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月ちゃんちのエイリアン

我が家は4人家族。それぞれに個性豊か。たわいもない日常を綴った日記です。温かく見守ってくれたら嬉しいです。

鎌倉 チャリの旅1 鎌倉駅編

2012年10月24日 | 旅行
鎌倉 チャリの旅1 鎌倉駅編


鎌倉2日目はレンタル自転車で、お寺&神社巡りです。

そう言えば…
結局、ご朱印集めはしない事にしました。
やっぱり今の私には、ちょっと敷居が高いようです
また、機会があったらその時に…


前日に鶴岡八幡宮を周っていたので、この日は朝はゆっくり出来ました。
とは言え、8時の電車に乗りました。
日頃の私からは考えられない時間帯です


下調べでは、電動自転車の貸し出しもありました。
当然、電動です
電動しかありえません
ちょっとお高めでしたけど…

お天気も良く、良いサイクリング日和になりそうです

電動自転車って、発進時の威力がすごいんですね。
ぐい~ん
と勢い良く出発します。
場合によっては、ちょっと危ない時も…
コントロールが大事ですね


季節的にも、まだ紅葉には早いし花と言えば彼岸花くらいで、残念ながら、どこのお寺のお庭も青々としていました。
そのせいか観光客も少なく快調に進み、予定をどんどんこなしていきます。

鎌倉宮が済み、北鎌倉駅を目指します。
ガイドブックに地図が載っていました。

裏道があるじゃん

そう思い、その地図を頼りに裏道を行く事にしました。

どんどん住宅街に入っていきます。
そして、どんどん坂道にも…
でも、私が借りたのは電動自転車です
ぐんぐん上っていきます。

電動自転車にも段階があります。
一番低い・・・・・・・『エコ』
次が・・・・・・・・・・・『標準』
一番馬力のある・・『強い』
パワーも上がる分、バッテリーも食います。

その為、レンタル屋さんから
「一日使うなら、バッテリーの消耗を長持ちさせるため、なるべく『エコ』で。
下り坂などは切って下さい」
と言われていました。

が、この上り坂道、さすがに『エコ』ではきつくなり出しました。
『標準』にしてしばらく行くと、もっと坂道がきつくなってきました。
とうとう『強い』まで上げなければ漕ぐのが辛くなってきました。
でも、まだまだ先は長そうです。

住宅街はちょっと分かりにくく、間違えながら何とか「これっぽいな」という道にでました。
…が、もの凄い傾斜です。
『強い』でもとてもじゃないけど、漕げません。
仕方なく降りて押しながら坂を上るしかありません。

ところが
電動自転車って漕がないと、めちゃくちゃ重い

ただでさえでも、急勾配。
分度器で測ったら、絶対70度以上あると思います
とにかく凄かった

そして長い…
自転車も重いから、果てしなく長く感じました

ようやくてっぺんのおうちが見えてきました。
ぜぃぜぃ、はぁはぁ、言いながら、ふと不安がよぎりました。

道、間違ってないよね…

てっぺんのおうちからスーツ姿の男性が出てきました。
サラリーマンの営業マンっぽい人です。
そこのおうちの人なのかどうか、そんな事はどうでもいいです。

ぜぃぜぃ言いながら、
「坂道、まだ、続き、ますか
と、息を切らしながら尋ねました。

男性は私の形相を見て、明らかに引いていました。
それでも淡々と、
「上り坂はもうすぐ終わりますよ」
と答えてくれました。

「この先、道って、続いて、るん、ですかね?」
と、普段運動をしない私の息はまだ上がったまま、ぜぃぜぃ言っています。
「続いていますよ。建長寺の裏手に出ますよ」
「ありがとう、ございます…」
と、なんとかお礼を言い、先へ進みました。
男性はまだ何か言いたげでしたが、そんな些細な事に気付く余裕は私にはありませんでした。

でも、その雰囲気の意味がすぐに分かりました。

ぜぃぜぃ言いながら、がんばって重い自転車を押して坂道を上っていました。
本気で、

捨てたい…

と何度も思いました…
そして、ふと見上げると、どうやら頂上のようです。

やったあそこから下り坂…?

と思ったのですが、どうも様子が変です。
しばらく立ち止まって、その道の先を呆然と眺めていました。

すると、年配の男性がその道から出てきました。
その後ろから、今度は年配の女性が。
またその後ろから…、と次々に年配の方々が出てきます。

その道は木が生い茂り、人一人が通るのがやっとな感じがします。
私は次から次へと出てくる、その初老の集団をただただ見つめていました。

私はフリーズしていたようです。
一番最初に出て来た男性が、
「どうしました?」
と私に話しかけてきました。

私は我に返り答えました。
「あ、この先って自転車通れ…なさそうですよね…?
どう見ても山道です

他の女性が、
「あら、ここら辺の方じゃないの?」
と言うと、最初の男性が、
「いやいや、これって駅のレンタル自転車でしょ?」
と言いました。
あとは、
「自転車で、ここまで登ってきたの
「よく道が分かったね~」
などと代わる代わる言われました。

最初の男性が、
「この先を自転車は無理だよ~。
山道だもん。
人一人通るのがやっとだよ~」
と言いました。

ガーーーーン
やっぱり…

何度見ても山道にしか見えない…

さすがに、私にも分かりました。

チャレンジするのは無理だ…
もと来た道を戻るしかない…か…

とはいえ急勾配でしたので、自転車に乗って降りるのも危険。
絶対、回転して文字通り、

転げ落ちてしまう…

仕方ないので、その軍団に交じって坂を下る事になりました。

その集団は地元の方々でした。
週末にハイキングをするサークルの方々だったようです。
その方々に教えて頂いたのですが、
私の上って来た坂道は地元では、
『心臓破りの坂』
と呼ばれているそうです。

「鎌倉は坂が多いけど、こんな坂ばかりじゃないのよ。
鎌倉を嫌いにならないでね。」
と言われました。

…嫌いにはならないけど…
もう絶対裏道には入らない

ようやく、自転車を漕げるくらいの傾斜まで戻ってきました。

「では」
と自転車にまたがり、
「ありがとうございました」
とお礼を言って、再出発です。

「気をつけて~」
と後ろの方で聞こえました。
坂道なのでスピードが出て、どんどん進んで行きます
あっという間に、平地まで戻ってきました。

ここまで来て、ようやくあのサラリーマンの男性に遭遇しました。

この人、早っ

声をかけようか迷いましたが、

もういいや

と思い先を急ぎました。
結局、もと来た道を辿って鶴岡八幡宮前を通り過ぎ、また上り坂です。

いざ、北鎌倉駅へ



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