他人の不幸は蜜の味 ２８

お盆の最後を飾るお話です。既婚者女性は見ないように・・

遠い遠いはるか昔のお話です。（笑）
友人達と飲んでいたときに珍しく愚痴が出始めました。

「最近、家の奴らが何処かに連れて行けとかうるさいねん」
一人が言い出すと、皆溜まっていたのでしょう
「俺のところも同じや　遊園地とか行ってもしんどいだけやし」
「俺なんか・・・・」
皆それぞれに同じような不満を抱えていたようで
話は止まりません　
「休みぐらい、ゆっくりしたいのに・・家族サービスなんて」

その輪から外れるように涼しい顔をして
ビールをグイグイ飲んでいる友人Ｍ
私が軽く彼に話を振ったのが最大の不幸の始まりだったのかもしれません。

「中年男が揃ってくだらん愚痴言ってもしょうがないだろう」

一瞬冷たい空気がその場を支配しました。
可哀想な友人Ｍ、しかし彼は続けます。
「良い方法教えたろうか？」
一同反感を押さえて教えを乞います
「絶対秘密やで・・」
可哀想な友人Ｍ　絶対秘密なんて狼達には不可能です。
それを解らないのがアルコールの怖さ
一人で皆より沢山飲むとこんな悲劇が待っています。

友人Ｍの家族サービスとは
まず休日の朝に嫁に言うそうです。
「今日は俺が子供達の面倒を一日見るよ。ゆっくりしてくれ」
これで嫁はＯＫ
あとは子供を連れて繁華街に映画を見るべく繰り出すそうです。
コツは10時ごろに映画館につくようにすれば
朝一番の上映に間に合うそうなので
子供達が好きな朝マックなんかで時間を調整するそうです。
子供達を映画館に放り込んで席まで案内して
ジュースとお菓子を与えると
「終わる頃に迎えに来るよ　安い料金の駐車場に車を廻してくる」
これで友人Ｍは繁華街で２時間半の時間を作りました。
休日の午前中なら風俗の割引タイムらしいです。（笑）
映画が終わる頃にすっきりした友人Ｍは子供達と合流
彼はこの家族サービスを一月に一回はしていたようで
映画の時にはお気に入りの嬢に予約を入れるそうです。
得意げに喋る友人Ｍを止める人は誰も居ません

その飲み会の後　狼達が友人Ｍの奥さんに会ったときに
「良い旦那や　家族サービスしてたらしいな」
軽く話を向けると
「そう、ウチの人　子供達が小さいときは月に一回面倒みてくれてん」
狼達が軽くジャブを入れます。
「最近は、サービスないんか？」
「そうやねん、子供らも大きくなったし　月1回休日出勤も入ったし・・」
狼達は大爆笑
「解りやすい奴やな、」
この一言で聡明な友人Ｍの奥様はわかったようです。
友人Ｍはその晩、離婚寸前までの夫婦喧嘩
私も事情徴収を奥様から受けました。
遠い遠い昔のお話・・・・