またか。
やっぱそろそろ限界なんだろか。
またしばらく入院かなあ。
おかしくなっちゃったな。
問題を解く。
解答を見直す。
答え合わせをする。
物理の問題ならそれでいい。
現実の問題はそう単純じゃなくて、遥かに難しい。
エンジニアとしても、人としても。
やはり解けない問題もある。
教科書とは違うし、そもそもそんなもんないんだな。
最後まで解けなかった、そんな問題はあまり記憶になかったけど。
どうやらこれは解けなそうだ。
「解なし」
それでもいいんじゃないか。
やっぱやめてしまおうか。
ちょっと静かにしてくれないか。
少し疲れたんだ。
ねぇ、どうしたらいい？
昨夜は痛みのせいでほぼ眠れなかった。
元々子供の頃からこんな感じだったけど。
この２年余りは特に酷かった。
3週間毎日、なんてこともあった。
まぁ、やっぱり身体おかしくなっちゃったんだな、と思う。
でも、まぁ。。。どのみち。。。ね。
最後のお墓参り。
暖かくなりはじめた季節で良かった。
問われれば、なんてことはない。
ただ、対話をしたかったから。
ただ、知りたかったから。
でも何か決まった気持ちでじゃないかもしれない。
ただ、対話をしたかったから。
実際の所、求めるものなんてなくて、どうでもいいんだよね。
まだ痛むな。
早く楽になりたい。
縁日でお店を見つけると、良く買っていた。
ベビーカステラが好きで。
焼きたての甘い香り。
特に、あるお店のはとても美味しくて。
鉄板じゃなくて、銅板で焼くから、熱が良く通って、外はカリッと中はふわふわ。
1人でほとんど食べてしまう。
「つい食べちった」
ごめん、という顔をしながら。
まぁ、いっか。そんな好きなら、と。
今も好きなんかな。
ベビーカステラ。
また一緒に食べたかったな。
小さめの袋に入った方を買って。
一つ口に入れる。
うん、甘くていい香り。
横を向いて、「食べるかい？」と聞いてみる。
「うん！食べるー！」
そんな声が聞こえた気がした。
散り始めた桜道を歩く。
花吹雪と色づく木々、香りが心地いい。
手を繋いで歩く2人。
若い2人。年齢を重ねた2人。
同じようにこの空間を楽しんでいる。
今日は日差しも暖かい。
桜をこんな気持ちで眺めるのは初めてだろう。
あの日の2人はこんな色に見えたはずはない。
淡い色。
暖かい空気。
「綺麗だね」
手を繋いでそう言っていたから。
ふと思い出す。
近頃そんな事が良く起こる。
夢に出てくる事は、記憶を整理しているのだと聞いた事がある。
ふと無意識に思い出す事もそうなんだろうか。
思い出しては、「そんな事もあったっけな」と、懐かしんでいる。
懐かしい、か。
どうしてそう思うのだろう。
きっと大切なものだったからだろうな。
それも全て、整理されていくんだろうか。
何を頑張ってたんだろう。
何のために必死だったんだろ。
その答えをなんとなく欲しがっては、問いかけるボタンを押しそうになって、止める。
そんな事を繰り返している。
そんな無意を繰り返している。
振り返ればいつだってそうだった。
楽しいことも、苦しいことも。
優しいことも、厳しいことも。
細かいことの全てではなかったかもしれないけれど。
いつだってそうだった。
出会ってから。
同じ時を過ごして。
違う道へと袂を別っても。
そして、これからも。
私の1番はずっと君さ。
彼女は笑っていた。
真っ白なドレスを身にまとって。
さながら、マーメイドのようで。
ずっと見ていた。
彼女は笑っていた。
私が選んだドレス姿で。
遠くまでずっと泳いでいける。
そんな気がしていた。
褪せない記憶。
きっといつまでも。
これはすごいな。。。
初めてかもしれん。
返って使い所が無い様な気も。。。
閑話休題
車を買った。
申し訳ない、じゃなくてありがとうがいいな。
喜んでくれれば、それでいい。
