ノーやん日記パート2

季語「春の雨」と「春雨」

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 予報通り一日中雨。カッパ着て北町まで千里の坂道を自転車で登る。カッパの下は、長そでのスポーツシャツと綿のチョッキだけの薄着。寒くはない。サドルを握る両手は素手なので冷たい。辛抱できんほどではない。春がじわ~っと来た感触を味わう。濡れた手をズボンのポケットからタオルハンカチを出して拭くとあたたか~いズボンの温もりが伝わる。これがきょうの「初春」か。

 「角川俳句大歳時記」「春」編をひも解く。「春の雨」も「春雨」もともに「三春」とされている。しかし、「蕉門俳諧」では両者は峻別されていたという。「三冊子」には「春雨」は「小止みなく、いつまでも降り続くやうにする、三月をいふ。二月末よりも用ふなり」とある。「春の雨」は同じく「三春」だが「正月、二月初めを『春の雨』となり」とある。「春雨」より少し早い時期の雨を言うようや。だが、現代では、そんな微妙な区別はしない。ちなみに芭蕉句をみよう。

 笠寺や漏らぬ窟も春の雨 芭蕉
 春雨や蜂の巣つたふ屋根の漏り 同
 両句の違い、解る人がいれば脱帽敬礼する。写真上、春の牛ヶ首池、下パークヒルズ団地マンションのケヤキ通り。
                春の雨ハンカチ拭えば暖かし 昇龍子

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}「笠寺」は「尾州笠寺」のことです。「尾州笠寺絵馬」の前書がある句は「かさ寺や窟にももらず五月雨」となっています。
fm
「春の雨ハンカチ拭えば暖かし」

春になりにけるかも、ですかね。待ちきれぬ花が咲き始めましたか。

質問があります。

芭蕉の句の「笠寺」の意味を聞かして下さい。
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