Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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現代のテナー2大巨匠のアルバムを購入。

2009年09月26日 04時09分11秒 | records/cds
クリス・ポッター率いる「アンダーグラウンド」の『Follow the Red Line』、マーク・ターナーの「FLY」というユニットの『Sky & Country』。

まず、『Follow the Red Line』は、サックス、ギター、ローズ、ドラムというベース抜きの編成で基本はファンクという変わったアルバム。まぁ、ベースはローズでガンガン弾いてるのが聴こえて来るから、ショボさは全くない。・・というか、エグ過ぎます、ポッター様。まぁ、よくこんだけ次々とアイディアが出てくるなぁと感心するしかない。(笑) ブレッカー亡き後、希代のテクニシャンとしてテナー界を席巻し牽引するのはこの人に違いない。少なくとも僕の中ではダントツだ。でも、やっぱり聞いてて楽しい音楽をもっとやって欲しいかな・・。しっとりと聴かせるバラード系も欲しい。ブレッカーはその辺のバランス感覚も優れていたしね。彼のアルバムでも、やはり『LIFT』の方がそういった意味では聴きやすいし楽しい。

『Sky & Country』はECMの作品。マーク・ターナーがECM・・ってのは驚きだったが、聞いてみればまさしくECMというサウンドになっている。うん、暗いんです。(笑) オール・アメリカンのバンドなのに音が寒~い北欧なんです。ブレーク・ビーツが有ったりもするんだけど、暗くて辛い・・。まぁ、媚びた所が全くないのがこの人のアーティストとしての価値ではあるんだけど、聞くことが修行の様に感じてくる。どれ聞いても同じ様に思えてくるし、ソロもさっきとどう違うの?って感じもする。この人も『In This World』あたりが、まだ聞きやすくて魅力的だけど、ちょっとこれは行き過ぎって感じが否めない。電ノコで指を切ったという情報が随分前に流れ、手術も成功したと聞いたけど、その後どうなったのか少し心配ではある。おそらく、このアルバムは事故の前の録音だと思うけど。(どなたか情報下さい!)

尖がった音楽を求めて、自分でもやって来たつもりではあるけど、歳のせいか、どうもそういうのを聞くのがしんどくなってきた。(苦笑) つまり、自分がやるのもそうではなくなって来てはいるはず。でも、だからといってオーソドックス路線に落ち着きたくもない。

本当はもっと聞きたい音楽が有って、サックスにこだわる事無く買いたかったのだけど、今、自分も音楽的に変革の時期にあり、勉強のために買ったようなもんだ。そういう意味で、コンテンポラリーでありながら、静と動の対照的なコントラストを持つこの二人、大変参考になる。久しぶりに尖がってみようかなぁ。(笑)

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