「貴方の音楽を世界に配信!」という言葉に胸踊り、夢を描いて参入したダウンロード&ストリーミング配信業務。
新しいモノ好きでなんでもやってみないと気が済まない僕は、参入前には、くまなくネット検索して、Band Campをはじめ、様々な配信サービスを調べ登録もいくつかしたのだけど、最も経済的且つ合理的だったのがTuneCoreという配信サービス。
収益100%還元
楽曲の売上から配信ストアの手数料を除く、すべての収益をアーティストに還元。
シンプルな料金プラン
シングル ¥1,410(税抜)/年〜
アルバム ¥4,750(税抜)/年〜
iTunesをはじめ40以上のストアを通して自分の曲を世界185カ国以上の配信ストアで配信販売できるサービス。
…コレはお得で、合理的!自分に打って付け!と飛び付き、1年間の契約を結んだ。
結果から言うと、儲かりませんでした。
収益100%還元…とあるけど、確かにTuneCoreさんからはその後何も取られないけど、Amazon Musicとかストアからはしっかりと手数料は引かれる。
僕は「Invisible Entrance」というクラブ系のアルバムを1500円で販売したのだけど、リリース直後に2枚売れて1868円の収入。1枚あたり934円。566円も手数料取られてるじゃん。という事はTuneCoreに支払った金額の元を取ろうと思えば最低5枚以上売らなければならない。簡単な様でダウンロードでアルバムを売るのは結構難しい。
まぁ、ダウンロードは仕方ないとして、期待していたストリーミングに関しては、それこそ色んな国の人々に聴いて貰ったものの、1曲を1回聴かれたとしても手数料引かれたら収益は1円にも満たない。塵も積もれば…で得た総収益は1年間で200円ほど。コレには衝撃を受けた。結局の所、世界中に自分の音楽を垂れ流した事にしかならない。
色んな方にダウンロードでアルバムを買って頂いたお陰で、TuneCoreに関して赤字は免れたものの、儲かったとはとても言い難い。結局、ジャズのツアーで各地を回って、ジャズのアルバムのついでに「Invisible Entrance」も買って頂いたお陰で、制作費などを差っ引いても何とか黒字に転じた。要はパフォーマンスした上での手売りの方が圧倒的に儲かるのである。そういう意味では、クラブ系はジャズと違ってパフォーマンス機会が少ないので難しい。ま、だからダウンロード販売をいの一番に考えたのだけど…。
TuneCoreを使ってみた感想は、決して悪いサービスではないと思うけど、既に超有名でない限り、日々次々と沢山のアルバムや楽曲がリリースされる中で注目される事はまず無いという事と、まぁ、アマチュアなど趣味でやってる方々が、少ない料金で自作の楽曲を世界中の誰かに聴いて貰うという自己顕示欲の発散には多少効果有るかも…ってくらいかな。
自分の才能を切り売りしてるプロのアーティストにとっては、それがお金として還元されない限り生活は立ち行かなくなるわけで、聴いて貰っただけで満足してる様ではプロとは言えない。だからSound CloudやBand Campの様な垂れ流しのシステムには懐疑的になるわけで、僕はこういうシステムが多くのミュージシャンの首を絞めてると思う。成功してるのはほんの一部にしか過ぎない。
自分がラッキーだと思えるのは、日本人がCDやレコードというメディアをいまだに大切に思い、収集しようとする習慣がまだ有り、そして僕がこの国で音楽活動をして行けてる事である。僕がこれまで培った能力を使えば、制作費は下げられるし、そのお陰で価格も下げられ、結果、多くの人に届けられ、楽しんで頂けて、僕も利益を得ている。その現状を考えると、それこそ、作り手にとってもリスナーにとってもwin winの関係だ。
これが海外ではそうは行かない。もう、本当にCDは売れないのだ。海外のアーティストがCDに頼る限り不幸しか訪れないとさえ思う。だから配信というシステムに頼ろうとするのだけど、今回のこの結果を見て、それは間違っていると僕は感じた。
やはり、CDはグッズなのだ。基本的にライブ・パフォーマンスがまず有りきで、そのお土産として買われて行く物なのだ。アイドルやロックバンド等でご存知の通りグッズの収益は馬鹿にはならない。そして純利益を考えると低予算で作るしかないのだと思う。でも、CDに関してこれが成立するのはこの日本という特殊な音楽愛好家の暮らす国でしかあり得ないと考える。
今回「Invisible Entrance」を制作するにあたって、当初はストリーミング配信を中心に考えていたのだけど、CD化した方が絶対良いという忠告をされた方がいらっしゃって、その方の仰った通りにして本当に良かったと感謝している。
そして、今、新たにCDを制作中。「Conversation」の2作目となるスタンダード集で、近日中にリリースの予定。乞うご期待!ストリーミング配信は一切しません!(笑)
