証券アナリスト(CMA) 国際公認投資アナリスト(CIIA) CFA PE

目指せ!証券アナリスト資格(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)、CFA、技術士(経営工学部門・金融工学)

テクニカルアナリスト資格試験第2次通信教育講座問題5解答

2008-05-06 | CFTe
昨日の問題の解答例です。

 月足チャートより。02年10月安値292円から07年7月高値1185円まで57ヵ月で4倍強上昇するという大相場をすでに実現しており、その後8ヵ月で上昇幅の6割を失って649円で一応下げ止まり、直近の下落幅の6割を挽回している。98年9月安値から00年7月高値までが22ヶ月、05年の三角保合い上放れから07年高値までも23ヵ月であり、大局的に見ると、10年に一度ぐらいに訪れる大型の上昇相場をすでに完了してしまった印象が強い。しかし、その後の動きを見ると、02年安値から引かれた長期の下値支持線はまだ割り込んでおらず、今後の展開次第では再度高値に挑戦する可能性も残されていると判断される。今後、953円突破があればその公算が強まるが、それ以前に08年3月安値649円を割り込むようだと、上値トライに向かう前に一段の下値を試すものと見られる。その場合の目標値としては、下値支持線が支える550円近辺、もしくは05年前半に揉み合った三角保合いの頂点となる430円付近が考えられる。
 02年安値までの月足の安値のインターバルは39ヵ月から51ヵ月で平均45ヵ月。その後は上昇相場に移行したため、鮮明な安値の時期を特定できないが、三角保合いから上昇に転じた直後、05年8月が一つのポイントとなり、そこまで34ヵ月である。そこを起点に次の安値の時点を推定すると、09年5月を中心に6ヵ月の範囲が該当する。この期間中にリバウンドのきっかけを掴み、中期上昇相場に向かう公算がある。
 週足チャートより。05年8月までは三角保合いだが、その後強力な上昇トレンドが発生し、5ヵ月で約400円幅の上昇。その後15ヵ月ほどは上昇三角形で、下値を切り上げつつ、上値も更新するという強気を維持したパターン。結局、07年4月より力強い上昇が再開され、1185円まで上昇。最高値を記録した前後の出来高は、クライマックスというほどの過熱感はなく、むしろその後の下げ場面において出来高が膨張しているのが気になる。その後弱気相場に移行して三角保合いの下限を試しつつあるような印象を受ける。ただし3月の649円を付けた後の反発で一気に953円まで戻したところは、単純にテクニカルリバウンドと解釈すべきか、まだ反発の余力を残しているのか微妙なところ。
 ストキャスティックスの動きはおおむね中期的な株価動向を反映しており、基本的に80%を突破して株価が高値を付けた後80%割れとなったところで売り、20%を割り込んで株価が安値を付けた後20%を突破したところで買いという戦略が妥当。ただし天井、底値圏での急反落、急反発の際は判断に遅れが出やすい。
 直近は下値模索の途上で、649円で止まれるか否かが焦点。株価が下げ止まってストキャスティックスも上向くようなら、当面800~850円までのリバウンドがあっても良いと見られる。

1199字


コメントを投稿