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備忘録~音質とビブラートの関係

2014年02月02日 21時00分19秒 | instruments
今日も途中で練習が時間切れとなってしまった。

ここ最近、ずっとスランプであった。それでも仕事が有るので、騙し騙しやってきた訳だが、本当は休業してコンディションを整えたかったところ。まぁ社会的には、それはあくまで個人的な事情でワガママに過ぎない。

思えば去年5月に自分のリーダーバンドでモーションブルー横浜に出演した時に、あまりにもモニタリング状況が素晴らしく、自分の音が丸裸にされ、演奏中に自分の音質が嫌いになり、その直後に行った中央ヨーロッパでは、クラシックの素晴らしい演奏家達の生音を沢山耳にし、帰国後、自分のサックスの音に吐き気がした…ってのにスランプは起因している。

その後、マウスピースを変えたり、奏法を見直したりしたが、やはりどうも宜しくない。

もう、かれこれ一年近くも悩んで来たが、ここ最近は、練習以上にリスニングに重きを置く様にして、はたと気が付いた。

もっと、ビブラートの練習を取り入れてみよう…と。

ジャズはモダンジャズ以降、極力、ビブラートは少なめにしてストレートで伸ばす奏法が一般的だ。勿論、ロングトーンの最後の方で多少はかける事もある。なので、結構、長い間疎かにしていたのは事実だ。勿論、バークリー時代にジョー・ヴィオラから練習方は学んだので、教える事は出来ても、最近はサボっていた。

そういえば、少し前に雲井雅人氏の「くもカル」をインタビューした時に、ビブラートのかけ方はジャズとクラシックでは違うのですか?なんて質問したっけ。(笑) 結局、喉なんかでかけず、顎でかけるって事で、ジョー・ヴィオラから教わったのと全く同じだった。

くもカルさんは勿論、僕が持っているクラシック・サックスのCDや、最近のコンテンポラリージャズのサックス奏者のCDを聴いて、ビブラートの練習を始めたところ、ストレートに伸ばす時の倍くらい息のスピードが無いと一定の速度や振れ幅でビブラートがかからないって事を思い出した。当然、息のスピードが上がれば、音質は暖かく柔らかくなる。昔も、これに気が付いて、必ずビブラートの練習してたっけ。しまった!

これで、少しは解決に向かってるかもしれない。タイムの取り方も、音質や歌い方で、今迄とは違うやり方にしなければいけないし、問題は山積している。

ジャズのビート感は欲しい一方で、中欧で聴いた、伸びやかに歌うクラシックの名手達の様に演奏もしてみたい。

そういえば、クラシック出身の生徒達が結構、ジャズとクラシックを融合させた方向性だったなぁ。聴いてみようかな。
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