フランス、Ｗ杯出場決定！

現地時間12日（以下現地時間）、2006年Ｗ杯欧州予選が各地で行なわれ、最終節を迎えてまだ４チームにＷ杯出場の可能性が残る混戦のグループ４では、フランスがジダンの先制弾を皮切りに４対０とキプロスを圧倒し、土壇場でドイツへの切符を獲得した。
　勝ち点で並ぶスイスに得失点差で遅れをとっていることから、首位通過のためにできるだけ多くのゴールが欲しいフランス。この日もアンリとトレゼゲが故障で不在のため、ヴィルトールとシセをトップに据えてキプロスを迎え撃った。
　29分、まずキプロスゴールをこじ開けたのはジダンだった。サニョルからのクロスをゴール前で合わせた司令塔の一発で、ゲームが動き出す。そして２分後にはヴィルトール、43分にはドラソーが続き、フランスが前半だけで３点のリード。さらに84分、途中出場のジュリーがダメ押しゴールを加え、フランスが４対０とキプロスを圧倒した。
　同組のアイルランドとスイスの対戦が０対０の引き分けに終わったため、フランスがスイスに代わって首位に浮上。ドイツへの切符は土壇場でフランスへ転がり込むことになった。
　第一の目標であるＷ杯出場に加え、就任以来初めてとなるスタッド・ドゥ・フランスでの勝利で花を添えたフランスのドメネク監督は、「安堵のため息をつくには最後の最後まで待たねばならず、とてもタフな一日だった。だが、選手たちは各々、何をしなければいけないか分かっていた。そして、Ｗ杯出場という目標を達成してくれた」と、喜びを語る。そして、「予選はひとつのステップに過ぎない。また、来週からすぐに８カ月後の本大会に向け準備を始めなければ。Ｗ杯に出場する以上は、優勝以外の目標はない」と、すでに視線をドイツへ切り替えていた。
　なお、この試合では、ヴィエラがわずか24分で途中交代。これについてドメネク監督は、「彼はあれ以上走ることができず、ピッチから去ることを望んでいた」と、ヴィエラ自ら交代を申し出たことを明らかにした。なお、ヴィエラはそ径部に故障を持っていると言われているが、本人は前日のインタビューでそれを否定していた。

危ない予選通過だったけど、やっぱりジダンの存在は大きいなぁ。