寒戻り

　晴れ。風あり。寒戻る。コメを買いに出る。「きょうはさっぶいねえ」。マンション管理の職員さんに声かける。値下がりした秋田小町の１０キロ入り。自転車の荷台に括っていたナイロン紐がない!だれや!１００均で買うた洗濯用のヒモやぞ。仕方なく荷台にコメを乗せ落ちんようにゆるりゆる～り千里みどりのさんぽみちを通って帰る。途中、千里南公園による。歩く人、走る人、翡翠写真を狙う人、ベンチに座ってポカ～ンとしている人、人百態や。わが輩は若木の桜の冬芽を撮る(写真上)。

　きょうの寒さは春に向かってジグザグする時季に入ったぞというシグナル。そう思うと寒の戻りも心ウキウキ。千里ブギウギや。祝杯をしよう。フグヒレをガスレンジの弱火で２分、焦げぬよう焼いて、「憲法をくらしに　黒田了一」とわが師の手書きした湯呑茶碗に入れる。清酒を注ぎ電子レンジで１分。

　黒田先生ご安心ください。日本国憲法を凍死などぜったいさせません。春に向かって必ず花ひらかせますから。かく心に誓いつ寒の戻りを考える。お昼は、きしめんを使ったぺペロンチーノ。ツルツル感があり、まあまあや。
　　　　　　　　　　　　　　　ゆつくりと若木の枝先冴え返る　昇龍子