咲-Saki- 第192局
以下、咲-Saki-本編最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第191局 「天和」 感想)

ついに幕を開けたインターハイ決勝戦。絶対王者が君臨するこの大舞台で、インハイ史上初の「天和」を、優希は見事に和了ってみせた。
世界ランク2位まで登り詰め、作中最強雀士の呼び声も高いかのすこやんさえ為し得ていない大偉業。それをインハイ初出場校の1年生が記録するとはこの対局を見ている誰もが思わなかった事だろう。
部長の3年間、すばら先輩の敵討ち、みんなの想いを背負った"東風の神"が演出したこの劇的な幕開けは、さしもの宮永照や辻垣内智葉を以ってしても、想定の範囲外だったようで。
そして、続く2本場もまたダブリーを仕掛けた優希が圧倒的なスピードで場を制圧しようとしていた──。
○東1局 2本場 親:片岡優希 ドラ:

だが、当然このまますんなり優希の快進撃に手をこまねいているだけで終わるほど決勝卓のメンツは甘くない。
優希のダブルリーチに対し、まずアクションを起こしてきたのは、やはり準決勝でも優希を苦しめた個人戦3位の強者・ガイトさんである。
準決勝の闘いぶりを見るに、どちらかと言うとガイトさんは、自分からガンガン攻めるプレイヤーというよりは、卓の状況や流れを分析しながら臨機応変な立ち回りで他家をいなしていくタイプのイメージがあるんだよね。
そういう意味では、照のように照魔鏡と連続和了の一点突破で他家を寄せ付けずに粉砕していくタイプとは少し対照的なようにも思える。
まぁ、この状況のダブリーに振り込むのは脅威だけれど、一発消しの意味もあるし、スピードで追いつかない以上、流れを引き寄せている相手の勢いを断ち切るには、鳴きでツモ順をズラす以外に方法がないのも事実でしょう。

で、結果としてガイトさんの鳴きは優希のダブリー一発ツモを阻止!













この形でダブリーを掛けていた優希が、本来次巡にツモるはずだった
はガイトさんのポンにより、対面の照へと流れてしまった。
もし一発で優希にツモられていたら、ダブリー一発ツモ平和の2本場で4200オール。ここまでの流れを踏まえても、これ以上優希を「放置するのは危険すぎる」し、更に点差が開くのはどう考えても好ましくない。なんとしても防ぎたいところであった。
それを考えれば、まさにあの鳴きは値千金のファインプレー!と言える。さすが、ガイトさん!守備力日本代表ですよ!
....と思うじゃん?

結局、ツモるのかよ!(笑)
4200オールから2800オールへ打点は落ちたものの、ガイトさんにズラされてもツモりきるとは...。優希の覚醒っぷりが本当に凄まじい。少なくとも東場だけで言えば「インハイ史上最強クラスの怪物」どころか「インハイ史上最強の怪物」だと思うよ。
ズラされても和了れるように練習したとはいえ、ここまでの立ち上がりの3連続和了はもう他家がどう対策を施そうとも防げるようなものでもないし、「波」に乗っている時の優希の強さは照やガイトさんと比べても全く遜色ない域にまで達しているんだろう。
この決勝戦に照準を合わせてきたからこその和了りとはいえこの強さ。南場の失速という弱点を克服できれば、優希の麻雀は世界ジュニアとかでも十分通用するレベルなんじゃないかな。知らんけど。
○東1局 3本場 親:片岡優希 ドラ:
さて。2本場の優希の和了りで、清澄:174700点、臨海:75100点、白糸台:75100点、阿知賀:75100点という点数状況になった決勝戦。
わずか3局のうちに他校へ99600点差を付け、大トップへと立った我らが清澄高校ですが、依然として優希の親番は継続中。優希の宣言通り、まだ「この試合に東2局はこない...!!」状態を維持したままである。
が、ピークを終えた「波」が次第にその勢いを緩めていくのと同様に、当然「ダブリー→天和→ダブリー」という怒涛の勢いも長くは続かない。ここから先は、失速の一途を辿ることは明白。

しかし!まだまだ優希の連荘は止まらない!
優希は第一打で
を切ると、そこから玄ちゃんの
を鳴き、更に次巡、対面の照からこぼれた
をポン。
そして、2副露の状態から、自力で
をツモると.....

