別府八湯のひとつで、他の七湯よりも高台に位置する。江戸時代には、噴出する硫化水素ガスや水蒸気を粘土中の鉄やアルミニウムに反応させることで明礬を得る方法が確立し、幕府の専売品となっていたそうだ。明礬は、薬、火薬、染め物、虫よけなどに使われていたそうで、現在でも入浴剤用として明礬を採取する湯の花小屋が点在している。
湯元屋は 2 本の源泉を有する温泉民宿で、浴室も 3 つあり、どれかを貸しきりで利用するスタイル。私が通された浴室は、3 人程が入れる湯舟に、ツンとくる酸っぱい硫黄臭と酸味のある湯が満たされていた。あとで知ったが、他の浴室は別源泉だったそう。
(2017 年 12 月)
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