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五十路男の独り言集。
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座禅とマインドフルネス瞑想

2020年06月06日 00時12分46秒 | 生活/メンタル

※この記事は、ワタクシの独断と偏見によるものです。効果効能およびその理論などを保証するものではありません。こういう方法・考え方もあるんだよ、という紹介ですのでご了承ください※

 

◇ポイント
・座禅とマインドフルネス瞑想のルーツは仏教(禅)
・”ぐるぐる思考”への働きかけ
・「プロに聞け」

 

何年か前に流行った「お寺で座禅」といま流行りの「マインドフルネス(瞑想)」。

詳しくない人からすると、何が違うのかよくわからないと思います。明確な違いというのはもしかしたらないのかも知れません。どちらもルーツは仏教ですからね。

 

座禅とは「調身(正しい姿勢)・調息(呼吸を調える)・調心(心を平穏に)」の段階を経て、乱れた心を落ち着かせニュートラルな状態にすることが目的、といえば理解しやすいでしょうか。曹洞宗などでは座禅を組むことそれ自体が目的になっているなど、宗派で様々な違いがあるようです。

マインドフルネス瞑想の定義としては「今の自分の状態を、評価や判断をせずにありのままに受け入れ、ありのままに観察する」「今この瞬間に意識を向け、外界を遮断し心を穏やかにしていき、集中力や洞察力が高まる効果がある、冷静な判断ができる」などが多く言われているようです。身体をじっとさせて行う静的瞑想と身体を動かしながら行う動的瞑想(ボディータッチや歩行瞑想)があります。

座禅は心身をニュートラルな状態にすることが効果であり目的ですが、マインドフルネス瞑想では自分の今の状態を客観的に見つめより思考をクリアにしていくことを主眼にしているように見えます。

 

ワタクシは学生の時に座禅の授業を1年間受けたことがあり、そこで現役住職でもある教授から言われたことは、「座禅中にはいろんなことが頭や心に浮かんでくるが、それが雑念でありそれが執着と呼ばれるもの。その事柄を注視するのではなく、浮かんできた事柄をそのまま手放してしまって囚われないようにする」ということ。

姿勢を正しあるべき姿になり、腹式呼吸で息を整え、雑念を手放し執着を捨て、心のさざ波を穏やかにして自然体(ニュートラル)になる。ワタクシはそう解釈しました。手放す系とでも言いましょうか。つまり”心”に働きかけています。

対してマインドフルネス瞑想も浮かび上がってきたことに執着しないところまでは同じですが、先ほども書いた「今この瞬間を意識してあるがままを受け入れるあるがままを見る」という認識系のように見えます。とくにビジネス系マインドフルネスでは、心が落ち着いて思考がクリアになって今やるべきことが見えてくる、という効果をうたっているところもあるようです。つまり思考=脳に働きかけています。

そういったアプローチ法に違いはあるとはいえ、どちらも”ぐるぐる回る思考の癖”を直す効果があることは、間違いないでしょう。四六時中思考をぶん回して仕事をしている現代人が飛びつくのもわかります。

 

メンタルハック的にも、心を落ち着けいまの自分の調子を客観的に見ることができるので、煮詰まったときやイライラしているときなどに効果があるのではないでしょうか。夜になかなか寝付けなくなったという人は、寝る前に座禅かマインドフルネス瞑想を行って睡眠導入をスムーズにすることも可能なはずです。朝は憂鬱で何も考えられないという人が朝起きたときにやれば、今日やるべきことなどが整理され、ある程度気持ちの整理ができてから行動に移ることができると思います。白湯などを飲んで心と身体を目覚めさせてから行えば、負担も少ないでしょう。

また例えば不安障害の人などには無意識下で感じている不安(の”ぐるぐる思考”)をいったん遮る効果がありそうですし、うつ病など思考が停滞気味の方でも「今」を意識することで疎かになりがちな生活行動の惹起が期待できるかも知れません。いまの自分を見つめ直し、やるべきことが見えてくるのです。

もちろんこれは、1回やったからといってすぐに効果が出るものではありません(効果が出る人もいますが)。ほんの少しの時間でいいので、日々の生活の中に取り入れて、繰り返し繰り返し行っていくことで、頭と心を落ち着かせていまの自分の状態を把握しやすくなるでしょう。

しかしながら、もし精神的な病を患っているなら注意が必要です。精神的な病とは脳の機能障害の一つです。その状態で心(あるいは脳)をフル稼働させることは非常に激しい負担にもなります。一歩間違えると症状が酷くなるので無闇に試すのではなく、医師やカウンセラーなどのプロの人に、自分の症状に合っているか、もしくはいまの自分に合うやり方はあるのか、ちゃんとお伺いを立ててから取り入れるようにしましょう。いまやるべきことじゃない、と言われたら素直にそれに従いましょう。

 

いうなれば「生兵(病)法は大怪我のもと」なのです。

 

 

 



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