攻撃力のバルサがアーセナルのゴールをこじ開け、頂上決戦を制した。欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝、バルセロナ対アーセナルの一戦が17日(日本時間18日)、フランス・パリ(スタッド・ドゥ・フランス、サンドニ)で行われ、バルセロナが2-1で逆転勝ちし、14年ぶり2度目のCL制覇を成し遂げた。
攻撃陣の爆発力が鉄壁を誇ったアーセナルのゴールをこじ開けた。ここまで10試合連続無失点と大会記録を更新中だった守備網の前に、前半はボールを支配しながらもアーセナルのペースに付き合わされたバルサだった。アーセナル守護神レーマンが前半18分、一発レッドで退場し、図らずも転がり込んできた数的優位の状況の中、攻め続けながらも、なかなか決定機を作り出せない。すると前半37分、アーセナルFWアンリのFKから一瞬のスキを突かれDFキャンベルに先制のゴールを割られてしまう。
前半ロスタイムには、ペナルティエリア内でボールを受けたFWエトーが、DFキャンベルを背負いながら反転、左足で強烈なシュートを放つが、代わって入ったGKアルムニアが僅かに触ってコースを変え、ボールはポストに直撃。前半は1点のリードを許したまま終了した。
後半開始からはエジミウソンに代えてイニエスタを投入したライカールト監督。ポゼッションをさらに高め、前がかりに攻撃を展開するが、粘り強いアーセナル守備陣を突破できず、時間はいたずらに過ぎていく。逆にFWアンリらアーセナル攻撃陣にスピーディーなカウンタを食らい、ヒヤリとする場面も何度かみられた。
流れを変えたのは、今季限りでバルセロナを退団することが決まっているラーションだった。後半16分、ファン・ボメルに代わってピッチに入ったラーションは、その15分後。後半31分、ゴール前で中盤からのスルーパスを受けるとワンタッチで、ゴール左サイドから走りこむエトーへ柔らかなダイレクトのパス。エトーは落ち着いて右足で流し込み、バルセロナが同点に追いついた。ここまでアーセナルの守備陣の前に手を焼いていたバルサだが、“らしさ”をみせつける、流れるようなパスワークで10戦連続無失点のアーセナルゴールをこじ開けた。
さらに後半36分、同じく途中出場のベレッチからペナルティエリアから右サイドへ開いたラーションへ展開。そのペナルティエリア内の空いたスペースへ走り込んだベレッチへラーションが折り返す。パスを受けたベレッチが角度のないところから右足を振りぬくと、ここまで好セーブを続けていたGKアルムニアの手をはじいてゴールネットを揺らした。2得点とも途中投入した選手が演出するなど、ライカールト采配が的中。決勝まで22得点と破壊力をみせつけてきたバルセロナ攻撃陣が一気に爆発し、逆転に成功する。
試合はそのまま2-1でバルセロナが勝利し、1992年以来、14年ぶり2度目の欧州CL制覇を成し遂げた。
バルセロナは、12月に日本で開催されるクラブワールドカップ(CWC)に欧州代表として出場する。
↑アンリと競り合うプジョル
↑ビッグイヤーを掲げるプジョル
I am OK
攻撃陣の爆発力が鉄壁を誇ったアーセナルのゴールをこじ開けた。ここまで10試合連続無失点と大会記録を更新中だった守備網の前に、前半はボールを支配しながらもアーセナルのペースに付き合わされたバルサだった。アーセナル守護神レーマンが前半18分、一発レッドで退場し、図らずも転がり込んできた数的優位の状況の中、攻め続けながらも、なかなか決定機を作り出せない。すると前半37分、アーセナルFWアンリのFKから一瞬のスキを突かれDFキャンベルに先制のゴールを割られてしまう。
前半ロスタイムには、ペナルティエリア内でボールを受けたFWエトーが、DFキャンベルを背負いながら反転、左足で強烈なシュートを放つが、代わって入ったGKアルムニアが僅かに触ってコースを変え、ボールはポストに直撃。前半は1点のリードを許したまま終了した。
後半開始からはエジミウソンに代えてイニエスタを投入したライカールト監督。ポゼッションをさらに高め、前がかりに攻撃を展開するが、粘り強いアーセナル守備陣を突破できず、時間はいたずらに過ぎていく。逆にFWアンリらアーセナル攻撃陣にスピーディーなカウンタを食らい、ヒヤリとする場面も何度かみられた。
流れを変えたのは、今季限りでバルセロナを退団することが決まっているラーションだった。後半16分、ファン・ボメルに代わってピッチに入ったラーションは、その15分後。後半31分、ゴール前で中盤からのスルーパスを受けるとワンタッチで、ゴール左サイドから走りこむエトーへ柔らかなダイレクトのパス。エトーは落ち着いて右足で流し込み、バルセロナが同点に追いついた。ここまでアーセナルの守備陣の前に手を焼いていたバルサだが、“らしさ”をみせつける、流れるようなパスワークで10戦連続無失点のアーセナルゴールをこじ開けた。
さらに後半36分、同じく途中出場のベレッチからペナルティエリアから右サイドへ開いたラーションへ展開。そのペナルティエリア内の空いたスペースへ走り込んだベレッチへラーションが折り返す。パスを受けたベレッチが角度のないところから右足を振りぬくと、ここまで好セーブを続けていたGKアルムニアの手をはじいてゴールネットを揺らした。2得点とも途中投入した選手が演出するなど、ライカールト采配が的中。決勝まで22得点と破壊力をみせつけてきたバルセロナ攻撃陣が一気に爆発し、逆転に成功する。
試合はそのまま2-1でバルセロナが勝利し、1992年以来、14年ぶり2度目の欧州CL制覇を成し遂げた。
バルセロナは、12月に日本で開催されるクラブワールドカップ(CWC)に欧州代表として出場する。
↑アンリと競り合うプジョル
↑ビッグイヤーを掲げるプジョル
I am OK