地震報道―――R15?

2007-07-17 00:57:30 | 日々雑感
中越沖地震の報道を見て気になることがある。

12年前、阪神大震災、
当時、中学生だった子供たちの心に大きな不安が刻まれた。

バブルがはじけた直後のあのころ、
震災のダメージを受ける以前に、
当時の子供たちは、わたしたち、あるいはそれ以上の世代が
中学生という年齢で感じたことのない「無常」を感じていた。

羽振りがよかったクラスメートが突然いなくなったり、
クラスメートの保護者が失業した話を聞いたり…

戦前・戦中・敗戦直後に中学生であった方々は、
その不安定さをもしかしたら共有することが出来るのかも知れない。

しかし、その時代と彼らの時代には大きな違いがあった。

彼らは、毎日、倒産・リストラの話をテレビで見ていた。
そして、震災を自ら体験しなお且つ震災の映像を繰り返し繰り返し
テレビで見ていた。

大学を卒業した彼・彼女らは就職氷河期に出会い、
今は20歳台半ばから後半になった。


自然災害の恐ろしさを知り、それに備えることは非常に大切だ。
震災の、倒壊した家屋の映像がその役に立っているのであれば
マスコミの報道にも何がしかの価値が見い出せる。

しかし、わずか3年前に地震にあったにもかかわらず、
「水がない」「食べる物がない」と行政に訴えているのが現状である。

教訓を伝える力もなく、いたずらに子供たちを不安にするだけならば
震災報道は百害あって一利なしである。


マスコミの移り気のみごとさにもあきれている。
前日まで台風4号の被害を繰り返していたのがうそのようだ。
台風の被害に遭い長期の避難生活を送っている方々もいる。
しかし、今日、その方々の報道をわたしは見ていない。










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