SNSに関して。

先日、生徒さんとの飲み会があった。生徒さんと言っても、僕よりはるかに年上で人生の先輩方である。そのうちのお一方（７０代）が「仕事中はケイタイの電源は必ず切る。」と仰る。流石に今時それじゃ仕事にならないでしょう？と言うと、殆ど緊急の連絡は無いし、重要な連絡なら留守電に入ってるからいいのだ…と仰る。僕に関して言えば、メールでオファーが来るわけだが、確かに貰って数秒で返信しなければならないほどの緊急性はない。

普段の自分の生活を顧みると、明らかにスマホ依存症だ。朝から常にSNSを開いて、どうでもよい記事を読んでいる。練習では、チューナー、メトロノーム、カラオケとスマホは大活躍だ。しかし、ちょっとした休憩にSNSを開いてしまうと、あっという間に１時間経っていたりする。なんと生活に無駄の多いことか。ガラケーに戻そうと思った事も有ったが、仕事上、中々そうもいかない。

そこで、SNSを自主規制することにした。

思えば、SNSをやり始めたのは宣伝効果を期待してのことだった。あの手この手でライブの宣伝に効果が出るようにアイデアを出してきたが、「いいね」が付いても、付くだけだし、僕の場合「いいね」が付くことさえ稀である。自分の人となりを知って貰おう…とプライベートな記事もかなり書いて来たが全くもって無駄だったわけである。まぁ、僕も、他人が何を食ったかとか、どこを旅しているとかには全く興味が無いわけで、そういう記事はスルーしているのだから、人様のことは言えないし、ましてや、それとライブがリンクするなんてのはあり得ないわけだ。

SNSを通して、現在最低である日本の文化レベルを少しでも上げる事に役立てればと思ったけれど、正直、いくらそれを訴えたところで、一般の読み手にその危機感や、それを理解する能力が感じられず幻滅したところもある。それどころか右翼だ左翼だと非常に不愉快に感じる記事が圧倒的に多く、そういうので貴重な時間を潰したくないという気持ちが強くなった。以前、このブログに僕も政治的なことは書いていたけれど、今はネットの情報なんか信用しないし、己の信念は心に留めて行動だけすれば良いと思っている。だから、そういう記事は僕には一切不要なのだ。

しかしながらアーティストとして情報は発信し続けなければいけない。でも、どうなんだろう。海外のアーティストで、ツアーでどこそこで何食ったとか書いてる人居るのかなぁ？Twitterで海外アーティストのそういう記事を読んだことがない。俺って、もしかしたら情報の垂れ流しをし続けたのかもしれない。垂れ流しが続くと人は興味を失い、逆に全く気にも留めてないんじゃないのか？と。写真がすぐUP出来て便利なもんだから、ついついやっちまってたが、必要以上にプライベートを出す事なんて無かったんだよね。集客に全然繋がんないんだから。（笑）

僕にも全国に少ないながら応援してくれるファンの方々がいる。SNSで無理に拡大させるよりは、地道にそういう大切な方々としっかり手を携えて少しずつ「一緒に音楽を楽しめる仲間」を増やしていく方が僕には合ってるし、その方が逆に合理的だ。僕は「宮地スグル」というアーティストに興味有る人とのみ繋がってれば良いし、そういう人達はSNSには殆どおらず、敢えて宮地スグルを検索してお近づきになるHPやブログの読者のみだと思う。そう考えれば、SNSに過度な期待もせず、それとも上手く付き合えるような気がする。SNSにだって微かな希望は有るのだから。

そこで備忘録。（笑）
１）Twitter（FBと連携している）はライブ情報のみ。
２）Face Bookはアーティスト・ページのみを利用する。他人の記事は読まない努力をするか、それが出来ない場合は撤退。（依存症ゆえ仕方あるまい）
３）趣味に関してはブログのみ活用。（興味有る人しか読みに来ないので）

さぁ、これで依存症と対峙できるか？！　残り少ない人生、何としてでも有意義なものにしたい。不必要な繋がりは要らない。大切な人達とだけしっかり手を携えたい。決然と前を向いてアーティスト活動を続けるために。