ノーやん日記パート2

「んめ」か「むめ」か梅論争と蕪村のうめえ句

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 晴れ。「蕪村全集」五書簡をつまみ読みする。梅をめぐる面白い論争。安永5年(1776)1月、本居宣長と上田秋声が「ン」音の表記をめぐって論争したらしい。その影響か。同年2月12日、蕪村は高弟の春夜(几董)に宛てた手紙の末尾に「んめ咲やどれがんめやらむめじゃやら」と「んめ咲て帯買ふ小室の遊女かな」の句を書きつけている。

 この手紙は、“一昨日の晩妓楼で飲んだ酒が老骨にしみいまも酔いから醒めず、画作もひとしお面白い出来上がりになったで”という礼状のなかに書いている。

もう一通書き留めよう。安永6年(1777)2月2日、大和の俳人何来に宛てた来訪への礼状。その中に一句「水にちりて花なくなりぬ岸の梅」を認めた。面白くもない句とお思いでしょうが…と問いかけながらこの句の姿情を読みとってほしいと句解し、「とくと尋思被成候へば、うまみ出候句也」。尋思とは心を落ち着けて考えること。姿情は、俳句の外形と内容(感情)。昔の人の一語一語に含蓄があるね。勉強になる。
               梅の香の名残一服頂きぬ 昇竜子

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}雨でしたか。きょうも外出すると寒かったです。97歳になる津和野の義母が頚椎の発熱で入院していたのが退院できる見通しだという。よかったよかった。夕方電話がはいった。
fm
「梅の香の名残一服頂きぬ」

えらく情緒がありますね。

今買い物から帰りましたが、雨で寒々としています。G+会員に参加して頂き有難うございます。
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