Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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新年明けましておめでとうございます。感動の多い2023年を。

2023年01月01日 12時46分00秒 | Weblog
写真は去年2月に千葉房総半島から見た富士山とサンセット。

明けましておめでとうございます。コロナ禍もまだしぶといとは言え、終焉を迎えつつあります。昨年は漸くツアーにも出る事ができ、沢山の方々にお会いできました。仕事もコロナ禍で苦しい中、少しずつですが回復の兆しが見えて参りました。

また、年末には様々な方々からバンドへのお誘いや、「ウチの店にも出演して欲しい」など嬉しいオファーが立て続けに有り、今年はほんの少しですが忙しくなりそうな予感がしています。とても有難い事です。

ただ、僕はワーカホリックにはなれない体質なので(笑)、今後も時折立ち止まりながらのんびりとやっていきたいと思っています。勿論、オファーが有れば喜んで馳せ参じますが、常に自分と向き合って、納得の行く仕事を続けて行きたいと思っております。

コロナ禍は、その「自分と向き合う」のには丁度良い機会だったと思います。やる事が無かったが故にジャズの研究に没頭でき、自分のスタイルを徹底的に見直す事が出来ました。新しく興味を持ったクール・ジャズから始まり現代のコンテンポラリー・ジャズに至るまでの系譜をしっかり学ぶ事で、自分に足りなかったものが炙り出され、それを補う為の訓練が3年という割と長いスパンで出来た事は人生の中で大きな財産だったと思えます。とは言え、まだまだ研究は始まったばかり。更にもっと深く掘り下げて行きたいと思っております。

レコードを聴きまくる…というのは、ジャズの勉強とか、自分のスタイルに取り入れるという様な仕事の側面も確かに有りますが、本格的に自らジャズを聴き始めた高校生の頃に戻った様な、本当に趣味の領域が大部分を占めます。あの頃は本当に楽しかった!

一時はジャズを聴くのも嫌になった時期が有りました。それは、いくら努力しても世間に認められない…という承認欲求が全く満たされない状況から起こった現象です。演奏で稼ぐ必要も当然有りましたが、思い通りに行かないジレンマの連続。次第に「こんな事やってても仕方ない…」と思う様になりました。その頃は、ジャズを聴くのも演るのも全然楽しく無かったですね。

でも、次第に承認欲求というものが薄れて行き、もう自分自身が楽しめる人生を歩もう!と決意して、こんな辛いミュージシャン業も辞めてしまおう!なんて考えたのですが、さて、他に何の仕事しようか?って考えた時に、今度は音楽の仕事しか出来ない自分と向き合う事になり、それなら、音楽を楽しくやろう!という結論に達しました。

今は、承認欲求なんて殆どゼロです。世間にどう思われてようがお構い無し(笑) 兎に角、どんなお仕事でも楽しく出来る様に最善の努力はさせて戴くし、それがどうしても出来そうにないお仕事は丁重にお断りしています。レコード聴いて研究する時間(一日3〜7時間)は何があっても確保するし、完全オフを取って数日間温泉旅行に行く事も躊躇しません。

そうやって楽しく生きてる事が、お仕事のオファーに繋がっていると、僕は感じています。古いレコードを聴いて感動したり、旅行して雄大な景色に感動したり、美味しいものを食べて感動したり、全く異なる業種の方の仕事の向き合い方に感動したり、「感動」によって今の自分は形作られています。承認欲求に邪魔されて無感動になってたあの頃と大違いです。

という事で、今年も自分の感動の為にワガママに生きよう!と思っております。皆様にはご迷惑をお掛けするかと存じますが(笑)、何卒宜しくお願い申し上げます。

2023年元旦
宮地スグル



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