この先どんな困難に直面しようとも、この映画が僕に与えてくれた衝撃を思い出し、
何とか乗り越えられるはずだ、いや、乗り越えて行かなければならない。
それだけの衝撃を与えられた映画だった
この話が事実に基づいていることを考えれば、その思いは一層強くなり、心が震えた
熱い気持ちを感じたい時に、お勧めの作品。
制作: 1992年 アメリカ
監督: ジョージ・ミラー
出演: ニック・ノルティ、スーザン・サランドン、ピーター・ユスチノフ
■ストーリー
息子を襲った副腎白質ジストロフィー(Adrenoleukodystrophy, ALD)を直す医療方法が
存在しないと知ったオドーネ夫妻が、医学知識が全く無い中、自分達で医学の専門書や
関連する科学実験の文献を調べ尽くし、治療法を探していくストーリー。
■集合知
オーギュス(父)とミケーネ(母)は、文献を読み、ヒントを得るが、その先の
治療方法を見付けられない。そこで、医学会だけでなく、関連する分野の専門家を
集めてシンポジウムを開き、分断された知識をつなぎ合せようと努力する。
また、オリーブオイルに菜種油から取れるエルカ酸を加えることで、ALDの決定的な
治療薬を作れるという確信にたどり着いた時も、エルカ酸の大量投与は心臓障害を
引き起こす恐れがあり、医者も科学者も、その抽出を手伝ってくれない。そこで100社
以上に問合せ、遂にその抽出を手伝ってくれる科学者と出会う。
この話によって、自分達の手にしたインターネットの力を別の意味で強く思い知らされた。
インターネットの集合知と言う概念は、分断された知識がネットを通じて簡易に、
そして瞬時に結びつくことで、これまで得ることのできなかった知識の力を獲得するもの。
先週紹介した山川夫妻が翻訳するスピリチュアル本では、「人類全体の知が、
スピリチュアルに成長していく」という考え方が頻出する。
僕は、ネットによる集合知が、大小さまざまなレベルで問題を解決させる様は、
この人類全体の成長へとつながっているのではないかと思う。
■情熱
自分の息子が死に向かっている現実に日々突きつけられているオドーネ夫妻は、
専門家も発見できなかった2つの大きな発見をすることとなる。
これだけの情熱を持って生きているか?生きることができるか?
この映画を見ながら、何度も自分へ問い掛けた。
オドーネ夫妻は科学的に偉大な発見を与えてくれたが、それを映画化して世界に
広めたことで、沢山の人達に、情熱の火を与えてくれた、この偉大な映画制作の
業績にも深い感謝の念を持った。
製作者、監督、ニック・ノルティー、スーザン・サランドン、その他、本当に素晴らしいです。
■誰の正義も間違っていない、そこに悲劇がある
科学者、専門医は、多くの患者にとって安全で効果の出る治療法を、時間を掛けて
見付けて行かなければならない。
ALD財団(患者を持つ家族の会)の会長夫妻は、直る見込みの無い難病の親達を
如何に支援していくか?を全力で探し求めている。
オドーネ夫妻は、息子を治す治療方法の探求に全てをかける。
一方の正義にとって、他方の正義は間違った考えとなる。お互いが全身全霊で
事に取組んでいるだけに、それは大きな衝突と亀裂を残す。
今の社会でも同じようなことが沢山おき、そして自分自身過ちを犯す可能性が
あるんだと改めて気づかされた。
正義についてのこの学びを、生きる糧として残さなければいけない。
「全体感」
「他者を受け容れること」
「相手方の正義を知ろうと努力すること」
何とか乗り越えられるはずだ、いや、乗り越えて行かなければならない。
それだけの衝撃を与えられた映画だった
この話が事実に基づいていることを考えれば、その思いは一層強くなり、心が震えた
熱い気持ちを感じたい時に、お勧めの作品。
制作: 1992年 アメリカ
監督: ジョージ・ミラー
出演: ニック・ノルティ、スーザン・サランドン、ピーター・ユスチノフ
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■ストーリー
息子を襲った副腎白質ジストロフィー(Adrenoleukodystrophy, ALD)を直す医療方法が
存在しないと知ったオドーネ夫妻が、医学知識が全く無い中、自分達で医学の専門書や
関連する科学実験の文献を調べ尽くし、治療法を探していくストーリー。
■集合知
オーギュス(父)とミケーネ(母)は、文献を読み、ヒントを得るが、その先の
治療方法を見付けられない。そこで、医学会だけでなく、関連する分野の専門家を
集めてシンポジウムを開き、分断された知識をつなぎ合せようと努力する。
また、オリーブオイルに菜種油から取れるエルカ酸を加えることで、ALDの決定的な
治療薬を作れるという確信にたどり着いた時も、エルカ酸の大量投与は心臓障害を
引き起こす恐れがあり、医者も科学者も、その抽出を手伝ってくれない。そこで100社
以上に問合せ、遂にその抽出を手伝ってくれる科学者と出会う。
この話によって、自分達の手にしたインターネットの力を別の意味で強く思い知らされた。
インターネットの集合知と言う概念は、分断された知識がネットを通じて簡易に、
そして瞬時に結びつくことで、これまで得ることのできなかった知識の力を獲得するもの。
先週紹介した山川夫妻が翻訳するスピリチュアル本では、「人類全体の知が、
スピリチュアルに成長していく」という考え方が頻出する。
僕は、ネットによる集合知が、大小さまざまなレベルで問題を解決させる様は、
この人類全体の成長へとつながっているのではないかと思う。
■情熱
自分の息子が死に向かっている現実に日々突きつけられているオドーネ夫妻は、
専門家も発見できなかった2つの大きな発見をすることとなる。
これだけの情熱を持って生きているか?生きることができるか?
この映画を見ながら、何度も自分へ問い掛けた。
オドーネ夫妻は科学的に偉大な発見を与えてくれたが、それを映画化して世界に
広めたことで、沢山の人達に、情熱の火を与えてくれた、この偉大な映画制作の
業績にも深い感謝の念を持った。
製作者、監督、ニック・ノルティー、スーザン・サランドン、その他、本当に素晴らしいです。
■誰の正義も間違っていない、そこに悲劇がある
科学者、専門医は、多くの患者にとって安全で効果の出る治療法を、時間を掛けて
見付けて行かなければならない。
ALD財団(患者を持つ家族の会)の会長夫妻は、直る見込みの無い難病の親達を
如何に支援していくか?を全力で探し求めている。
オドーネ夫妻は、息子を治す治療方法の探求に全てをかける。
一方の正義にとって、他方の正義は間違った考えとなる。お互いが全身全霊で
事に取組んでいるだけに、それは大きな衝突と亀裂を残す。
今の社会でも同じようなことが沢山おき、そして自分自身過ちを犯す可能性が
あるんだと改めて気づかされた。
正義についてのこの学びを、生きる糧として残さなければいけない。
「全体感」
「他者を受け容れること」
「相手方の正義を知ろうと努力すること」