片上がりの一通を和了りきり、800オールでなおも連荘続行!
なるほどねー。面前でスピードが足りないなら、鳴きを絡めてブーストをすればいい。まさに準決勝で学んだプレイングがここに活きているってわけだ。














鳴きのタイミングと和了形、3つの捨て牌から優希の配牌はおそらくこの形。
配牌から一通(+もしかしたら平和も狙えたかも?)の一向聴だったので、面前で手作りをしてリーチをするという選択もあったと思う。親番であることを踏まえればそれなりに打点も変わってくるし。
まぁ、圧倒的大トップではあるので火力より速度を優先するのはアリではあるけれど、少なくとも1巡目の段階で鳴き一通のみ(しかも片上がり)を選択する配牌ではないんじゃないかというのが個人的な意見かな。
でも、だからこそ、この場面で優希が速度を重視したプレイングを選択し、和了りに繋がったことには大きな意味がある。初期の頃は面前で聴牌即リーだった優希も準決勝で「火力より速度を重視」した打ち方を模索していたもんね。
これまでの対局の集大成でもある「決勝戦」で、今までの経験を活かした和了りが描かれるのは何とも感慨深いものがあるなぁ...。「天和」みたいなビッグプレーだけでなく、優希の麻雀も確実に進化しているんだろうと。

そんな進化の最中である優希を照が警戒している描写があったのも印象深い。
そりゃ毎局ダブリーが打てる淡からすれば、二回戦までの優希は特別早くもないだろうけどさ。それでも、あの照に「東場では連続和了ができないかも」と言わしめる優希はなかなかに凄いと思うな。
○東1局 4本場 親:片岡優希 ドラ:

続く4本場。既に4本の点棒を積み上げることに成功している優希だが、徐々に「波」の勢いも弱まっていき、この局の配牌は2向聴まで落ちてしまった。
しかし、当然この局も「速度」を重視し、連荘を目指す姿勢は崩さない。
に玄ちゃんのドラ支配がかかっているため、「2・3・4」の三色を狙わずに、
ポンと、
チーでチャンタに的を絞る優希。
確かに、赤が切れず真ん中寄りに固まりやすいドラゴンロードの玄ちゃんを狙い撃つならチャンタはこれ以上ないほど効果的。

...が、ここでいきなり玄ちゃんが霧を纏い始めるというまさかの事態!?やっぱり阿知賀のドラゴンロードも進化しているのか....。
うーむ。すこやんの言う通り、10万点差があっても全然安心できないな決勝戦...(笑)。それこそ、これだけの点差が開いてしまったのだから、他家も事実上の共闘を結んで優希を狙い撃ちにしてくる可能性もあるし。
もっとも、こんな収支になっても、照への警戒は依然欠かせないから、準決勝第一試合の時のような構図にはならないだろうけれど。いやはや、決勝戦先鋒卓、ここからどうなるのか全く想像つかなくてめちゃくちゃ楽しみですね!
というわけで、以下余談。

さて、絶賛激熱な展開を迎えている決勝戦ですが、ふむ。やはり『咲-Saki-』(キャラのおもち)愛好家としてはこの描写にもツッコみを入れざるを得まい。
議題:「大星淡さんのおもち」、これちょっと審議の必要ありません!?
明らかに回想シーン(左)と、今のシーン(右)で淡のおもちの大きさが違うと思うのですが、これは仕方がないものなのでしょうか。クレームというわけではないのですが......。ちょっとした好奇心で気になったもので!
いや、僕個人としては大きくても小さくてもどちらでも良いと思うんですけどね。作家さんが描きたいように描いてくれるのが一番ですよ。
ただ、立先生が御自身のサイトで「胸のサイズは今回は全部合っています」と言っていたので、一昨日と決勝戦当日で淡のおもちが変化しまくっているのが少し気になってしまっただけです!これは何かしらの立先生からの啓示だったりするんだろうか。

あと、今回、優希の「マント」について方々で言及されていたのがちょっと面白かった。しかも地味に不評っぽいし!(笑)
やっぱり、憧ちゃんは過去の幼さ全開な容姿を指摘されるとちょっと恥ずかしいんだろうか。乙女心は複雑だじぇ....。
次号は休載で、次回は8/3発売号で掲載予定。優希のミラクルウェーブを誰が最初に止めるのかちょー楽しみです!
<紹介記事>
・『五等分の花嫁』感想、風太郎は四葉ちゃんを救えるのか!彼女の抱えている問題とは...!?
以下、咲-Saki-本編最新話の感想になりますので未読の方はネタバレにお気を付けください。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第191局 「天和」 感想)

