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いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

紅葉狩り(小諸城址懐古園その1)

2012年11月11日 | 気になる場所、風景

 紅葉を観に日帰りで信州まで足を伸ばしてきました。幸い天気がよく美しい紅葉、黄葉を見ることができました。まず小諸城址懐古園に行きました。

 上に伸び行くモミジの木。赤い葉と黄色の葉が同じ木についていて鮮やかな彩りをなしています。


河口湖畔と月江寺周辺 

2012年10月06日 | 気になる場所、風景

河口湖畔と月江寺周辺 

 今日は富士山の山梨県側である河口湖畔に電車で行ってきました。

 河口湖からロープウェイに乗ってかちかち山展望台にまで行きました。天気がよければ河口湖とともに富士山を臨むことができるのですが、残念なことに雲が覆いかぶさっていて富士山はしっかり見ることができませんでした。しかし美しい河口湖を臨むことができたのと、かわらけ投げができたので満足。カチカチ山とあるように、ロープウェイと展望台のあるこの山は昔話かちかち山の舞台だったそうです。

 その後湖畔でランチ。富士五湖汽船に乗って河口湖内を周遊しました。富士山も臨めるということですが、天候がいまいちで雲がかぶさったまま。しかし、船内から見た湖と山々、そして雲の間からそこにさしている光はめったに見ることができないような凄味のある忘れられないものでした。この風景を見ることができただけでも、河口湖に来て本当によかったと思いました。

 河口湖畔の観光地も気になっていたのですが、富士吉田市の月江寺界隈に古くてレトロな街並があるとガイドブックに書かれており気になったので途中下車していくことにしました。今は人気が少なくさびれていますが昔は絹織物産業でさかえたそうで、当時の名残が遺されている街並みにも出会えました。大正時代に建てられたというカフェ月光でジャズをバックに珈琲とケーキでくつろぎ、向かい側の古本屋で本以外の愉快なお土産に出会えて満足。フォトチャンネルのベトナムの千代紙と缶ビールの富士山は見ものです。

 連休の初日。心身ともにデトックスできた満足のプチ旅行でした。


ドビュッシー 音楽と美術 展

2012年09月23日 | 気になる場所、風景

 ブリヂストン美術館の「ドビュッシー 音楽と美術」展に行ってきた。

 クロード・アシル・ドビュッシー(1862~1918)は「私は音楽と同じくらい絵が好きなので」と語っており、多くの画家、詩人たちと交わった。また神話や歴史からも多くのインスピレーションを得た作品を作った。

 20代後半に作られたカンタータ「選ばれし乙女」という歌曲はロセッティの詩「祝福されし乙女」がもとになっていて、ロセッティ自身が描いた「選ばれし乙女」の絵が展示してあった。若くして昇天した乙女が、天国の宮殿の手すりから、地上に残した恋人を慕う。バーン・ジョーンズが描いていた物思いにふけりながら本を読む王女サプラ、モーリス・ドニも描いていたくつろぐミューズたちやカンタータ「選ばれし乙女」の表紙に登場する乙女はうっとりとした雰囲気で輪郭もぼんやりどことなくはかなげ。純真でありながら背徳的で神秘的という説明がなされていた。バーン・ジョーンズの王女サプラ、ドレスと花のピンクが印象的だった。

 ドビュッシーは熱心に雑誌を読みカフェを訪れていた。そして画家ルロール、作曲家ショーソン、高級官僚フォンテーヌに作品制作を依頼され、画家モーリス・ドニとともに若き芸術家として支援を受けていた。一緒に支援を受けていたというモーリス・ドニの絵の曲線美と独特の色遣いに釘付けになった。薄いピンクとブルーまたは緑色の組み合わせ、黄色と緑色の組み合わせがどことなくゴッホを思わせる雰囲気だった。

 ルノワールとも接点のあったドビュッシー。「ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロール」の二人は他の女性と付き合っておきながらロゼと婚約騒動を起こしてしまい、交流を持っていた多くの人物を敵に回したドビュッシーに温かく接し続けたルロール家の娘さんたち。画家が自発的に描いたと言われているこの絵、娘さんたちの表情もやさしくのびやかだった。

 古代への回帰ではマラルメの詩「牧神の午後」にインスパイアされて作曲されたドビュッシーの代表作「牧神の午後のための序曲」がテーマになっていた。舞踏家ニジンスキーの扮する肉体美溢れる牧神と不思議な格好をして踊っているニンフの姿が目に焼き付いている。ニジンスキーは「メナドを追いかけるサテュロス」という壺の絵に描かれている人物と似たような恰好をしていた。最後の場面というニンフのスカーフの上に横たわる牧神のあぶなさ。フルートの妖しそうな旋律がさらに官能的に。

