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ノーやん日記パート2

鶏頭花

 晴れ。あさは涼しいのに日が昇るとむしっとする。きょうは千里西町の千里局花壇当番。バス停のコンテナまで台車でポリバケツ一杯分とジョウロ一杯の水を運ぶ。ベゴニアやゼラニウムは強い。タンクに給水する。それだけで汗をかく。共同住宅から出てきた爺さんが、“せんちゅう”(千里中央を略してそういう)へ行こか行くまいか思案して話しかけてきはった。新御堂筋の架橋を一跨ぎすれば“せんちゅう”なのに。齢とると慎重になるんかな。ああやこやいいつつ「きょうは行くのやめよ」。「ま、お元気でさいなら」

 きのう書いた「老人読書日記」(新藤兼人著)からに「いいね」「続きを」を頂いた。うれしいね。そこできょうは、新藤監督が、映画「生きたい」のシナリオで主人公安吉(三國連太郎扮する)という老人像をどう描こうとしたか、という話を記す。たいがいのドラマで描かれる老人は、「ヨクもトクも超越し、人格円満、平和を愛し、家族からは尊敬されている」、新藤監督も80歳ごろまでは老人をそうイメージしていたが80の坂を超えてから「老人というものはそんなおだやかなものではない、妄執、欲望、恐怖、で苛立つばかりだ」と思うようになった、と。主人公役の三國連太郎さんにはドストエフスキーの「罪と罰」に登場するラスコーリニコフのところー「第一巻22ページ」(岩波文庫)を開くように注文したという。

 新藤監督は「ドストエフスキーの小説の人物は、すべてドストエフスキーが化けているんだ、ときめてしまうと楽になった」という。わが輩は80の坂を登ろうとしている最中。けさも、ボランティアのおしゃべりのなかで老人の妄執のことが話になった。認知症の症状として。人が変わったようになるという。お互い励まし合って元気で過ごしたいもんや。
          夕立に打たれて丸き鶏頭花 昇龍子
 
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