Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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中央ヨーロッパの旅から帰ってまいりました。

2013年06月10日 17時22分03秒 | 
写真はウィーンのコンツェルト・ハウスに於けるサイモン・ラトル指揮のベルリンフィル。今回の旅の大きな目的の一つでした。

ヨーロッパはフランスに続いて2回目ですが満喫しました。今回は特に楽器を持って行って、向こうで演奏出来た事、音楽を通して現地の人達と友達になれたのが大きな収穫です。ジャズの良い所はスタンダードを知ってれば、すぐに知らない者同士が演奏出来て、認め合えて、友達になれる事です。詳しいお話は少しづつ、ブログでご紹介できればと思っています。

まず、楽器の機内持ち込みについてですが、数日間ネットで検索し、もう新しい情報がない・・というところまで調べ上げましたが、結局は正しい情報は無く、全て経験談として理解するしかありませんでした。直接、オーストリア航空に電話して聞きましたが、受付の人の仕事はあくまで「持ち込めるサイズをお知らせする事」で、サイズを超えればダメの一点張りです。でも、実際には僕は持ち込めました。しかも、楽器とパソコンの入った鞄と共に。(オーストリア航空では機内持ち込みの手荷物は1点のみに制限されている) それは現場の人の裁量ですし、僕の場合、なるべく文句を言われないようにテナーではなくソプラノを持って行き、それも、ソプラノのケースより若干大き目のバイオリンケースが持ち込めたという情報をネットで得られたからこそ出来たのです。もし万が一、成田の出発カウンターで「持ち込み不可」となっても、自宅に宅配便で送り返すという二重の下準備もしておきました。ちなみに、帰りのウィーン発成田行きの便では、チェロの女性がやはり席をもう一つ確保してました。テナーはどうなんでしょう。難しいのかな・・。でも、オーストリア航空以外で入国する手段も有りますからね。むこうの短距離便への乗り換えでは、完全にノーチェックでした。そして完全に忘れてたのですが、鞄に入ってたペットボトルも本当は駄目な筈なのにスルーしてました。(笑) おおらかですねぇ。ま、僕も日本のカウンターさえ通れば大丈夫な筈・・と、根拠のない自信はありましたが。大まかに言うと、厳しめのオーストリア航空でも小さ目の楽器ならあまり文句は言われないって事です。これを読んだ方も、くれぐれもご参考程度にして下さい。

さて、今回の旅行の僕の最も大きな目的は、ハンガリーでジプシー音楽を聴くという事でした。しかし、折角行くなら・・という事で、比較的近いオーストリアとチェコの二か国も加えて2週間強の旅としました。で、どうせオーストリアに行くならウィーンやザルツブルクでクラシックに触れよう!ということになり、チケットをネットで取ったり、改めてクラシックを自宅で聴いてみたりしました。

結果、やはり生でコンサート・ホールで聴く演奏は最高!

今回、プラハ(チェコ)→ザルツブルク(オーストリア)→ウィーン(オーストリア)→ブダペスト(ハンガリー)というのが大きな流れでしたが、いきなりプラハの教会で聴いたコンサートがとても良くて、普段あまり接していないクラシックが身近な存在となりました。ジャズのライブも事前にネットで調べ、出演者の演奏もYouTubeで聴けて、どのライブに行くかを選択する事が出来るし、しかもジャム・セッションの情報も調べられるのでネットは本当に便利だなぁ・・と思いました。結果的に、聴く&演るの両方が楽しめた最高の旅行となりました。ただ、予定を詰め込んだのでかなり多忙でしたが。(苦笑)

自然遺産にも足を運ぶ予定でしたが、結局、いくつかの旅程はキャンセルとなりました。実は雨男の僕が(雨の少ないサハラ砂漠や南仏でも雨を降らせた)、水の豊かなこの地でも能力を如何なく発揮してしまったのです。(笑) 記録的豪雨を呼んでしまい、モルダウ川、ドナウ川を決壊させてしまい、僕の通った後の街は水没してしまいました。毎朝、地元のニュースの話題はそればかり。プラハの名物、カレル橋も僕がオーストリアに移動した後、通行禁止になったり、地下鉄も通行止め。昨日まで居たブダペストでもドナウ川の水位が日に日に上昇して、今頃は街が大変な事になってると予測できます。ザルツカンマーグートの登山鉄道や壊滅状態となったヴァッハウ渓谷のクルージングは諦める事となりました。とはいえ、音楽や文化に触れるという僕自身の当初の目的は完全に達成できたので、非常に有意義な旅でした。

10℃弱の気温と冷たい雨のため少し風邪を引いてしまいましたが、冬服を念のため持って行っておいて良かったです。半袖のシャツを着たのって最終日だけでしたから。(笑) 途中、履いてた靴に穴が開いて、靴下が水浸しになったのですが、ザルツブルクで仕方なく買った1000円ちょっとの靴がしっかりしてて、この旅のヒーローと化しました。

モーツアルトやベートーベンの当時の生活に想いを馳せたり、彼らと同じ様にその時代の最先端の音楽をあれこれ考えたり、民族音楽に触れて、その節回しを曲中に取り入れてみようと考えたり、故きを温ねて新しきを知る・・の典型がこれらの街にはありました。街は音楽で溢れ、一般の人達も音楽好きばかり。というか、音楽を楽しむ事があくまでも日常なんだなぁと感じられました。ちなみに、ジャズやクラシックのコンサートなどでは外国人観光客が多いですが、一般の人達、有料トイレの職員やチケットカウンターの人達が個人的によく聴いてるのは、殆どがアメリカン・ロックです。TVもアメリカのドラマやってたりで、アメリカ文化が結構好きみたいです。ベートーベン・ハウスで受付のおっちゃんが、アメリカのロックかけてるのはどうかと思いましたが。(笑) でも、音楽の楽しみ方を子供の頃から上手く伝え、文化レベルが非常に高い国だと思いました。

あとは温泉です!ブダペストは温泉で有名ですが、正直、最初に入ったセーチェニ温泉、ゲッレールト温泉では満足出来ず、高い割にこれかよ!と少し怒りの様なものまで感じてましたが、最後に入ったルダシュ温泉は最高42℃(白人は熱い湯が苦手なので、平均38℃程度のぬるめが主流)で、しっかり硫黄臭がする良いお湯でした。カリウム・マグネシウム・炭酸水素系硫黄温泉。もう一つ、キラーイ温泉にも立ち寄ろうと思ったが、「あそこはホモの聖地なので絶対行かない方が良い」と現地のガイドさんに言われたので行かない事にしました。こんなブログを今発見して、あぁ行かなくて良かったと思いました。新しい出会いを求めてる方は是非。(笑) http://www.yuzurand.com/diary70.html

食事の話はまた別の機会に。ビールは何処の街も美味かったです!チェコのピルスナー・ウルケル最高!!

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2 コメント

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良い旅でしたね♪ (ひろこ)
2013-06-13 02:35:35
スグルさま

水難の相は、ともかく~
楽しく旅行記を拝読させて頂きました。
良い旅でしたね♪
ジプシージャズというテーマのコンサートを今月聞きに行くのですが
スグルさんの音楽にジプシー音楽がどのような影響を与えるのか
の方が楽しみです♪

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Re:良い旅でしたね♪ (noizz382)
2013-06-14 03:19:09
ひろこさん、ありがとうございます。只今、時差ボケと闘いながら、少しづつ社会復帰中です。ジプシー音楽、良かったです!と、同時にクラシックももっと勉強せねばと思いました。効果が出るのはまだまだ先でしょうけど。(笑)
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