脳のリハビリ

　雨のち曇り。午後日が差す。むしむしする。きのう「降りたらん」とぼやいていた婆さんの会話を思い出す。ところによっては降りたらんどころか大雨のところもあったという。各地均等に降らせられんのかな。てなこと思いながら、歌川国芳の浮世絵を寝転がってみる。物語を絵にする天才。勇者源頼光や坂田金時の武者絵、雪月花の子ども絵など絵本のよう。おもろいな。脳のリハビリになりそう。

　脚も鍛えようと買い物に出る。南瓜・メロン・人参・玉蜀黍・青唐辛子など赤青黄色の野菜類を折りたたみキャリーに乗せて帰る。汗びっしょりになる。途中、知り合いに遭う。話している人の名前が出てこない。「アベ」や「イナダ」「スガ」らの名はスラスラ浮かぶのに。家に着くまでついに名前が思い出せなかった。

　脳も足もリハビリするにはクスリと運動に加え食事もだいじという。脂もんを控え野菜を中心にバランスのとれた食事をという。そんな手の込んだ料理は難しいな。物忘れはもう回復不能かも。けど、努力はしてみよう。毎日、俳句し日記を続けるのもリハビリのうちかもしれん。生きている証として。写真上は南千里の夾竹桃、下=上新田の凌霄花。
　　　　　　　　　　頼光の土蜘蛛退治武者絵かな　昇龍子
　　　　　　　　　　国芳の武者絵痛快梅雨北上　　同