goo blog サービス終了のお知らせ 

Taverna del noinoi

役者やっとります柳内佑介(やない ゆうすけ)の、気ままに書きなぐる日々の覚書。

『F/52』

2010年09月26日 | ART
バイト先の後輩たち9人がギャラリーを借りて展示会を
開くということで、最終日にお邪魔してきました。

柳内のバイト先にはアーティスティックな人が多く、柳内の他にも
芝居をやっている人や絵を描いている人、写真をやっている人など
凄く刺激的な職場なのです。

しかも今回の会場であるQuantum Gallery & Studioさんも部署は違うけど
同じ職場だった人がオーナーなので、今回の展示会もアットホームな雰囲気で
9人それぞれ違ったスタイルの表現が見られて色々触発されました◎

肩の力が抜けた感じの会場


この9人に限らず、バイト先の面々は本当に個性的で、
一緒に働いていても楽しいし、色々愚痴はこぼしながらもしっかりと
仕事をこなしてくれる素敵な仲間たち。

芳名帳を見たら同じ職場の人たちも沢山観に来ていて、
普段感じている以上に絆は強いのかもなあなんて思ったり。

こんな変な人々ですが…


しかも、柳内が仕事の合間にメモ帳に殴り書きしていた絵なんかを
空いているスペースにそっと張り出してくれていて、キャプションなんかも
しっかり付けてくれたりしてて有難いやら恥ずかしいやら。。。

お陰で僕もアーティスティックに


ちょいと拝見しておいとまするつもりだったのに、結局最後まで居座っちゃって、
打ち上げパーティーにまで参加してしまった柳内なのでした。

素敵なギャラリーだったので、今度柳内も何かやれたらいいなあ♪

レンピッカ展。

2010年04月30日 | ART
開幕した頃から気になっていた展覧会に。

やっぱりこの「緑の服の女」のインパクトが強烈。

そしてそれ以上にレンピッカという女性の生き様と、セルフプロデュース力と
自分大好きな感じが圧巻。

最近バイトで古典といわれる巨匠たちの作品に囲まれた生活をしてたので、
レンピッカの描く作品は凄く都会的で洗練されていて新鮮な印象でした◎
キュビスムの影響を受けているのはよくわかるのだけど、誰派とか何様式とか
いうんじゃなくて、まんまレンピッカという感じ。

印象に残る作品も緑の服の女以外にもたくさん。

元旦那のタデウシュさんの肖像画や彼女の彼女たちの肖像画。
マルジョリー・フェリーの肖像という作品も印象的でした。
タデウシュさんを描いた時は離婚協議中だったから、結婚指輪をしていた
左手を未完のままで仕上げたなんて、そんな性格。

柳内、好きです。

でもやっぱり娘キゼットを描いた緑の服の女に圧倒。
展覧会の中盤に登場するのだけど、目に入った瞬間に吸い込まれてしまいそうな、
そんなオーラを放ってて、暫く絵の前で立ち尽くしてしまいました。

でも、血の繋がった娘を描いているのに何なんだ、このエロさは?

ホンモノに触れる。

2010年04月15日 | ART
バイトの仕事で、今日から暫く世界的絵画に囲まれた生活を
送ることになります。

今日、初めてその場所に足を踏み入れたんだけど、
なんというか、もう名画たちが放つオーラが圧倒的で、
なんだかわからないけど感動して泣きそうに。

それくらい凄い画家たちの作品がこれでもかってくらい並んでます。

嗚呼、贅沢!

沢山のお客様で仕事は大変かもしれないけれど、こんなに近くで
毎日のように本物に触れる機会なんてそうそうないでしょうし、
自分の何かしら糧になればいいなあと思います♪

作品や画家たちのことも少しづつ調べてみよっと。

就活ギャラリー。

2010年03月18日 | ART
今日は声楽のレッスンの前に「美ナビ展」という展覧会へ。

“美術・芸術系学生と企業を結ぶ就活アート展”と銘打たれていて、
美大生の方々が作品を展示することによって企業の方がその才能を
発掘して、その結果就職にも結び付く。

そんな企画で開かれているギャラリー。
聞いたところでは、実際に何名かの就職も決まったのだとか。

色々な作品が所狭しと並んでいましたが、自分の表現したいことが
荒削りだけど力強く表れているものや、スタイルにとらわれ過ぎていて
訴えてくるものがイマイチ弱い作品など本当に様々な作品がありました。

