それにしても「もっと前へ!」とは、どういうことでしょうか。冗談ですが、もっと前へ進むと、錦江湾に落ちてしまいそうです。つんのめってしまいそうです。抽象的で、わかりにくい言葉です。
毎日まち案内をしている立場からすると、「もっと前へ!」よりも、「もっとわかりやすく!」と言ってもらいたいところです。
街がわかりにくいままで、もっと前へ、と言われても戸惑ってしまいます。
一例を挙げれば、鹿児島市の表玄関である鹿児島中央駅のバス乗り場がわかりにくい。電停の場所がわかりにくい。そもそも市内のバス路線がわかりにくいのです。
「もっとわかりやすく」を念頭に、「徹底的に利用者目線で」対応すれば、それこそ「もっと前へ」進むのではないでしょうか。
これは交通問題にとどまりません。高齢者福祉、障害者福祉にしても手続きが煩雑でわかりにくい。役所の申請主義を抜本的に見直していいのではないでしょうか。
「もっとわかりやすく」とともに重視してもらいたいのは、「ムダの排除」です。
交通問題で例を挙げると、官と民の競合があります。市内周遊バスに市営のシティービューと民営のまち巡りバスがあるのはムダではないでしょうか。同じような市内路線に市営と民営バスが走っているのはムダではないでしょうか。
多くの税金も投入されたのに、故障したまま長く放置してある鹿児島中央駅東口の交通ナビはムダではないでしょうか。
交通局には味のある本当の旧式電車がたくさんあるのに、「最新のレトロ電車」を導入したのはムダではないでしょうか。
桜島で市が運行している周遊バス・アイランドビューについて、地元のタクシー業者などを圧迫、素通り観光に拍車をかけている、との声が先日の南日本新聞に紹介されていました。観光客に時々アイランドビューを案内している1人として、考えさせられました。
もっとわかりやすく、もっとムダをなくする市政を望みたいものです。
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たむたむ
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常連のNです
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