8日目／遂にアイト・ベンハッドゥに！

暫らく車を走らせると、オートアトラスの山脈が遠くに見えてくる。今日はあの山を越えるんだな！と、これから始まる冒険にワクワク。

そして丘を越えた所で車が停まる。目の前に広がったのは、岩山に広がる雄大な土で出来た要塞。信じられない光景に思わず歓声が自分の口から飛び出る。近づくにつれその姿は更に威厳を増し僕を圧倒する。アルラシッドさん、意外と丁寧にビューポイントに連れて行ってくれる。


この川を渡るといよいよカスバの中に入れる。この入り口の辺りは、かの「アラビアのロレンス」の撮影に使われたとか。川はしょっぱいらしいのだが、舐めるのをうっかり忘れた。（苦笑）

カスバの入り口辺りでは、ここを保存している家族（保存に当たっては、たった5家族が住み込みで行っているとか）が作る日干しレンガが山積みされている。日干しレンガは粘土を練ってかたどり日光の下で干して作られたもの。その日干しレンガを日々積み上げていまだに修復が続く。


そして、この様なアーチまで作り上げてしまう。まさに建築と言うより芸術である。


杏ちゃんも登った山の頂上への道の途中から。LEGOのブロックで作ったみたい。


そして、頂上からの景色。オアシスの反対側は荒れた大地が永遠と続く。とにかく頂上は下界と違い、強風が吹き荒れる。「モロッコ」と聞いて日本人が持つイメージはこういう感じじゃないかな。