昭和30年代のクリスマスは歓楽街でお父さん達が酔っ払っていたイメージだが、それでも都市部の家庭ではクリスマスはあった。
我が家も当時はクリスマスの何日か前に、子供の背より少し高いモミの木を買ってきて飾り付けをして、甘いクリスマスケーキを食べてジングルベルを唱って祝っていた。
モミの木は今のような作り物ではなく生木なので、青々とした香りが家の中に漂っていた。今はしゃれたオーナメントやモールがいろいろと売られているが、そんなものは殆ど無かった。少しばかりの飾りの外は自分たちで手作りをした。天使、星、雪だるまは画用紙を切って、色を塗った。雪は家にある布団綿をちぎってのせて、色紙のわっかをつないだモール、この日のために大事に貯めていた折り紙の金紙、銀紙をつないで切れ目を入れたモール。朝から弟と一緒に大忙しだ。サンタへの願い事を書いた短冊もつるし、若干、七夕の笹に似ているクリスマスツリー。
そんなある年、小学校2,3年の時、何が原因か忘れたが、飾り付けで弟と大喧嘩となり泣かせてしまい、こっぴどく叱られ、反省のため暗い二階で、ジングルベルも無ければケーキも無い、悪い子にはサンタも来ないというクリスマスを過ごした。
そんな時、私は1人で物語を考えるのが好きで、悪い子にも言い分がある、サンタはそれをちゃんと聞いてくれる、そして悪い子はほんとはいい子だったとみんなにわかってもらうというお話を作っていた。
考えてみれば、なんとなく今の仕事にも通じるところがある。叱られることも職業選択につながっている。
私は、いつか、はぐれものの孫ができたら、暖かい布団の中でその子に、この話を膨らませたクリスマス童話を語ってやろうと思う。さて、ディーテイルを詰めよう。
我が家も当時はクリスマスの何日か前に、子供の背より少し高いモミの木を買ってきて飾り付けをして、甘いクリスマスケーキを食べてジングルベルを唱って祝っていた。
モミの木は今のような作り物ではなく生木なので、青々とした香りが家の中に漂っていた。今はしゃれたオーナメントやモールがいろいろと売られているが、そんなものは殆ど無かった。少しばかりの飾りの外は自分たちで手作りをした。天使、星、雪だるまは画用紙を切って、色を塗った。雪は家にある布団綿をちぎってのせて、色紙のわっかをつないだモール、この日のために大事に貯めていた折り紙の金紙、銀紙をつないで切れ目を入れたモール。朝から弟と一緒に大忙しだ。サンタへの願い事を書いた短冊もつるし、若干、七夕の笹に似ているクリスマスツリー。
そんなある年、小学校2,3年の時、何が原因か忘れたが、飾り付けで弟と大喧嘩となり泣かせてしまい、こっぴどく叱られ、反省のため暗い二階で、ジングルベルも無ければケーキも無い、悪い子にはサンタも来ないというクリスマスを過ごした。
そんな時、私は1人で物語を考えるのが好きで、悪い子にも言い分がある、サンタはそれをちゃんと聞いてくれる、そして悪い子はほんとはいい子だったとみんなにわかってもらうというお話を作っていた。
考えてみれば、なんとなく今の仕事にも通じるところがある。叱られることも職業選択につながっている。
私は、いつか、はぐれものの孫ができたら、暖かい布団の中でその子に、この話を膨らませたクリスマス童話を語ってやろうと思う。さて、ディーテイルを詰めよう。