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ノーやん日記パート2

蝉声を聴きながら「落語家論」

 雨のち曇り。ひねもす蝉声を聴く。聴きながら小三治師匠の「落語家論」を読み終わる。面白かった。若い噺家向けに書いた「民族芸能を守る会」月報の連載を再編した本。「民族芸能」というといささか時代がかって聞こえるが現代にも生きる文化表現や。小沢昭一さんが出版をすすめ協力しはったらしい。師匠が「東京やなぎ句会」のメンバーで後世に残る名句「煮凝の身だけよけてるアメリカ人」を作った話はいつだったか、ブログに書いた。俳句の話が出てくるものと期待しつつ読んでいると後ろの方に遠慮の塊みたいに出てくる。能ある鷹は爪を隠すというがどうもそういう性分のお人のようだ。ひと息に葱ひんむいた白さかな/鶯のかたちに残る青きなこ/やわらかく闇を切りゆく蛍かな。いいねえ。

 意外や意外。煮凝りの句は、「想像句であった」と書いている。句は写生ばかりではないんや。芭蕉も蕪村も一茶も写生を超えた想像の句も多い。師の一言にしばし考え込む。日本語を大切に使おうという話、噺家は鼻濁音を使えというプロの話も興味深い。歌手や大阪の噺家の鼻濁音の使いようもよ~く調べてなさる。すご~い。蝉は濁音か鼻濁音か。一日中聴いたがわからなかった。(写真は竹見台団地の美花たち)
               シャかシュかジュか聞き分けできぬ蝉シャワー 昇龍子
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コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}いいですね。噺家は感性が豊かです。
fm
「やわらかく闇を切りゆく蛍かな」

私はこの句が好きです。
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