財産隠しと一万円札の増刷と下流老人

　晴れ。租税回避地のオフショア会社を使って財産隠しをしている政治家や富裕層の膨大な情報「パナマ文書」が３日、報道され各国で大騒ぎになっている。我ら下流老人に関係ない話。だがどんだけため込んでいるのかな。アイスランドのグンロイグソンという首相は、夫婦で購入した会社を通じ多額の投資をしていたことを野党と国民に批判され、辞任を表明したとそうな。なんぼほど隠してたんかんな。

　「世界の金融資産の大部分はタックスヘイブンに隠されている」という話は、トマ・ピケティさんの「２１世紀の資本」で知った。世界の金融の闇に光が当てられるきっかけになればいいけど。

　日本では、アベノミクスの「マイナス金利政策」で「タンス預金」が増えているらしい。これもわれら下流老人には関係のない話。万札が不足して財務省は、今年度１万円札を1億8千万枚増刷する方針やて。みんなに配るんとちゃうで。そのおかげで金庫屋さんが繁盛してるとか。

　隠す財産も金庫もなく財布の中は減る一方のわれら下流老人は、いったいぜんたいどうすりゃいいの。アベノミクスを注文したら「お客さん、申し訳ありません。コナはあるんですけどカネが切れてまんねん。おカネが印刷できるまでもちいっとお待ちください」だとさ。
　　　　　　　　　　　　　　　嘆き節翁天突く花辛夷　昇龍子