能勢謙三の鹿児島まち案内日記

もっとわかりやすく! こぼれ67

先日のブログで、25日に行われる鹿児島市長選挙の立候補予定者キャッチフレーズについて、対抗馬の「これでいいのか 鹿児島」に対して、現職が「前へ!」だと書きましたが、正しくは「もっと前へ!」でした。おわびして訂正します。

それにしても「もっと前へ!」とは、どういうことでしょうか。冗談ですが、もっと前へ進むと、錦江湾に落ちてしまいそうです。つんのめってしまいそうです。抽象的で、わかりにくい言葉です。

毎日まち案内をしている立場からすると、「もっと前へ!」よりも、「もっとわかりやすく!」と言ってもらいたいところです。

街がわかりにくいままで、もっと前へ、と言われても戸惑ってしまいます。

一例を挙げれば、鹿児島市の表玄関である鹿児島中央駅のバス乗り場がわかりにくい。電停の場所がわかりにくい。そもそも市内のバス路線がわかりにくいのです。

「もっとわかりやすく」を念頭に、「徹底的に利用者目線で」対応すれば、それこそ「もっと前へ」進むのではないでしょうか。

これは交通問題にとどまりません。高齢者福祉、障害者福祉にしても手続きが煩雑でわかりにくい。役所の申請主義を抜本的に見直していいのではないでしょうか。

「もっとわかりやすく」とともに重視してもらいたいのは、「ムダの排除」です。

交通問題で例を挙げると、官と民の競合があります。市内周遊バスに市営のシティービューと民営のまち巡りバスがあるのはムダではないでしょうか。同じような市内路線に市営と民営バスが走っているのはムダではないでしょうか。

多くの税金も投入されたのに、故障したまま長く放置してある鹿児島中央駅東口の交通ナビはムダではないでしょうか。

交通局には味のある本当の旧式電車がたくさんあるのに、「最新のレトロ電車」を導入したのはムダではないでしょうか。

桜島で市が運行している周遊バス・アイランドビューについて、地元のタクシー業者などを圧迫、素通り観光に拍車をかけている、との声が先日の南日本新聞に紹介されていました。観光客に時々アイランドビューを案内している1人として、考えさせられました。

もっとわかりやすく、もっとムダをなくする市政を望みたいものです。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

たむたむ
築き→気づき

間違えました。
たむたむ
昨年鹿児島市外に引っ越して、外から鹿児島市を見ると「?」が多いのです。
今まで築かなかった事が、旅行客の視点で見ています。

例えば、民間のバスの背中に「官より民です。私たちはがんばっています」と。

んん・・何のことやら「官元首相が民主党を批判したか・・・」(笑)

市電のりばの緑地化よりも、車椅子の利用者ののりばがどれだけ機能しているのか。

高速バスのりばのわかりにくい位置と朝市を無視したような入口。
みんなが知恵を出し合いベターなものに出来ないものでしょうか
常連のNです
 バスの路線も重複も多いし、さりとて、例えば同一方向に向かうバスで定期券の共通利用もできないし、交通ナビは故障を放置ですしね。交通網の不整備を中央駅駅前が象徴していると言っても、過言ではないのでしょう。行政も、民間(特に、Iグループ)も、無施策、放漫という感じを鹿児島在住時抱いていました。最後は、補助金、市交通局なら赤字の垂れ流しでいいと思えてならないですね。主体が官民関係なしに、経営が重要だという意識がないですね。民間にもありませんね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「こぼれ話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事