のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

口べたな瞳

2015-01-27 00:07:12 | 見てきたよ
ここ15年くらい、
洋画にトンと関心がなくなった。

けど、ティム・バートン監督作品は
別腹(?)です。

実話をベースにしたという
題材も興味深く、
この映画の情報を知ったときから、
封切りを楽しみにしていました。

『ビッグ・アイズ』

1年前、日本を賑わしていた
ゴーストライター騒動の
アート界版のようなことが、
半世紀も前に
アメリカで起こっていたとは。

才能があるのに、
所在なくオドオドと
夫の言いなりになってゆく、
ヒロインのマーガレットがもどかしい。

妻は夫に従う。
的な時代背景もあったのだろうか。

でも、絵を描く人は、
多かれ少なかれ、
マーガレットのような気質を
もっている気がする。

自分自身、絵を学んでいた頃、
授業の合間の雑談で、
先生もつぶやいていた。

「絵を描く人はね、
 みんなどこか内気で
 口べたなところがあるのよ。
 だから絵なんて描いてるわけ。
 人前でペラペラペラペラ
 話すのが好きなひとは、
 絵なんか描く必要ないんだもん」

同感。。。。。

もちろん、世の中、
例外もいるだろうけど。

映画の最後、
実在のマーガレットの
写真と近況が出て、
心底ホッと、うれしくなった

そのマーガレット本人が
作中にカメオ出演していたことを
鑑賞後に買ったプログラムで知る。

それは何気ないのに、
不思議と印象に残るシーンで。

監督のマーガレットへの、
敬愛とやさしさに満ち満ちていて、
思い出したら、
またうれしくなりました。

だから好きなんだよ、
ティム・バートン映画

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2 コメント

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怪演 (のり屋)
2015-01-27 11:18:47
かんちゃんSr.さん
最初は親切な「いい人」だけど、次第に病的な嘘つきっぷりを露見してゆく夫、、、ホント不気味でした。
あれは巧い役者じゃないと演れない。
洋画ほとんど観なくなり、知ってる役者はテレンス・スタンプだけでした
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観ました (かんちゃんSr.)
2015-01-27 10:13:30
ウォルター・キーン役のクリストフ・ヴァルツ。後半の何かに取り憑かれたような演技が凄かった。そんなタイプの役者が好きです。
『横道世之介』において、完全にイッちゃってた吉高由里子のような役者。
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