大田神社の杜若(カキツバタ)

2013-05-16 19:14:43 | 杜若
一年に一度だけ、

どうしてもこの色彩が見たくて上賀茂の大田神社に立ち寄りました。

日が暮れて着いたのは日が暮れて6時半頃です。









鳥居の右手に杜若の沢があります。




杜若の咲く大田ノ沢は1000年以上もの昔からある自然の沢で、


古代の京都が湖だった面影を残す泥炭地の一つとして、その貴重さゆえに昭和14年に国の天然記念物に指定されました。

大田神社は西に500mほどの所にある世界遺産に指定されている上賀茂神社の境外摂社です。

しかし、その起源は上賀茂神社よりも古く、上賀茂では最古の神社といわれています。


平安時代後期の保安元年(1120年)には鳥羽天皇が大田神社に来宮され、

それ以来天皇家や貴族の信仰を厚く受けています。

本殿には、神話の中で天の岩戸の前で踊ったとされる天鈿女命(あめのうずめのみこと)が祀られています。


日暮れの大田ノ沢全景です。





青紫が冴えています。




弱い光源です。

でもしっかりと青紫は色鮮やかに冴えていました。

美しい。











これ以上は暗くて撮る事ができません。


残念ですが帰ります。




次は昼に撮った杜若です。


緑が冴えていました。















平安時代の歌人・藤原俊成(ふじわらの としなり)も大田神社の杜若を歌に詠んでいます。

「神山や大田ノ沢のかきつばた ふかきたのみは 色に見ゆらむ」

大田ノ沢の杜若は平安時代から有名だったのですね。


来年も来れますように。。。




緑の葉っぱに紫一色の花。美しい。




「沢に手を入れると腐る」と言われています。

杜若泥棒が昔はいたんでしょうね。