猛スピード人生をコントロールするための5つの提案

2014-11-08 19:26:31 | 日記
ゆっくりと土曜を過ごしました。

面白い記事を見つけたので留めます。


「猛スピード人生をコントロールするための5つの提案」


 高速の半導体チップやサクサクと動くコンピューター、速攻の電話に早いニュース、ファストフード以上に速い食事、短くなった商品サイクル、機敏なトレード、速いからだや脳の動き、一層機敏な子供たちに、一段と速いペースの暮らし。「リタリン」や「アデロール」といった注意欠陥障害(ADD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療薬の普及。速いことは常に良いことだ。われわれは少なくともそう教えられている。


 しかし、速く走れば走るほど、転びかたも大きくなる。これほどの狂乱サイクルを断ち切るために何ができるだろうか。以下はそのための5つのヒントだ。


1.非常に長く、集中力を要する書物を読む


 今日、多くの人々がこれまで以上に読んだり書いたりしている。しかしそのやり方は異なっている。つまり、短く、すばやく、すぐに要点を述べるやり方だ。固い本を読むのは時間がかかり、大いに必要ではあるが現代のピリピリした世界では過小評価されている美徳を発達させる。熟考や集中、辛抱、曖昧や微妙や複雑に対する感受性などだ。画面上で書物を読まないほうが良い。印刷されたページでは文字は違って見える。実物の本は、画面上で失われる重さや質感、においを作品に添える。急いで読んだり、飛ばし読みや斜め読みをせず、ゆっくり読み、読んだばかりのページを読み返すために前後にページをめくり、手を止めて重要な部分に線を引き、覚えておきたいページは端を折る。手帳を手元に置き、考えや疑問点を書き留めるのがいい。


2.目新しいものには手を出さない


 アップルストアの前で何日間も野宿しながら列に並んだ数千人の人々は、常に新しいほど良いという考えを植えつけられている。オバマ大統領の就任前に登場したアップルのスマートフォン「iPhone(アイホーン)」はその後、毎年新機種が登場している。こうした販売のトリックは必要性のないところに欲望を生み出すことだ。革新と宣伝されることは、実際は、製品離れを加速させることによって市場を拡大する戦略だ。最新のものを購入するために残業する前に、これで自分の生活が良くなるか、あるいは、本当はやりたくないことをやらせるもう一つのものに過ぎないかを自問してみる必要があろう。


3.週に1時間、黙って1人で座り内省する


 アイルランド出身の作家オスカー・ワイルドはかつて、「何もしないのは非常に大変な努力だ」と述べた。特に、スピード狂の人々にとってはそうだ。重要な思考は、騒音の多いわれわれの世界における絶え間ない妨害から逃れ、黙って一人でやる必要がある。イヤホンを外し、電話やモニターをオフにし、ただ黙って座り考える。どこから始めるかは重要ではない。前日の取るに足りない出来事でも、避けようとしてきた問題でも、じっくり考える時間のなかったアイデアでもいいだろう。自由に思いを巡らせるように。そうすれば、想像もつかなかったような場所に到達するだろう。


4.自分で草刈をする


 筆者は自分で草刈をしない人を完全には信用しない。スクリーンに囲まれ、バブルの中で暮らしているわれわれは肉体労働の喜びを忘れ、物質や自然界との接点を失っている。遊びが仕事になり、脅迫観念に駆られて運動している。「iPod(アイポッド)」を聞きながらの7分間の運動やトレッドミルでの1時間のランニングは大急ぎの暮らしのペースからの中断にはならず、その延長に過ぎない。仮想世界を離れ、時間を取って地面に戻ることだ。手を汚し、重い石を持ち上げ、美しい植物の手入れをし、肉体労働の喜びを見つける。大地には急かすことのできない独自のリズムがあり、地面との接触を失うと人間性を失うことになる。地面を耕すことで思考を耕せるほど長い時間減速できれば、現実の軸がシフトすることもある。たとえごくわずかにしても。


5.最終幕を想像してみる


 重要な決断に直面するときは、人生の最後に近づいたときに振り返ってみてその決断がどう見えるかを想像してみるといい。価値観は年齢と共に変わる。じっくり考えるほど長く一息つけば、人生の朝方や昼時には重要に思えたことが、夕方が近づくにつれ意味のない邪魔なものに過ぎなかったと思われることがしばしばあると分かるだろう。なぜそれほど急いでいたのか。それほど慌て、騒いだのは何のためだったのか。なぜ一息ついたり、とどまったり、ぐずぐずしたりするのをいやがっていたのか。時間が最も貴重なものだとしたら、なぜそれほど多くの時間を逃しているのだろうか。