Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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ご心配おかけしてスイマセン。

2007年12月31日 02時53分39秒 | Weblog
先日ここに書いた友人が亡くなりました。
危篤という連絡をバークリー時代の仲間から貰ってからというもの、狼狽してしまい、色んな人に迷惑かけてしまいました。この場を借りてお詫びしたいです。今日、ようやく落ち着く事が出来ました。

彼が帰国してすぐに連絡が有って、機会が有れば仕事を回して欲しいって言われてたんだけど、結局それが僕には出来なかったのが悔やまれます。でも、お別れの会では現在第一線で活躍する素晴らしいミュージシャン達が彼の死を悼み大勢集まったのを見て彼も喜んでいると思いますし、バークリーという学校は素晴らしい仲間を作ってくれたんだなぁと、帰国して10年も経ってやっと分かりました。音楽の絆って凄いですね。

僕がお見舞いに行った時が本当のラスト・チャンスだった様で、その直後、トライしていた治療が上手く行かなかったという事を告知され意気消沈し、意識を失ったそうです。少なくとも見舞った時は凄くポジティブでしたし、そのために僕は自分の身の上話なんかをしてしまい、逆に彼にすごく悲しそうな顔をされてしまい・・それも後悔です。励ましに行ったのにあんな話するんじゃなかったな・・と。

20年ほど前、バークリーに入学した僕は右も左も分からなく、言葉も分からなく、ましてやジャズのアドリブもチンプンカンプン。彼の方がバークリーの先輩だったので、胸を借りる感じでセッションを繰り返し、初めて組んだバンドでも演奏してもらいました。一番楽しかった時期じゃないかな。そう言う事思い出すと日常生活に支障をきたしそうでお別れ会までなるべく考えないようにしてましたが、バークリー時代の仲間と10~20年振りに再会して思い出話をしてる中では平気でした。

自分の父が亡くなった時もしっかりしなきゃ!とは思っていましたが何かとトンチンカンな事してしまってました。今回も・・です。

友人の訃報を聞いた日の夜にライブが有ったのですが、その日はバンドの忘年会が有ったのですが、そういう気分にもなれず、お断りして早く帰って明日の準備を・・と思ってました。挨拶もそこそこに店を飛び出して車に飛び乗って、まずは香典袋を買いに走った時点で、その日のギャラを貰う事を忘れた事に気が付き店に逆戻り。その後また車を走らせ、もうすぐ自宅近く・・と言う所でケイタイが鳴り「宮地さん、楽器全部忘れてるよ。」という連絡が。また、逆戻り。。もう、その時点では僕の異常事態に忘年会スタートしてたお客さんに心配されたりして。(苦笑) このままクルマを運転するのはちょっと危険な気がしたのでコーヒーを入れて貰って一服してから帰宅しました。折角買って深夜に何度も毛筆の猛練習をして準備した香典でしたが、斎場の入り口には「御香典は遠慮させて頂きます。」の文字。全て空回りという感じで、なんだかずっと雲の上をフワフワ歩いてる様な感じでした。

精神的にもやっと落ち着きました。ご心配おかけして申し訳ありません。
皆様、是非素晴らしい新年をお迎え下さい。
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5 コメント

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ありがとう (SGURU)
2007-12-31 10:33:45
リーカーさん、
入れ違いでしたね。(苦笑)
ありがとう。
やはり、旅行でもして気分転換が必要かなぁ。そろそろ「不幸の連鎖」を断ち切らねば。(笑)

来年こそは!!
返信する
ありがとうございます。 (SGURU)
2007-12-31 10:29:54
マッキー先輩、
そう言う事があったんですね。ボストンに居た頃、僕の師匠のジェリー・バーガンジもお父上が亡くなったその日にライブが有ったのですが、酷く落ち込み元気が無かったのですけど、いつも通りの素晴らしい演奏をしていました。その時、この仕事ってのは親の死に目に会えない事や落ち込んでいてもいい演奏をしなければいけないと言う事を覚悟させられました。それがプロなんだな・・と。きっと、演奏で癒す仕事であると同時にそれにも癒されているのでしょうね。

オーロラさん、
あまりにも早く突然だったので覚悟していたとは言え自分でも気持ちの整理に時間がかかってしまいました。僕だけではなく、バークリー時代の素晴らしい音楽仲間達の思いを受けて、きっと幸せに逝った事だと思います。
返信する
Unknown (リーカー)
2007-12-31 10:12:32

先生なら、いい音楽に昇華されるとおもいます。

感情の振れ幅が大きいというのは、

ある意味生きている証拠だとおもいます。

今は苦しくても、いつか。

返信する
Unknown (オーロラ)
2007-12-31 09:50:55
残念です。。。

SGURUさんの気持ちは
しっかり届いていますよ。

彼のご冥福 心よりお祈りさせていただきます。
返信する
Unknown (マッキー)
2007-12-31 06:06:27
友人の死というものは、辛いとかそういう言葉なんかではあらわせない衝撃がありますよね・・・

私もつい先月25年来の友人を亡くしました。兄のような存在の人でした。高速道路で、トラックに追突されて車が炎上し、身元が判明するまで5日くらいかかりまして、まぁその間仕事も手につかず、何にも考えられませんでした。残された奥さんや子供たちにどう接すれば良いのか?ご両親になんて言葉をかければ良いのやら・・・

あまりに突然の事すぎて現実を受け入れられない感じのまま、通夜、葬儀が行われたのですが、葬式当日の夜は以前からライブの予定が入っていたので、葬儀終了後ライブハウスへ。しかしテンションがあがるはずも無くぼろぼろの演奏をしてしまいました。
次の日は別の楽団の定演だったので、こんなんじゃぁ亡くなった友人に笑われると思い、気持ちを切り替え演奏会に臨みました。
そこで自分の中で、彼に捧げるつもりで演奏したのです。演奏会終了後は「真っ白な灰」になっていましたが、他のメンバーやお客さんに「めっちゃ良かった~」「感動しました」とメッセージを頂き涙が出るほど嬉しくなりました。

長々とくだらないことを書いてしまいましたが、少しでもSUGURU君の参考にしていただけたらと思います。
そういう歳になってしまったのかな・・・?

とにかく音楽の持つ力を信じてください。
それでは。



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