薩摩半島の先端付近を地図で見ると、池田湖、鰻池、山川湾とぽっかり陸地に穴が開いているように見える (山川湾は少しわかりずらいが、砂洲だろう)。いずれもカルデラによるもので、活火山に指定されている。こと鰻池に関しては今でも熱源が近くにあるようで、あちこちに湯気が立ち上っているが、これは水蒸気を利用して蒸し焼きにするスメというものである。
うなぎ湖畔は、やや高台ににあがったところにある。内湯と混浴の露天があるが、離れているので一度服を着て移動することになる。内湯は武骨なコンクリ造りのもので、さながら共同浴場のようである。一方、露天は鰻池を一望する開放的なものである。湯はいずれもうっすら硫化水素集を感じるものだったが、気候の影響か露天は内湯よりぬるめ。鰻池を見下ろしながら湯浴みしていると、細雪が降り出した。
(2018 年 2 月)
◆源泉情報◆
源泉名:鰻 7 号
泉質:単純温泉
泉温:81.6℃
成分:pH5.9、溶存物質 121 mg/kg、主要な成分は以下の通り(いずれも mg、カッコ内はミリバル %)。
カルシウムイオン | 8.8 (34.92) | 炭酸水素イオン | 33.6 (45.08) |
ナトリウムイオン | 9.4 (32.54) | 塩化物イオン | 13.2 (30.33) |
メタケイ酸 | 35.1 | 遊離硫化水素 | 1.7 |
分析日:2011 年 8 月 18 日
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