柳内がビックリしたのは、小松原智史さんという方の作品。

まだ余白が残っているキャンバスに、ご本人が実際に筆を加えられているんです。

創作過程も作品の一部ということなんでしょうか。
面白かったです。

あまりにも柳内が凝視するので、時たまこちらを向いて恥ずかしそうに
会釈をする姿が印象的でした。

ガン見してしまい、すいません。


展覧会という形式はとっていながらも、若い人たちに発表の場を与えると
同時に就職活動も展開されているなんて、面白いアイデアだなあ◎

こういうギャラリーがもっと出てくると、観る側も楽しくなってきますね♪


28日までやっているそうです。

果たして小松原さんの作品は完成するのか?
気になるところです。

小西紀行『個として全』

2010年01月20日 | ART
バイト先にあった美術のフライヤーをチラ見したら、
見たことのある作風の絵を発見!!

以前、横浜美術館のギャラリーで拝見した小西紀行さんの個展が
銀座でやっていると知り、これも縁だと感じて観に行ってきました◎

前回の展示会のレビューはコチラ



今回は「東洋の宗教哲学における、“個にして全、全にして個”から
派生した造語をテーマに、肖像画というアカデミックな絵画表現に挑む新作展。」
だそうですが、その意味合いが分かるとかわからないとかいうのは
どうであれ、柳内はこの方の絵が好きなんだなあというのを今日実感しました。

ちょっと恐いけど、どこか愛おしい。

中には思わず吹き出してしまうような可笑しさがある作品もあって、
小さなギャラリーでしたが見応え充分でした。

前回の『千年生きる』を観た時にも凄くノスタルジックな気分に
なったのだけど、今日も何だか自分の子供の頃のことを思い出したりして、
ギャラリーを出る時は清々しい気持でした。


帰りには銀座を散歩。
最近体調が優れなかったりしてたけど、やっぱり都会は活気があって
歩いているだけでエネルギーが湧いてきます。

で、歩いていると横目に飛び込んできたものは…



いちご大福は大好きなのだけど…、

だけど。。。

ギャラリーデビュー☆

2009年04月23日 | ART
バイト先で新しいセクションの仕事をすることになりました。

ギャラリー内でのお客様へのご案内です。

そして明日から柳内の初仕事となる展示がスタートするのですが、
今日は一足先に内覧会が開かれました。

普段勤務している展望台とは趣きが違い、やはり何だか知的な雰囲気。
馴染めているかドキドキしながらも無事に内覧会は終わり、
柳内のギャラリー初日もどうにか終了◎

新しいことを始めるって当然緊張するけど、それ以上に未知の世界への
好奇心というか、エネルギーも湧きあがってきますね。

特に今回の展示は歴史あるイタリアの家具ブランドと、世界中の著名な
デザイナーがコラボした作品の数々が並んでいるので、
その規模や一つ一つの家具が持つ意味合いなども考えると
本当に奥が深く、間近で接することが出来て本当に恵まれてます、自分。

質の高いものに沢山触れて、柳内の人生もより豊かになるように
これからの仕事も張り切っていこうと思います♪

小西紀行展 『千年生きる』

2009年01月18日 | ART
横浜まで出て絵画展を観に行ってきました。

横浜美術館は現在「セザンヌ展」で大賑わいでしたが、
本日柳内のお目当ては併設されているカフェで開催されている
小西紀行さんの作品展。

このギャラリーを観に行こうと思ったきっかけは、先日新聞に掲載
されていた小西さんの特集を読んだからなのですが、
柳内が一つの役を構築する過程で経験する悩みや苦しさというのと
同じようなものを小西さんが作品を制作する時の想いに感じたんです。
だからこの方がどんな作品を創造しているのだろうと凄く気になり始めて。

なので本日、実際に小西さんの描かれた作品と対面してきたのですが、
これがなんとも言えない不思議な作品ばかり。

どこか怖くもあるのだけど、妙に懐かしい気分にもなって。。。

ふと、以前に観た維新派の舞台を思い出しました。
確か『nocturne』という作品でしたが、この作品に登場する人物たちも
顔を白く塗っていてどこか無機質で恐ろしいのに、彼らを見ていると
不思議とノスタルジックな気分にもなってきたのです。

これは維新派さんの舞台の様式でもあると思うのですが、
今回の小西さんの作品にも同じような感覚を抱きました。

もっともっと小西さんの作品を拝見してみたくなりました◎

今度個展とかがあったらぜひとも伺ってみたいなあ。

しかしながら、『千年生きる』というタイトルの持つ意味は、
未だに柳内の頭では漠然としか浮かんできておりません。

気になるなあ~。

柳内はアヴァンギャルド?