 ペレアスとメリザンドはモーリス・メーテルリンクによる戯曲に基づいたドビュッシーが完成させた唯一のオペラ。王太子ゴローと王太子妃メリザンドは結婚したものの、メリザンドは弟ペレアスと恋に落ちてしまうという禁断の悲恋物語。シャルル・ビアンキーニによる舞台衣装の絵が素敵だった。そしてなんといってもよかったのが音声ガイドに入っていた「わたしの長い髪が」というアリア。ドビュッシー本人によるピアノ演奏とメアリー・ガーデンによる歌がすばらしかった。

 アール・ヌーヴォーとジャポニズムにもドビュッシーは深く関わっている。モーリス・ドニのアラベスク文様、エミール・ガレの曲線美あふれる花瓶に心惹かれていた。そして葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏の絵を自分の作品である交響詩「海」のスコアの表紙にした。印象的だったのは彼が愛用していたというアルケルというカエルの文鎮。大きくて重そうなのだけどかわいらしいカエルを愛用していたドビュッシーになんとなく親しみを感じた。

 ドビュッシーは海に愛着を持っており、海を描いた画家たちからもインスピレーションを受けた。モネによる「雨のベリール」。荒れ狂う海の波をあらわす激しい筆遣いから聴こえてくる波しぶき。ジョルジュ・ラコンプによるハート形をした周囲から波がうねるようにはい出ている「紫色の波」。かと思えばモネの「黄昏、ヴェネツィア」をはじめとした静まり返った水面。「海」や「水の反映」が聴こえてくる。

 ドビュッシーは自然界の絶えず変化するゆらめきを大切にしながらも、それだけではなく、心の内側にあるものも重視した音楽を作ったと言われている。カディンスキーは「現代人の魂のひび割れた音」が彼の音楽から聴こえると言った。終止といわれる不協和音からの解決を必須とせず、和声の呪縛から解放された響きをもたらしているところからも感じ取れそうだ。従来のもので満足せず、幅広いテーマから常に新しく革新的なものを求めていった作曲家だったのだ。

 幸いガイドブックを買ったので、ドビュッシー自身にはそこまで詳しくない割にはまとなりのない文章をたくさん書いてしまったが、彼の残したものの大きさに圧倒され、彼の音楽をもっと聴きたい、そして彼が表現したという心の内側にある魂のひび割れた音もさぐりたいと心底感じることのできた二時間だった。

 


城ヶ崎海岸 1

2012年08月15日 | 気になる場所、風景

 今日は天候の都合で行先を変更し、伊豆半島東部の城ヶ崎海岸へと向かいました。伊豆半島中部の天城山、大室山の噴火によって流出した溶岩によってつくられた断崖絶壁海岸で、非常にダイナミックです。断崖絶壁海岸には目がない私。ごつごつした岩にひるまず激しくぶつかっていく海水にすっかり見とれていました。

 しかしこのような海岸に出会えるのは太平洋や日本海のような外洋ならではの楽しみかもしれませんね。今住んでいるところの近くでは観音崎の海岸もそのような感じです。見事な景観美とごつごつした岩を踏みしめる感触を同時に味わえるのにはびっくりしました。数年前まで見てきた瀬戸内海も美しいのですが、このようなごつごつした野性的な火山岩のうえを直接歩く機会はほとんどなかったような気がします。しかしやさしく包み込むような海も魅力的でした。どちらもその土地土地の海の魅力があると思いました。

 この写真は城ヶ崎の灯台の上からガラス越しに撮った写真の一枚です。


修禅寺

2012年08月14日 | 気になる場所、風景
伊豆の修禅寺に行った。温泉名の修善寺とは真ん中の漢字が違っていた。弘法大師空海が開いたお寺であり、鎌倉2代将軍頼家が北条時政に幽閉され殺害されたと言われている。宝物館には源頼家を供養する書物があり、北条時政の娘でありながら源頼家の母であった北条政子直筆の署名があって目をひいた。くらくらしそうな話だ。源氏と北条氏、両方の立場であった彼女はどのような人物だったのか、源頼家の殺害から源氏の興亡にいたるまでどのようないきさつがあったのか、気になってきた。帰ったら調べてみなくては。
雨上がりだからだろうか、周辺の木々の葉の緑が一段と鮮やかでみずみずしかった。

紫陽花の花 その2

2012年06月24日 | 気になる場所、風景

箱根の強羅公園とその周辺に咲いていた紫陽花の花の写真です。こちらは名前が記してあり分かったものを載せています。「ダンスパーティー」、「スマイル」、「花火シリーズかれん」など、わくわくしそうな名前の花もあれば、「伊予の盃」、「小額うつぎとせとの月」のように土地の名前をあらわした名前もありました。名前がそれぞれの花の特徴を端的に表しているような気がしました。「くれない山あじさい」や「ピーコ姫」のように紅色がとてもかわいらしい花、人の名前を連想させる「ケーシィ」のようにふっくらとしたつややかな雰囲気の花、「アナベル」のようにレースのように繊細で清楚そのものの花と、同じ紫陽花の仲間とはいえ非常に個性が豊かでした。ちなみに私が一番好きな花は、最後に出てくる「藍姫」という花です。