疾風迅雷の東風娘
ついに幕を開けたインターハイ決勝戦。絶対王者が君臨するこの大舞台で、インハイ史上初の「天和」を、優希は見事に和了ってみせた。
世界ランク2位まで登り詰め、作中最強雀士の呼び声も高いかのすこやんさえ為し得ていない大偉業。それをインハイ初出場校の1年生が記録するとはこの対局を見ている誰もが思わなかった事だろう。
部長の3年間、すばら先輩の敵討ち、みんなの想いを背負った"東風の神"が演出したこの劇的な幕開けは、さしもの宮永照や辻垣内智葉を以ってしても、想定の範囲外だったようで。
そして、続く2本場もまたダブリーを仕掛けた優希が圧倒的なスピードで場を制圧しようとしていた──。
進化を続ける「東風の神」!
○東1局 2本場 親:片岡優希 ドラ:


動くガイトさん
だが、当然このまますんなり優希の快進撃に手をこまねいているだけで終わるほど決勝卓のメンツは甘くない。
優希のダブルリーチに対し、まずアクションを起こしてきたのは、やはり準決勝でも優希を苦しめた個人戦3位の強者・ガイトさんである。
準決勝の闘いぶりを見るに、どちらかと言うとガイトさんは、自分からガンガン攻めるプレイヤーというよりは、卓の状況や流れを分析しながら臨機応変な立ち回りで他家をいなしていくタイプのイメージがあるんだよね。
そういう意味では、照のように照魔鏡と連続和了の一点突破で他家を寄せ付けずに粉砕していくタイプとは少し対照的なようにも思える。
まぁ、この状況のダブリーに振り込むのは脅威だけれど、一発消しの意味もあるし、スピードで追いつかない以上、流れを引き寄せている相手の勢いを断ち切るには、鳴きでツモ順をズラす以外に方法がないのも事実でしょう。

一発阻止
で、結果としてガイトさんの鳴きは優希のダブリー一発ツモを阻止!













この形でダブリーを掛けていた優希が、本来次巡にツモるはずだった

もし一発で優希にツモられていたら、ダブリー一発ツモ平和の2本場で4200オール。ここまでの流れを踏まえても、これ以上優希を「放置するのは危険すぎる」し、更に点差が開くのはどう考えても好ましくない。なんとしても防ぎたいところであった。
それを考えれば、まさにあの鳴きは値千金のファインプレー!と言える。さすが、ガイトさん!守備力日本代表ですよ!
....と思うじゃん?

ツモ!
結局、ツモるのかよ!(笑)
4200オールから2800オールへ打点は落ちたものの、ガイトさんにズラされてもツモりきるとは...。優希の覚醒っぷりが本当に凄まじい。少なくとも東場だけで言えば「インハイ史上最強クラスの怪物」どころか「インハイ史上最強の怪物」だと思うよ。
ズラされても和了れるように練習したとはいえ、ここまでの立ち上がりの3連続和了はもう他家がどう対策を施そうとも防げるようなものでもないし、「波」に乗っている時の優希の強さは照やガイトさんと比べても全く遜色ない域にまで達しているんだろう。
この決勝戦に照準を合わせてきたからこその和了りとはいえこの強さ。南場の失速という弱点を克服できれば、優希の麻雀は世界ジュニアとかでも十分通用するレベルなんじゃないかな。知らんけど。
○東1局 3本場 親:片岡優希 ドラ:

さて。2本場の優希の和了りで、清澄:174700点、臨海:75100点、白糸台:75100点、阿知賀:75100点という点数状況になった決勝戦。
わずか3局のうちに他校へ99600点差を付け、大トップへと立った我らが清澄高校ですが、依然として優希の親番は継続中。優希の宣言通り、まだ「この試合に東2局はこない...!!」状態を維持したままである。
が、ピークを終えた「波」が次第にその勢いを緩めていくのと同様に、当然「ダブリー→天和→ダブリー」という怒涛の勢いも長くは続かない。ここから先は、失速の一途を辿ることは明白。

ダブルリーチじゃないが...
しかし!まだまだ優希の連荘は止まらない!
優希は第一打で



そして、2副露の状態から、自力で


まだまだ続く連荘
片上がりの一通を和了りきり、800オールでなおも連荘続行!
なるほどねー。面前でスピードが足りないなら、鳴きを絡めてブーストをすればいい。まさに準決勝で学んだプレイングがここに活きているってわけだ。














鳴きのタイミングと和了形、3つの捨て牌から優希の配牌はおそらくこの形。
配牌から一通(+もしかしたら平和も狙えたかも?)の一向聴だったので、面前で手作りをしてリーチをするという選択もあったと思う。親番であることを踏まえればそれなりに打点も変わってくるし。
まぁ、圧倒的大トップではあるので火力より速度を優先するのはアリではあるけれど、少なくとも1巡目の段階で鳴き一通のみ(しかも片上がり)を選択する配牌ではないんじゃないかというのが個人的な意見かな。
でも、だからこそ、この場面で優希が速度を重視したプレイングを選択し、和了りに繋がったことには大きな意味がある。初期の頃は面前で聴牌即リーだった優希も準決勝で「火力より速度を重視」した打ち方を模索していたもんね。
これまでの対局の集大成でもある「決勝戦」で、今までの経験を活かした和了りが描かれるのは何とも感慨深いものがあるなぁ...。「天和」みたいなビッグプレーだけでなく、優希の麻雀も確実に進化しているんだろうと。