新しいモノ好きでなんでもやってみないと気が済まない僕は、参入前には、くまなくネット検索して、Band Campをはじめ、様々な配信サービスを調べ登録もいくつかしたのだけど、最も経済的且つ合理的だったのがTuneCoreという配信サービス。
収益100%還元
楽曲の売上から配信ストアの手数料を除く、すべての収益をアーティストに還元。
シンプルな料金プラン
シングル ¥1,410(税抜)/年〜
アルバム ¥4,750(税抜)/年〜
iTunesをはじめ40以上のストアを通して自分の曲を世界185カ国以上の配信ストアで配信販売できるサービス。
…コレはお得で、合理的!自分に打って付け!と飛び付き、1年間の契約を結んだ。
結果から言うと、儲かりませんでした。
収益100%還元…とあるけど、確かにTuneCoreさんからはその後何も取られないけど、Amazon Musicとかストアからはしっかりと手数料は引かれる。
僕は「Invisible Entrance」というクラブ系のアルバムを1500円で販売したのだけど、リリース直後に2枚売れて1868円の収入。1枚あたり934円。566円も手数料取られてるじゃん。という事はTuneCoreに支払った金額の元を取ろうと思えば最低5枚以上売らなければならない。簡単な様でダウンロードでアルバムを売るのは結構難しい。
まぁ、ダウンロードは仕方ないとして、期待していたストリーミングに関しては、それこそ色んな国の人々に聴いて貰ったものの、1曲を1回聴かれたとしても手数料引かれたら収益は1円にも満たない。塵も積もれば…で得た総収益は1年間で200円ほど。コレには衝撃を受けた。結局の所、世界中に自分の音楽を垂れ流した事にしかならない。
色んな方にダウンロードでアルバムを買って頂いたお陰で、TuneCoreに関して赤字は免れたものの、儲かったとはとても言い難い。結局、ジャズのツアーで各地を回って、ジャズのアルバムのついでに「Invisible Entrance」も買って頂いたお陰で、制作費などを差っ引いても何とか黒字に転じた。要はパフォーマンスした上での手売りの方が圧倒的に儲かるのである。そういう意味では、クラブ系はジャズと違ってパフォーマンス機会が少ないので難しい。ま、だからダウンロード販売をいの一番に考えたのだけど…。
TuneCoreを使ってみた感想は、決して悪いサービスではないと思うけど、既に超有名でない限り、日々次々と沢山のアルバムや楽曲がリリースされる中で注目される事はまず無いという事と、まぁ、アマチュアなど趣味でやってる方々が、少ない料金で自作の楽曲を世界中の誰かに聴いて貰うという自己顕示欲の発散には多少効果有るかも…ってくらいかな。
自分の才能を切り売りしてるプロのアーティストにとっては、それがお金として還元されない限り生活は立ち行かなくなるわけで、聴いて貰っただけで満足してる様ではプロとは言えない。だからSound CloudやBand Campの様な垂れ流しのシステムには懐疑的になるわけで、僕はこういうシステムが多くのミュージシャンの首を絞めてると思う。成功してるのはほんの一部にしか過ぎない。
自分がラッキーだと思えるのは、日本人がCDやレコードというメディアをいまだに大切に思い、収集しようとする習慣がまだ有り、そして僕がこの国で音楽活動をして行けてる事である。僕がこれまで培った能力を使えば、制作費は下げられるし、そのお陰で価格も下げられ、結果、多くの人に届けられ、楽しんで頂けて、僕も利益を得ている。その現状を考えると、それこそ、作り手にとってもリスナーにとってもwin winの関係だ。
これが海外ではそうは行かない。もう、本当にCDは売れないのだ。海外のアーティストがCDに頼る限り不幸しか訪れないとさえ思う。だから配信というシステムに頼ろうとするのだけど、今回のこの結果を見て、それは間違っていると僕は感じた。
やはり、CDはグッズなのだ。基本的にライブ・パフォーマンスがまず有りきで、そのお土産として買われて行く物なのだ。アイドルやロックバンド等でご存知の通りグッズの収益は馬鹿にはならない。そして純利益を考えると低予算で作るしかないのだと思う。でも、CDに関してこれが成立するのはこの日本という特殊な音楽愛好家の暮らす国でしかあり得ないと考える。
今回「Invisible Entrance」を制作するにあたって、当初はストリーミング配信を中心に考えていたのだけど、CD化した方が絶対良いという忠告をされた方がいらっしゃって、その方の仰った通りにして本当に良かったと感謝している。
そして、今、新たにCDを制作中。「Conversation」の2作目となるスタンダード集で、近日中にリリースの予定。乞うご期待!ストリーミング配信は一切しません!(笑)
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