高齢者は、つい億劫がってしまうところから一日中家にいずっぱりになってしまうことがあります。健康維持のために、日常生活において注意すべき点があります。まずは栄養を取ることが大切です。自分が好きなもので構いませんが、たんぱく質をしっかり摂取することを心掛けましょう。また食べたら歯磨きをすることも健康維持のための基本です。
健康を保つために最も大切なのは体を動かすことです。散歩をするだけでも構いません。家事をする、家の階段を上り下りするだけでも運動になるので率先して体を動かすようにしましょう。なんらかの理由で家から出られない場合は、テレビで放送する体操番組やラジオ体操などを定期的に行うことでも構いません。腕を肩より上にあげることを意識する、膝を曲げて足を高く上げることを意識するだけでも大きく変わります。
なぜ、高齢者の健康維持は日常生活から注意すべきと言われているのかといえば、「高齢者フレイル」という体の動きにくくなる現象が懸念されるからです。かつては生活不活発病などいわれており、寝たきり生活への入り口とも考えられていました。フレイルが起こることで、骨折や心肺機能の低下などリスクが発生しやすくなります。感染症予防のために、外出を控える人も増えていますし、高齢者が集う場所が少なくなっています。家族が高齢者の生活に寄り添いながら、介護予防の運動を促していくことが大切です。
もし、家から出ることが難しくなっているならば、リハビリなどができるデイサービスセンターへ出かけられるよう手続きをとることもおすすめします。