照からの評価
そんな進化の最中である優希を照が警戒している描写があったのも印象深い。
そりゃ毎局ダブリーが打てる淡からすれば、二回戦までの優希は特別早くもないだろうけどさ。それでも、あの照に「東場では連続和了ができないかも」と言わしめる優希はなかなかに凄いと思うな。
○東1局 4本場 親:片岡優希 ドラ:


2向聴
続く4本場。既に4本の点棒を積み上げることに成功している優希だが、徐々に「波」の勢いも弱まっていき、この局の配牌は2向聴まで落ちてしまった。
しかし、当然この局も「速度」を重視し、連荘を目指す姿勢は崩さない。



確かに、赤が切れず真ん中寄りに固まりやすいドラゴンロードの玄ちゃんを狙い撃つならチャンタはこれ以上ないほど効果的。

竜の支配者
...が、ここでいきなり玄ちゃんが霧を纏い始めるというまさかの事態!?やっぱり阿知賀のドラゴンロードも進化しているのか....。
うーむ。すこやんの言う通り、10万点差があっても全然安心できないな決勝戦...(笑)。それこそ、これだけの点差が開いてしまったのだから、他家も事実上の共闘を結んで優希を狙い撃ちにしてくる可能性もあるし。
もっとも、こんな収支になっても、照への警戒は依然欠かせないから、準決勝第一試合の時のような構図にはならないだろうけれど。いやはや、決勝戦先鋒卓、ここからどうなるのか全く想像つかなくてめちゃくちゃ楽しみですね!
というわけで、以下余談。
『咲-Saki-』七不思議の一つ”大星淡のおもち”

淡のおもち........
”今週も2ページほど白かったり他もラフかったりで本当に申し訳なく…
前回は全部できたので前回のスケジュールを参考にしたいです。
胸のサイズは今回は全部合っています。”
前回は全部できたので前回のスケジュールを参考にしたいです。
胸のサイズは今回は全部合っています。”
小林立先生のサイト「dreamscape」より
さて、絶賛激熱な展開を迎えている決勝戦ですが、ふむ。やはり『咲-Saki-』
議題:「大星淡さんのおもち」、これちょっと審議の必要ありません!?
明らかに回想シーン(左)と、今のシーン(右)で淡のおもちの大きさが違うと思うのですが、これは仕方がないものなのでしょうか。クレームというわけではないのですが......。ちょっとした好奇心で気になったもので!
いや、僕個人としては大きくても小さくてもどちらでも良いと思うんですけどね。作家さんが描きたいように描いてくれるのが一番ですよ。
ただ、立先生が御自身のサイトで「胸のサイズは今回は全部合っています」と言っていたので、一昨日と決勝戦当日で淡のおもちが変化しまくっているのが少し気になってしまっただけです!これは何かしらの立先生からの啓示だったりするんだろうか。

マント
あと、今回、優希の「マント」について方々で言及されていたのがちょっと面白かった。しかも地味に不評っぽいし!(笑)
やっぱり、憧ちゃんは過去の幼さ全開な容姿を指摘されるとちょっと恥ずかしいんだろうか。乙女心は複雑だじぇ....。
次号は休載で、次回は8/3発売号で掲載予定。優希のミラクルウェーブを誰が最初に止めるのかちょー楽しみです!
<紹介記事>
・『五等分の花嫁』感想、風太郎は四葉ちゃんを救えるのか!彼女の抱えている問題とは...!?
2日でよくぞここまで成長したものです笑
照のもう一つの能力が早く見たいw
ドラ置き場ちゃんは自分からカンしてドラ増やして数え役満とか上がるかな?照も何か隠してるっぽいしガイトさんどうするんや...
相手はインハイチャンプなのよ?
これじゃ優希ごときに圧倒された照を咲が倒しても全然カタルシスがない
話の構成自体がもう破綻している
何か急に適当な描写はさんで、今までそうでもなかったキャラを急に強くするのやめたほうがいいよ、シズノの山ノ神とか…
そうそう描写できる役でもないしもったいない気がする。
話変わるけど5決で四風連打なら決勝で流し満貫とか出ると面白そう!