2008年08月16日 | ART
お盆休みということでバイト先が物凄い人出で。
木・金と働いた柳内は最早グロッキー状態でした。
お盆ってのは東京から人がいなくなる時期という認識があったので、
まさかこんなに人が押し寄せるとは…。

ゲンナリ。

さて、そんな疲れた体ではありましたが、
最終日を目前にして、『12人』の共演者でもある茉莉以&ユリコと
待望の“青春のロシア・アヴァンギャルド展”に行ってきました!!

Bunkamuraのザ・ミュージアムは初めて行きましたが、
凄くこじんまりしていて隠れ家的なギャラリーでした。
バイト先の美術館は天井も高いしスペースも広いので非常に対照的。

展示作品は今からしてみればそこまで「アヴァンギャルド」という
感じでもないようなものが多かったですが、やはり当時の美術界では
異色であり、政府から睨まれたりもしたんでしょうね。
色使いが派手なんだけど、全体的に暗いイメージだったのが印象的でした。

結構そういうの、好き◎

3人で話してたんですけど、画家っていうのは役者なんかよりも
遥かにアーティスティックで発想が豊かだよなあと。
あんな不思議な構図の絵を描く頭の中が知りたい3人でした。

好きだったのはピロスマニとマレーヴィチでしょうか。
ピロスマニのなんとなく愛嬌のある作風と、マレーヴィチの病んでる感じの
タッチに柳内の脳細胞が刺激された感じで。

茉莉以から
「あ。これのいのいに似てるよ!」
そう言われる珍妙な絵画が多かったです。

何故でしょう?

シュワッチ!!!

2007年12月22日 | ART
今日から3日間は天守での生活。生憎の雨空ながら、
来るは来るはの人の群れ。若干吐き気。

久々の52階勤務。クロッシング展の他に、ギャラリーで
『ウルトラマン大博覧会』なる催しも行われている。
何故ヒルズで? どんな客層がターゲット??
とまあ色々と疑問を持ちつつも見学をさせていただく。

幼少期、ウルトラマンとかに全く興味のなかった子供だったんで
知らない怪獣がわんさか。カネゴンくらいかなあ、辛うじて。
きっと好きな人が見たら涎ダラダラな展示なんだろうなあ。

特に思い入れのあるモノではないにしろ、展示を見進めていくと
ウルトラマンのクリエイティブ・スタッフの方々の独創性や
感性の鋭さに驚かされる。
何でこんな怪獣を思いつくのだろう? 本当に凄い。

モノを生み出す職業。自分も常に敏感でいなくては。

今日、展望台に来たお客さんで、同じコートを着ている男性が4人いた。
奇しくもそれは、僕が欲しいなあと思っていたBURBERRY BLACK LABELの
ウールのピーコート。

なんだか買う気が一気に萎えた。

Art at Tokyo Tech 2007 “異邦からのまなざし”

2007年10月10日 | ART
尊敬する表現者、ジャン・ローレン・サスポータス氏と
コントラバス奏者、齋藤徹氏によるデュオ。
お二人のセッションは昨年から始まったそうですが、
今回の企画が初見でした。

【プログラム】
・旧東ドイツのシークレット・ポリス
・待ち続ける娘
・往年のオペラ歌手

   ~休憩~

・インプロヴィゼーション
・ベース・ソロ
・お婆さん

僕が愛してやまないジャンさん。
彼のパフォーマンスを生で観るのは初めてだったけど
本当に面白いステージでした◎
なんていうか、本当にこの人は凄い人なんだなあって。
動きだけでタイトル通りのキャラクターを表現していくんだけど、
そのどれもがイキイキしててリアル。
シンプルなんだけどデフォルメされているところもあったりして
笑っちゃうようなところもあり。

でも全てに共通しているのは、力みというものが全く感じられない所。
実に淡々とステージの上に佇んでいる姿に溜息が出ました。
ジャンさんが敬愛している大野一雄さんを彷彿とさせる面も見えたなあ。

齋藤さんのコントラバスも素晴らしい。
コントラバスってこんなに可能性を秘めている楽器だったんだー!
ズシンと響く低い弦の音が心地よくて、ずっと聴いていたくなるような
素敵な音色でした♪

たった二人の濃厚なセッションに酔いしれた芸術の秋。