用の起源」まで。日本独特の学歴(差別)社会の形成史が分かる。ミュラーは、ポピュリズムの7つのテーゼを示す。反エリート主義・反多元主義で「自分たちだけが真の人民を代表する」と主張する潮流、と。日本では「大衆迎合主義」などと訳されているが、著者は社会の病理現象などではなく「代表政治」につきまとう永続的な影と見做す。しかし、それは、民主主義にとって脅威だという。歴史的にも、ドイツのナチズムやイタリアのファシズムなどはそれにあたると説く。トルコ、ハンガリー、ポーランド、ベネズエラなども例にあげる。

 ぼくは、大阪、名古屋、東京などの地方政治にポピュリズムの影を感じる。デマゴギーと詭弁、反公務員主義…を綯交ぜて登場した。しかし、いざ統治につくと、彼らは反権力のように見えてそうではなかった。統治機構に身を入れる権力者に媚をうり右へ倣えの全体主義(多元主義を認めない)を平然と市民・職員に命じた。反対勢力は強権的に排斥しようとした。自由と人権も認めない。極めて危険な潮流や。お昼は、パスタ・ナポリタン。午後、市内で用事。秋の夜長は頭の体操をつづけよう。写真は本文と関係ないが市内東西幹線道路のひとつ旧中央環状線道路沿いのユッカラン。

 傾くや旧街道のユッカ蘭 昇龍子

 

 

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